ルイス・ラミレス・デ・ルセナ西: Luis Ramírez de Lucena)1465頃 -1530頃は、スペインチェスプレーヤー。現存する、世界最古のチェスに関する書籍を出版した人物。作家兼外交官であるファン・デ・ルセナ英語版の息子であると伝えられている[1]

Luis Ramírez de Lucena
生誕 1465年-1475年
ルセーナ
死没 1530年
国籍 カスティーリャ王国
教育 サラマンカ大学
職業 作家, チェスプレーヤー
著名な実績 ルセナ・ポジション英語版
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彼の本のページ

1497年頃にサラマンカで出版された、チェスに関する最も古い現存する印刷された本、 RepeticióndeAmores y Arte de Ajedrez con 101 Juegos de Partido (「Repetition of Love and the Art of Playing Chess」)を書いた[2]。この本には11のオープニングが掲載されているが、チェスの歴史家であるH. J. R. マレーは、急遽準備したのではないかというような初歩的な誤りも多く含まれていると指摘している[3]。この本はチェスのルールが近代的な形になってきた頃に書かれたもので、掲載されている150のポジションの中には、古典的なゲームのものと新しいゲームのものが両方掲載されている。この本の現物は数10冊も現存していない。

研究者の中には、この本の大部分は、現存しない1495年発行のFrancescc Vicentの著作「Libre dels jochs partits dels schacs en nombre de 100」からの盗用であると述べる者もいる[4]

ルセナ・ポジションは、彼の著作に登場しないものの、彼の名にちなんで命名されている(アレッサンドロ・サルビオによって1634年に初めて出版された)。スマザード・メイト(後にPhilidor's legacyと名付けられた)は彼の著作の中にある[5]

脚注 編集

  1. ^ (it) Article by Daniele Ciani about Luis Lucena, on the web site Chess Archeology
  2. ^ Matulka 1931, p. 5.
  3. ^ H.J.R. Murray, A History of Chess, 1913/2012, p. 786.
  4. ^ M. C. Romeo. “Lucena - a mystery after 500 years”. 2009年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月2日閲覧。
  5. ^ See the image of p. 201 of the book

ソース 編集

  • Hooper, David; Whyld, Kenneth (1996). The Oxford Companion to Chess. Oxford University. ISBN 0-19-280049-3 
  • Barbara Matulka (1931). An anti-feminist treatise of fifteenth century Spain: Lucena's Repetición de Amores. Comparative Literature Series. New York Institute of French Studies. https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=uc1.b4052334 

外部リンク 編集