リオネル・パワー(Leonel Power、1370年代? - 1445年6月5日)は、イングランドの初期ルネサンス音楽の作曲家。ジョン・ダンスタブルと並んで、15世紀初頭のイングランド音楽における巨頭の一人である。中世音楽後期から初期ルネサンス音楽への過渡期に、さまざまな作曲様式によって作品を遺した。

オールド・ホール写本(the Old Hall Manuscript)の中でもっとも代表的な作曲家である。ヘンリー8世による修道院破壊運動によって多くの中世イングランドの手稿譜が破毀された中、かろうじて毀損をまぬかれたのがこの写本である。