中国国鉄上游型蒸気機関車

上游型蒸気機関車(しゃんようがたじょうききかんしゃ)は中華人民共和国鉄道部(中国国鉄)の入換テンダー式蒸気機関車であり、入換用や各地の炭鉱、または区間運転用に設計されたもので、中国の工業用蒸気機関車では最多であり、生産期間が最も長かった蒸気機関車である。

上游型蒸気機関車
基本情報
運用者 中国国鉄
製造所 唐山機車廠、四方機車廠、太原機車廠
形式 SY
製造年 1962年 - 1999年
製造数 1,769両
主要諸元
軸配置 1D1 (2-8-2、ミカド)
軌間 標準軌 (1435mm)
全長 29,200mm
機関車重量 75.5t
動輪径 1370mm
シリンダ
(直径×行程)
530 x 710 mm
ボイラー圧力 1471 kPa(15.0kg/cm²)
最高速度 80 km/h
出力 1103 kW (公称)
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上游型は最初「工農型」といったが、1959年より大連機車車輛廠と唐山機車車輛廠で改良研究がはじめられ、解放6型(JF6,日本製)の技術をもとに改良設計された。1960年には唐山機車車輛廠で追加修理設計が行われて「上游型」と改名された。1961年より唐山廠と青島四方機車車輛廠で追加改良がおこなわれて1964年生産開始となり、唐山機車車輛廠で製造を行うようになった。

上游型蒸気機関車は唐山機車車輛廠、四方機車車輛廠、太原機車車輛廠等で製造され続け、1999年に1772台目の上游型最後の一台を製造し、中国の蒸気機関車製造は終わりを告げた。累計での製造は1769両である。

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