リトレイスド〜塊顧〜

ジェイク・E・リーのアルバム

リトレイスド〜塊顧〜』(原題:Retraced)は、アメリカ合衆国ギタリストジェイク・E・リー2005年に発表した、ソロ名義では2作目、9年ぶりのアルバム[2]

リトレイスド〜塊顧〜
ジェイク・E・リーカバーアルバム
リリース
録音 ギター、ボーカル:ラスベガス ジャヴァ・ジャグ・スタジオ[3]
ベース、ドラムス:ラスベガス トーン・ファクトリー[3]
ジャンル ヘヴィメタルハードロックブルースロック
時間
レーベル アメリカ合衆国の旗シュラプネル・レコーズ
欧州連合の旗マスコット・レコーズ
日本の旗日本クラウン
プロデュース ジェイク・E・リー、マイケル・ローディ、マイク・ヴァーニー
専門評論家によるレビュー
ジェイク・E・リー アルバム 年表
ファイン・ピンク・ミスト
(1996年)
リトレイスド〜塊顧〜
(2005年)
ランニン・ウィズ・ザ・デヴィル〜悪魔のハイウェイ
(2008年)
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背景 編集

全曲ともブルースロック系の楽曲のカバーで、マイケル・シェンカー・グループのメンバーとして知られるクリス・ローガンがボーカルを担当した[1]。なお、本作の制作はマイク・ヴァーニーが発案し、リーは当初「コピー曲ばかりのアルバムを作るのは無意味に感じられた。それに、俺はここ1年ほどギターを弾いていなかった」という理由から乗り気でなかったが、ヴァーニーがティム・ボガートエインズレー・ダンバーをリズム・セクションに起用するアイディアを提示したことで、リーも前向きになったという[4]

評価 編集

Greg Pratoはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け、リーの演奏に関して「多くのファンは、ジェイク・E・リーの演奏といえば、オジー・オズボーンが1980年代中期に発表した『月に吠える』や『罪と罰』における、キラキラとしたヘヴィメタル的なスタイルを想起するだろう。しかし彼は、オジー・バンドの脱退後に結成したバッドランズでも証明されているように、本来はブルージーかつ王道指向のロッカーで、最新作『リトレイスド〜塊顧〜』では、そのことが特に表れている」、クリス・ローガンの歌唱に関して「時折、極めてデイヴィッド・カヴァデール的になっている」と評している[5]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「まさに水を得た魚のように活き活きとしたプレイを展開している」と評されている[2]

収録曲 編集

  1. ウイスキー・トレイン "Whiskey Train" (ロビン・トロワー、キース・リード) – 4:39
  2. イーヴル "Evil" (ウィリー・ディクスン) – 3:18
  3. ウェイ・バック・トゥ・ザ・ボーン "Way Back to the Bone" (グレン・ヒューズ) – 5:34
  4. アイル・ビィ・クリーピン "I'll Be Creepin'" (アンディ・フレイザーポール・ロジャース) – 5:18
  5. ゲス・アイル・ゴー・アウェイ "Guess I'll Go Away" (ジョニー・ウィンター) – 3:54
  6. ラヴ・イズ・ワース・ザ・ブルース "Love Is Worth the Blues" (レスリー・ウェストジャック・ブルース、コーキー・レイング) – 4:26
    • ウェスト、ブルース&レイングのアルバム『ホワイ・ドンチャ』(1972年)より。
  7. アイ・カム・タンブリン "I Come Tumblin'" (マーク・ファーナー) – 5:10
  8. ウーマン "Woman" (ジム・フォックス、デイル・ピーターズ、ジョー・ウォルシュ) – 4:44
  9. ア・ハード・ウェイ・トゥ・ゴー "A Hard Way to Go" (クリス・ユールデン) – 3:49
  10. アイ・キャント・スタンド・イット "I Can't Stand It" (ジェイムス・デュワー、ロビン・トロワー) – 4:28
    • ロビン・トロワーのアルバム『過去よりの再起』(1973年)より。
  11. ロック・キャンディ "Rock Candy" (デニー・カーマッシ、ビル・チャーチ、サミー・ヘイガーロニー・モントローズ) – 5:11

参加ミュージシャン 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d Jake E. Lee: 'Retraced' Final Track Listing Revealed”. Blabbermouth.net (2005年4月10日). 2018年12月30日閲覧。
  2. ^ a b c ジェイク・E・リー/リトレイスド〜塊顧〜”. CDJournal. 音楽出版社. 2018年12月30日閲覧。
  3. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
  4. ^ CD英文ライナーノーツ(ジェイク・E・リー)
  5. ^ Prato, Greg. “Retraced - Jake E. Lee”. AllMusic. 2018年12月30日閲覧。