他力(たりき)

  1. 自分以外のものの力や、他人の助力を指す[1]
  2. 仏教用語。以下ではこの用法について述べる。

概要 編集

他力(たりき)は、仏教用語で、衆生悟りに導く菩薩の力、仏・菩薩の加護のこと。特に、浄土門では阿弥陀仏の力、弥陀の本願力を指す[1]。弥陀(他力)の本願とは一切の衆生を救おうとすることであると解されている[1]浄土宗浄土真宗でも「他力」の「他」とは阿弥陀如来を指し、「力」とは如来の本願力(はたらき)をいう[2]本願他力ともいう[3]

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c 松村明・監修、小学館国語辞典編集部・編 『大辞泉』第二版下巻 小学館、2012年11月、p.2281
  2. ^ 『大辞泉』「他力」、『広辞苑』第五版、「他力」を参照。
  3. ^ 「ご本尊は?」 - よくある質問|本願寺派(西本願寺)-親鸞聖人を宗祖とする浄土真宗本願寺派の活動紹介 "(…)苦悩の底に沈み、自ら抜けきることのできない者のために、阿弥陀仏の方から、その中に入りこみ苦悩の者を助けるという阿弥陀如来の究極的なお慈悲のはたらき(本願他力)(…)"

関連項目 編集