ランドーレット

自動車のボディタイプの一つ

ランドーレットまたはランドレー(landauletまたはlandaulette)とは、自動車のボディタイプのひとつである。

概要 編集

 
メルセデス・ベンツ・300d
(W 189)
ランドーレット

ランドーレットとはフロントシート部は屋根付きで、リアシート部分だけがオープントップ(またはバリオルーフ)になっている乗用車のボディスタイルで、他のボディタイプ同様、馬車の時代から存在していた形が、そのまま自動車のボディタイプに移行したものである。自動車メーカー製、コーチビルダー製の他、市販車(完成車)からの改造によるものがある。

ランドーレットは主に政府要人著名人らがパレード時などに運転手付きで乗る特殊な用途の車両として位置づけられ、一般向け乗用車としての販売は稀である。パレード用としては、ローマ教皇らが以前メルセデス・ベンツベースのランドーレットを使用していた(現在は保安上の問題から防弾ガラス張りとなっている)。

かつて存在したBMW・3シリーズバウア TCは、リア部分だけを開閉してランドーレット・スタイルを楽しむことができた。 このバウア社は2002年のジュネーブ・モーターショーで、ランドーレット・スタイルのバウア・Gカブリオ XL(メルセデス・ベンツ・Gクラスロングベース)を発表している。

2007年11月の中東国際オートショーにてマイバッハ62 Landaulet(日本名「62ランドレー」)を発表、2009年からラインナップに加えている。

近似するボディ形状 編集

なお、「Bピラーまではメタルトップ、それより後ろは幌」というボディ構造自体は、出自はともかくとりわけSUVではまま見られる形状でもある。


関連項目 編集

外部リンク 編集