Mandal.ogg マンダール[ヘルプ/ファイル]ノルウェー語: Mandal)は、ノルウェーアグデル県にある町。マーンダルとも表記される。1838年1月1日に新設された。1964年1月1日から2020年1月1日まではヴェスト・アグデル県基礎自治体(以下、本稿では便宜上「市」と記述する)でもあった。現在はリンデスネス市ノルウェー語版の一部となっている[1]

マンダール
Mandal
マンダールの市章
市章
位置
ヴェスト・アグデル県の位置図の位置図
ヴェスト・アグデル県の位置図
マンダールの位置図の位置図
マンダールの位置図
座標 : 北緯58度02分45秒 東経07度29分44秒 / 北緯58.04583度 東経7.49556度 / 58.04583; 7.49556
行政
 ノルウェー
  アグデル県
 市 マンダール
市長 トーレ・アシルドセン(2011年 - )
キリスト教民主党
地理
面積  
  市域 222.43 km2
    陸上   212.2 km2
    水面   10.23 km2
人口
人口 (2011年現在)
  市域 15,061人
    人口密度   66人/km2(170人/mi2
その他
等時帯 CET (UTC+1)
夏時間 CEST (UTC+2)
ノルウェー統計局のデータ より、市時代(1964 - 2020)のデータ。
公式ウェブサイト : www.mandal.kommune.no/

西でリンデスネスと、北でマルナルダールと、東でセネとそれぞれ接する。国内最南端の町で、沖合いのピーセン島がノルウェー最南端である。

ビシェルネン (Bykjernen) 、シェブスター (Skjebstad) 、ソヌム=ルンデヴィク (Sånum-Lundevik) 、ショイスフィヨール=ヘスラン (Skogsfjord-Hesland) 、ホルム (Holum) 、ハルクマルク (Harkmark) 、シンスネース=イメ (Skinsnes-Ime) 、トライデ=シェールネイ (Tregde-Skjernøy) の各村から成る。このうち、ハルセ・オ・ハルクマルク(ハルセおよびハルクマルク)とホルムは1964年まで市の地位にあった(両者が合併してマンダール市が誕生)。

基礎情報 編集

地名 編集

 
古い町並み

古ノルド語では Marnardalr という。頭の部分は Mǫrn という川(現 マンダールセルヴァ川)の属格で、後の dalr は谷という意味である。

1653年まで、町は Vesterrisør(西リセル)と呼ばれた。これは沖合いのリセヤ島にちなむが、16世紀に分立したエステリセル (Østerrisør) と区別するため頭に「西」を冠した。

紋章 編集

現在の紋章は1921年7月2日に制定された。3匹のサケがマンダールセルヴァ川におけるサケ漁の重要性を示している。村の発展はサケ漁に支えられたところが大きく、今も多くの住民がサケの関連産業で生計を立てている[2]

観光・文化 編集

 
ウォーターフロント

その穏やかかつさわやかな気候ゆえ、マンダールは夏のリゾート地としてとても人気がある。市街付近のシェーサンデン(「海の砂」の意)をはじめ、海沿いに延々と伸びるビーチで名高い。

市街ではマンダール河畔に白い木造住宅が軒を連ねる旧市街で知られる。1800席を擁する国内最大の木造教会、マンダール教会も観光客を惹きつけている。

オスロヴィーゲラン彫刻公園を手がけた彫刻家のグスタフ・ヴィーゲラン(1869年 - 1943年)はマンダールの出で、市内に彼の博物館がある。同じく当地出身の画家アドルフ・ティーデマン(1814年 - 1876年)は、ハルダンゲルフィヨルドでの伝統的な婚礼を描いたハンス・ギューデとの共作で有名。アマルドゥス・ニールセンやオーラフ・イサクセンといった芸術家はこの町を「大芸術家の小さな町」と呼んだ。

2009年、市内のホガンヴィクでルーン石碑(ホガンヴィク石碑)が発見された[3]

脚注 編集

  1. ^ Navn på nye kommuner”. ノルウェー政府 (2020年1月3日). 2021年4月3日閲覧。
  2. ^ Norske Kommunevåpen (1990年). “Nye kommunevåbener i Norden”. 2008年9月27日閲覧。
  3. ^ Fant runestein i hagen, Norwegian Broadcasting Corporation, 29 September 2009; Kan ha funnet til nå ukjent runestein Verdens Gang, 28 September 2009.

外部リンク 編集