リーフ型給油艦英語: Leaf class small fleet tanker)は、イギリス海軍補助艦隊が運用する小型艦隊給油艦(AOL)の艦級[2]

リーフ型給油艦
A109 ベイリーフ(1983年撮影)
A109 ベイリーフ(1983年撮影)
基本情報
種別 小型艦隊給油艦 (AOL)
命名基準 植物名 + リーフ(Leaf
運用者  イギリス海軍補助艦隊
 オーストラリア海軍
就役期間 イギリスの旗1959年 - 2015年9月30日
オーストラリアの旗1989年 - 2006年
前級 ローバー型
次級 イギリスの旗タイド型
オーストラリアの旗シリウス
要目 (キャメル・レアード製船体[1]
満載排水量 37,747 t
総トン数 20,284 t
全長 170.69 m
最大幅 25.94 m
吃水 11.56 m
主機 クロッシー-ピルスティク14PC2V400ディーゼルエンジン×2基
推進器 スクリュープロペラ×1軸
出力 14,000 bhp
電力 6,660 kW
速力 16.5ノット
乗員 士官19名+その他37名
兵装 70口径20mm単装機銃×2基
レーダー
  • デッカTM1226 航法用
  • デッカ1229 航法用
電子戦
対抗手段
バリケード 6連装デコイ発射機×2基
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概要 編集

イギリス海軍チャーター(後に購入)された民間用石油タンカー洋上補給用の装備と自衛用の機関銃機関砲程度の武装を取り付けた艦艇であり、一定した設計や仕様は存在しない。

また、リーフ型は大きく1959年~1970年代前半にチャーターされた前期型8隻と、1970年代後半~80年代にチャーターされた後期型5隻に分類される(第一次世界大戦戦間期に建造・徴用された初代リーフ型給油艦[3]を含めて、2代目と3代目と分類することもある)。このため双方の間では艦名やペナントナンバーを受け継いでいる例が多い。

搭載可能な貨物量の一例としては、貨油タンクは24個で、合計容積は32,309 m3(「A110 オレンジリーフ」では41,881 m3)、通常は、舶用ガスタービンのための行動用燃料22,000 m3ジェット燃料3,800 m3が搭載されている。また多少のドライカーゴも搭載できる[2]

 
前期型の「A77 ペアリーフ」(1986年撮影)

同型艦 編集

# 艦名 造船所 元船名 進水 RFA就役 退役 その後 リンク
A83 アップルリーフ
RFA Appleleaf
Batram & Sons ジョージ・ライラス
George Lyras
1955年 1959年 1970年 元所有者に返還 [1]
A79 アップルリーフ
RFA Appleleaf
キャメル・レアード ハドソン・キャヴァリエ
Hudson Cavalier
1975年
7月24日
1979年
6月8日
1989年
9月24日
オーストラリア海軍に売却、1989年10月9日付で「ウェストラリア(HMAS Westralia, AO-195)」として再就役。
2006年9月16日付でオーストラリア海軍より退役[4]
[2]
A79 ベイリーフ
RFA Bayleaf
ファーネス・
シップビルディング
ロンドン・インターグリティ
London Integrity
1954年
10月28日
1959年
6月16日
1973年
3月
元所有者に返還。
1977年解体。
[3]
A109 ベイリーフ
RFA Bayleaf
キャメル・レアード ハドソン・サウンド
Hudson Sound
1981年
10月27日
1982年
3月26日
2011年
4月20日
デヴォンポート海軍基地にて保管中
A81 ブランブルリーフ
RFA Brambleleaf
ファーネス・
シップビルディング
ロンドン・ロイヤルティ
London Loyalty
1953年
4月16日
1959年
5月22日
1972年
3月
元所有者に返還され、メイフェア・ロイヤルティ(Mayfair Loyalty)に改名。
1976年7月解体。
[4]
A81 ブランブルリーフ
RFA Brambleleaf
キャメル・レアード ハドソン・ディープ
Hudson Deep
1976年
1月22日
1980年
2月20日
2009年
8月18日
解体
A82 チェリーリーフ
RFA Cherryleaf
Sir James Laing & Sons ローレルウッド
Laurelwood
1953年
5月28日
1959年
5月15日
1966年
2月4日
元所有者に返還 [5]
A82 チェリーリーフ
RFA Cherryleaf
ノルトゼーヴェルケ オーバーシーズ・アドヴェンチャー
Overseas Adventurer
1962年
10月16日
1973年 1980年 元所有者に返還。
1981年にサウジアラビアのペトロスター社に売却され、ペトロスターXVI(Petrostar XVI)に改名。
1987年解体。
A111 オークリーフ
RFA Oakleaf
ウッデヴァッラ造船所スウェーデン語版 オクタニア
Oktania
1981年
7月2日
1986年
8月13日
2009年 解体 [6]
A80 オレンジリーフ
RFA Orangeleaf
ファーネス・
シップビルディング
サザン・サテライト
Southern Satellite
1955年
2月8日
1959年
5月25日
1978年
5月
1978年9月14日、解体 [7]
A110 オレンジリーフ
RFA Orangeleaf
キャメル・レアード ハドソン・プログレス
Hudson Progress
バルダー・ロンドン
Balder London
1973年 1979年 2015年9月30日 バーケンヘッドにて保管中
A77 ペアリーフ
RFA Pearleaf
Blythswood Shipbuilding Co. Ltd n/a 1959年
10月15日
1960年
1月15日
1986年
5月8日
元所有者に返還後、サウジアラビアのペトロスター社に売却され、Nejmat el Petrol XIXに改名。
1993年解体。
[8]
A78 プラムリーフ
RFA Plumleaf
Blythswood Shipbuilding Co. Ltd n/a 1960年
3月29日
1960年
8月24日
1986年
5月
1986年12月17日付で解体。 [9]

参考文献 編集

  1. ^ RFA SHIPS - 3rd Leaf Class
  2. ^ a b Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 810. ISBN 978-1591149545 
  3. ^ RFA SHIPS - Wartime Leaf Class
  4. ^ Royal Australian Navy - HMAS Westralia (II)

外部リンク 編集

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