人日(じんじつ)とは、五節句の一つ。1月7日七草がゆを食べることから七草の節句(ななくさのせっく)ともいう。

七草粥(ななくさがゆ)

また、霊辰(れいしん)、元七(がんしち)、人勝節(じんしょうせつ)ともいう。

風習 編集

古来中国では、正月の1日をの日、2日を狗()の日、3日を)の日、4日をの日、5日をの日、6日をの日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日 (中国)中国語版英語版)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。

また、この日には一年の無病息災を願って、また正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為、7種類の野菜(七草)を入れた(あつもの)を食する習慣があり、これが日本に伝わって七草がゆとなった。日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着した。人日を含む五節句が江戸幕府の公式行事となり[1]将軍以下全ての武士が七種粥を食べて人日の節句を祝った。

また、この日は「新年になって初めてを切る日」ともされ、「七種を浸した水に爪をつけて、柔かくしてから切ると、その年は風邪をひかない」とも言われている。

なお、経緯からわかるように、本来は1月7日 (旧暦)の風習である。

脚注 編集

  1. ^ 西角井正慶 編『年中行事事典』(初版)東京堂出版、1958年5月23日、308頁。 

関連項目 編集

外部リンク 編集