ラリー・マイリックス(Larry Myricks、1956年3月10日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州クリントン出身の男子元陸上競技選手である。1970年代から1980年代にかけて走幅跳で活躍し、1988年ソウルオリンピックでは銅メダルを獲得した。

獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
陸上競技
オリンピック
1988 ソウル 走幅跳
世界陸上競技選手権大会
1987 ローマ 走幅跳
1991 東京 走幅跳

1968年以降、男子走幅跳ではボブ・ビーモンの8m90という大記録が世界記録として君臨していたが、それに続く記録はラルフ・ボストンイゴール・テルオバネシアンの8m35であった。ビーモン自身も8m35以上跳んだのは1968年メキシコシティーオリンピックの8m90ただ1回、つまり8m35から8m90の間の55cmは全くの未踏地帯として、メキシコシティーオリンピック以降70年代前半は推移していた。そこに現れたのがマイリックスで、1977年から8m40、8m50と空白を埋めるかのように自己記録・世界歴代2位記録を更新し続けた。同年代に活躍したカール・ルイスマイク・パウエルの影に隠れがちであったが、彼の自己ベスト8m74は2021年8月現在でも世界歴代5位タイの記録である。

1980年モスクワオリンピックのボイコットなど、オリンピックの金メダルこそ取れず世界記録の更新とも縁がなかったが、マイリックスが歴史に残る名選手であることは間違いない。

自己ベスト 編集

  • 走幅跳 8m74 (1988年7月18日)
  • 200m 20秒03 (1983年6月19日)

実績 編集

大会 場所 結果 記録
1979 IAAF陸上ワールドカップ モントリオールカナダ 1位 8m52
1987 世界室内陸上競技選手権大会 インディアナポリスアメリカ合衆国 1位 8m23
1987 世界陸上競技選手権大会 ローマイタリア 3位 8m33
1988 オリンピック ソウル大韓民国 3位 8m27
1989 世界室内陸上競技選手権大会 ブダペストハンガリー 1位 8m37
1989 IAAFグランプリファイナル モンテカルロモナコ 1位 8m54
1991 世界陸上競技選手権大会 東京日本 3位 8m42

外部リンク 編集