ロイター板(ロイターばん)は、板ばねを内蔵し合板弾性を利用する構造をもつ踏切板である[1]

ロイター板と跳び箱

踏切板」には固定式とスプリング式があり、ロイター板はスプリング式の踏切板である[1]。「ロイター式踏切板」などと呼んで固定式のものと区別されることもある。「ロイター式(Reuther model)」は開発者のリチャード・ロイターの名に由来する[1]

主に体操競技跳馬平行棒段違い平行棒平均台跳び箱などに用いられ、オリンピックなどの公式競技でも使用されている。1956年メルボルンオリンピックから使用された[2]

形状は、幅よりも奥行きの方が長い長方形を成し、踏み切り面には傾斜が付いている。通常、上面はカーペット張りになっている。踏み切ることにより反発力が生じ、ダイナミックな跳躍が可能となる。学校教育などではS字形の木製の板ばねを採用したものが採用される。このほか、金属製のばねを利用したもの、ゴムを利用したもの、空気圧を利用したものもある[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d 日本体育協会監修 『最新スポーツ大事典』 p.806 大修館書店 1987年
  2. ^ 100 years ago today, Rudolf SPIETH was born | GYMmedia.de(英語)