メゾンラフィット競馬場

メゾンラフィット競馬場(メゾンラフィットけいばじょう、Hippodrome de Maisons-Laffitte)は、フランスイル=ド=フランス地域圏イヴリーヌ県メゾン=ラフィットにあったサラブレッド平地競馬競馬場ヨーロッパ最長の直線コースを備え、直線競走も多く開催していた。

メゾンラフィット競馬場
Hippodrome de Maisons-Laffitte
橋の上から見たメゾンラフィット競馬場
橋の上から見たメゾンラフィット競馬場
施設情報
所在地 フランスメゾン=ラフィット78600、プルーズ通り1
座標 北緯48度57分58秒 東経02度10分05秒 / 北緯48.96611度 東経2.16806度 / 48.96611; 2.16806座標: 北緯48度57分58秒 東経02度10分05秒 / 北緯48.96611度 東経2.16806度 / 48.96611; 2.16806
開場 1878年
閉場 2019年
所有者 フランスギャロ
収容能力 20000人
コース
周回 右回り・左回り両用
馬場 芝、平地競走のみ
テンプレートを表示

概要 編集

1878年にジャック・ラフィットの遺産であったセーヌ川沿いの92ヘクタールの土地に、ムーラン・ルージュの創設やパリミュチュエル方式の発明などで知られるJoseph Ollerが建設した競馬場である。同地は18世紀末には草競馬が行われていた土地でもあった[1]。後の1897年にスポーツ奨励協会が借り受けて競馬を開催、1995年に同協会がフランスギャロに統合され、以後は同組織の下で運営されている[1]

競馬場のすぐ近くにはトレーニングセンターが併設されており、競馬場よりも大きな区画内に621馬房を構えている。

1994年まではクロスカントリー競走も行われていた[1]

2018年11月28日、フランスギャロは2019年をもって競馬開催を終了し、調教施設としてリニューアルすると発表した。

競馬再開への動き 編集

2021年10月6日、メゾンラフィット競馬場再開へ向けて、フランスギャロと緊密に連携してきたメゾン-ラフィット市議会は競馬場購入のための入札を開始することを圧倒的多数で可決した。

コース 編集

コースは馬場のみで、一般的な楕円形のトラックコースを中心に、スタンドから見てやや右手に襷コースが付き、さらに正面・向こう正面の両端が左右に長く伸びた構造をしている。向こう正面はセーヌ川に面しており、そのため川の湾曲に従って内側に曲がっており、それぞれの両端で正面の直線と接合している。

右回り・左回りの両方で競馬を行える構造になっており、また施行可能な距離も800メートルから3200メートルまでと非常に幅広い。特に正面の直線は幅45メートル・長さ2300メートルとヨーロッパ随一の長さを誇り[1]、直線2000メートルの競走も開催されていた。

主な競走 編集

メゾンラフィットでの競馬開催は主に3月から11月までに行われていた。以下はメゾンラフィット競馬場で開催されていた主な重賞競走。

  • ユジューヌアダム賞(Prix Eugène Adam G2、芝直線2000、7月、3歳)
  • ロベールパパン賞Prix Robert Papin G2、芝直線1100、7月、2歳牡牝)
  • メシドール賞(Prix Messidor G3、芝直線1600、7月、3歳上)
  • ラ・クープ・ド・メゾンラフィット(La Coupe de Maisons-Laffitt G3、芝直線2000、9月、3歳上)
  • エクリプス賞(Prix G3、芝直線1200、10月、2歳)
  • セーネワーズ賞(Prix de Seine-et-Oise G3、芝直線1200、11月、3歳上)
  • クリテリウム・ド・メゾンラフィット(Critérium de Maisons-Laffitte G2、芝直線1200、11月、2歳)
  • ミエスク賞(Prix Miesque G3、芝直線1400、11月、2歳)

脚注 編集

  1. ^ a b c d メゾンラフィット競馬場 Archived 2009年2月17日, at the Wayback Machine. - 競馬国際交流協会・世界の競馬場

外部リンク 編集