井領 雅貴(いりょう まさたか、1989年11月4日 - )は、千葉県四街道市出身の元プロ野球選手外野手)。右投左打。

井領 雅貴
現役時代
(2016年8月12日 阪神鳴尾浜球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県四街道市
生年月日 (1989-11-04) 1989年11月4日(34歳)
身長
体重
174 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2014年 ドラフト6位
初出場 2015年3月29日
最終出場 2021年7月13日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入り前 編集

四街道市立栗山小学校四街道市立四街道北中学校経て桐蔭学園高等学校に入学し硬式野球部で活動する。1年春からベンチ入りするものの甲子園大会への出場はなくプロ志望届も提出しなかった。野球部の同期には鈴木大地がいる。また1学年上には加賀美希昇、1学年下には川相拓也がいる。高校時代の同学年にはラグビー選手の古賀太貴仲宗根健太滑川剛人がいる。

高校卒業後は新日本石油ENEOSへ入社し野球部へ入部する。入社1年目の第79回都市対抗野球大会で優勝を経験し、入社5年目には第83回都市対抗野球大会第38回社会人野球日本選手権大会の両大会で優勝し、両大会で外野手部門の優秀選手賞を受賞し、社会人ベストナインにも初選出された。入社6年目は第84回都市対抗野球大会で優勝し連覇を経験し、同大会で2年連続となる外野手部門の優秀選手賞を受賞した。同年も2年連続で社会人ベストナインに選ばれた[1]。9月には、2014年仁川アジア大会野球日本代表に選ばれ出場した。新日本石油ENEOS及びJX-ENEOSに通算7年在籍し、指導を受けた大久保秀昭をはじめ、田澤純一谷口邦幸宮澤健太郎池邉啓二大城基志嘉弥真新也屋宜照悟三上朋也石川駿らと、チームメイトとして過ごした。

2014年プロ野球ドラフト会議にて中日ドラゴンズから6位指名を受け入団。背番号は26に決まった。JX-ENEOSでは、石川駿も中日から4位指名を受け、入団している。

中日時代 編集

2015年は9試合の出場で無安打に終わった。

2016年、9月に一軍に昇格した。9月18日の東京ヤクルトスワローズ戦で「6番 左翼手」としてスタメン出場して2回表にプロ初安打を放った[2]。また9月27日の読売ジャイアンツ戦4回表にプロ初本塁打を記録する[3]など、13試合に出場した。

2017年は前年を上回る22試合に出場した。

2018年は一軍出場がなかった。

2019年は初めて開幕を一軍で迎えたが、5月13日に登録抹消され、5月21日に風疹に罹っていたことが発表された[4]。5月29日に一軍登録された。交流戦では故障の平田良介に代わり「1番 右翼手」としてほぼスタメン出場した。6月12日にプロ入り初の猛打賞を記録した[5]。平田の復帰後は代打としてベンチ入りしていたが[6]、8月に右脇腹を痛め登録抹消。そのままシーズンを終えた。

2020年は自己最多となる79試合に出場し、主に代打として出場したものの打率は前年より大幅に悪化し.200だった。一方で、IsoDは0.094を記録し選球眼においては大きな改善が見られた。

2021年10月7日に球団より戦力外通告を受け[7]、12月7日に自身のInstagramで現役引退を表明した[8]

引退後 編集

引退後は同学年のチームメイト田島慎二の紹介もあり、名古屋市内のコンクリート圧送業会社へ入社[9]

選手としての特徴・人物 編集

遠投110メートルの強肩で、50メートル6秒2。広角に打ち分けられる打者[10]

プロで対戦したい投手に、JX-ENEOS時代の同僚だった三上朋也を挙げていた[11]

憧れの人物は、同じ千葉県出身の高橋由伸で、その影響で桐蔭学園高等学校に進学した。

2018年のオフに一般女性と結婚したことを発表した[12]

2021年5月25日、第1子の誕生を発表[13]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2015 中日 9 7 7 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 3 1 .000 .000 .000 .000
2016 13 31 31 2 6 1 0 1 10 1 0 0 0 0 0 0 0 7 0 .194 .194 .323 .516
2017 22 34 32 2 7 2 0 0 9 3 0 0 0 0 2 0 0 6 0 .219 .265 .281 .546
2019 55 103 100 9 29 9 1 0 40 9 0 0 0 0 3 0 0 21 0 .290 .311 .400 .711
2020 79 155 135 9 27 3 0 0 30 12 0 0 2 0 18 0 0 24 4 .200 .294 .222 .516
2021 38 68 64 6 14 3 1 1 22 2 0 0 0 0 4 0 0 19 2 .219 .265 .344 .608
通算:6年 216 398 369 29 83 18 2 2 111 27 1 0 2 0 27 0 0 80 7 .225 .278 .301 .579

年度別守備成績 編集



外野












2015 中日 2 0 0 0 0 .000
2016 8 21 1 0 0 1.000
2017 7 4 0 0 0 1.000
2019 26 27 1 0 0 1.000
2020 35 43 1 0 0 1.000
2021 12 21 0 0 0 1.000
通算 90 116 3 0 0 1.000

記録 編集

初記録

背番号 編集

  • 26(2015年 - 2021年)

登場曲 編集

  • 「太陽に向かって咲く花」N.O.B.U!!!(2015年 - )

代表歴 編集

脚注 編集

  1. ^ 中日 社会人ベストナイン井領を指名へ日刊スポーツ 2014年10月23日
  2. ^ “中日2年目井領プロ初安打、16打席目での記念打”. 日刊スポーツ. (2016年9月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1712001.html 2022年3月30日閲覧。 
  3. ^ “中日井領がプロ初アーチ「よかった」G党からも拍手”. 日刊スポーツ. (2016年9月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1716391.html 2022年3月30日閲覧。 
  4. ^ “中日・井領、風疹だった…完治し練習復帰”. スポニチアネックス. (2019年5月21日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/05/21/kiji/20190521s00001173224000c.html 2022年3月30日閲覧。 
  5. ^ “中日・井領 5年目で初猛打賞!8回満塁一掃三塁打など4安打3打点”. スポニチアネックス. (2019年6月12日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/06/12/kiji/20190612s00001173349000c.html 2022年3月30日閲覧。 
  6. ^ “代打の切り札・井領必死の適時打”. 中日スポーツ. (2019年7月22日). オリジナルの2019年7月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190722015806/https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201907/CK2019072202000061.html 2019年7月22日閲覧。 
  7. ^ 中日 武田健吾、三ツ間卓也、井領雅貴、育成の丸山泰資ら6選手が戦力外”. 日刊スポーツ (2021年10月7日). 2021年10月7日閲覧。
  8. ^ 中日戦力外の井領が現役引退 SNSで表明「悔いはない」、14年“落合ドラフト”で入団”. Full-Count (2021年12月7日). 2021年12月7日閲覧。
  9. ^ 【さよならプロ野球】井領雅貴、バットをホースに!生コン打ち込みます”. 日刊スポーツ (2021年12月18日). 2021年12月18日閲覧。
  10. ^ 中日井領キラリ2安打 巨人007が謝った 日刊スポーツ 2015年2月13日
  11. ^ 2014年ドラフト入団選手 井領雅貴 中日ドラゴンズ公式サイト
  12. ^ 中日・井領が結婚 挙式、披露宴は未定”. サンケイスポーツ (2018年11月26日). 2022年3月30日閲覧。
  13. ^ “【中日】井領雅貴に長女誕生”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2021年5月26日). https://hochi.news/articles/20210526-OHT1T51090.html?page=1 2021年5月26日閲覧。 

関連項目 編集

外部リンク 編集