内田 海智(うちだ かいち、1994年8月23日 - )は、大阪府交野市出身の男子プロテニス選手。 ATPツアーでの優勝はまだない。世界ランキング自己最高ランキングはシングルス147位。ダブルス159位。身長180cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

内田海智
Kaichi Uchida
2019年全仏オープン予選での内田海智
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 同・大阪府交野市
生年月日 (1994-08-23) 1994年8月23日(29歳)
身長 180cm
体重 74kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2013年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
4大大会最高成績・シングルス
全豪 予選1回戦(2023)
全仏 予選1回戦(2019)
全英 予選1回戦(2019)
全米 予選2回戦(2022)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 147位(2023年5月8日)
ダブルス 159位(2022年11月28日)
2023年5月9日現在

選手経歴 編集

ジュニア時代 編集

5歳でテニスを始める。ジュニア時代は2010年、ジュニアデビスカップで日本代表として日本初の優勝に貢献。2011年、世界スーパージュニアテニス選手権大会でダブルス優勝。2012年、全米オープンジュニアで日本人選手初のベスト4に進出。ジュニア世界ランキングの自己最高位は3位を記録する。

2013年 プロ転向 編集

2013年からプロ転向。

2019年 グランドスラム予選出場 編集

2019年の全仏オープンで初めてグランドスラムの予選に出場するも、1回戦で敗退した。

 
2019年全仏オープン予選での内田海智

2021年 チャレンジャー初優勝 編集

3月に行われたデビスカップワールドグループIの対パキスタン戦で代表デビューを果たし、アイサムウルハク・クレシー英語版を6-4,7-6で下す[1]。12月に行われたリオデジャネイロ・チャレンジャー英語版では1回戦でゴンザロ・ビジャヌエバ英語版、2回戦でジェナロ・アルベルト・オリヴィエリ英語版、準々決勝でチアゴ・ザイボチ・ヴィウチ、準決勝でガブリエル・デカンプス英語版を破りキャリア初となるチャレンジャー大会決勝進出。決勝ではニコラス・アルバレス・ヴァローナ英語版を3-6,6-3,7-6で破りキャリア初優勝を果たす[2]

2022年 ATPツアー初勝利 チャレンジャー2勝目 編集

5月に行われたシムケント・チャレンジャー英語版のダブルスではセバスティアン・ファンズローと組み準優勝。翌週のシムケント・チャレンジャーⅡ英語版のダブルスではミケル・トルぺガード英語版と組み2週連続で準優勝。6月のオーランド・チャレンジャー英語版ではマレク・ジャジリと組んで準優勝。オエイラス・チャレンジャーⅢ英語版のシングルスでは決勝でキマー・コッペヤンス英語版を破りチャレンジャー大会2勝目を果たす[3]。8月に行われたロス・カボス・オープンは予選でマシュー・エブデンニコラス・バリエントス英語版を破ってキャリア初のATPツアー大会出場を果たす[4]全米オープンの予選にも出場[5]し、1回戦でドゥディ・セラを破ったが、2回戦でファクンド・バグニスに破れグランドスラム初出場とはならなかった。韓国オープンではワイルドカード(主催者推薦枠)で出場し、1回戦でホン・ソンチャン英語版を破ってツアー大会初勝利[6][7]。10月に行われたソウル・チャレンジャー英語版のダブルスでは吳東霖英語版と組みチャレンジャー大会のダブルスで初優勝を果たす[8]

2023年 トップ150入り 編集

成績 編集

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2019 2020 2021 2022 通算成績
全豪オープン A A A A
全仏オープン LQ A A A
ウィンブルドン LQ A A
全米オープン LQ A A LQ

ATPチャレンジャー・ITFワールドテニスツアー決勝 編集

フューチャーズ(2)

シングルス 編集

No. 年月日 大会 サーフェス 対戦相手 試合結果
1. 2014年9月8日   韓国F12フューチャーズ ハード Chung 6-4、7-5
2. 2015年6月25日   アメリカF17フューチャーズ クレー マクシミリアーノ・エステベス 6-4、6-1

ダブルス 編集

No. 年月日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 試合結果
1. 2016年3月6日   カナダF1フューチャーズ ハード ステファン・コズロフ セバスチャン・ファンソロー
アドリアン・シコラ
7-6、6-3
2. 2016年6月19日   アメリカF19フューチャーズ ハード ハンス・ハッチ Farris Fathi GOSEA
ティム・コピンスキー
6-2、6-3

脚注 編集

  1. ^ 日本が初日に2連勝、内田海智が相手エースを倒して代表デビュー戦を飾る [デビスカップ日本対パキスタン]”. テニスマガジンオンライン. 2021年3月5日閲覧。
  2. ^ 内田海智が2時間19分の決勝を制してチャレンジャー大会初優勝 [リオデジャネイロ・チャレンジャー]”. テニスマガジンオンライン. 2021年12月20日閲覧。
  3. ^ 内田海智がチャレンジャー大会で2度目のタイトル獲得 [オエイラス・チャレンジャー]”. テニスマガジンオンライン. 2022年6月26日閲覧。
  4. ^ 内田海智が予選2試合を勝ち抜き初のツアー本戦入り [ミフェル・オープン]”. テニスマガジンオンライン. 2022年8月1日閲覧。
  5. ^ 内田海智、28歳でも成長してる!1年間で350位から168位へランクを押し上げた不屈の男が全米オープン予選参戦中<SMASH>”. THE DIGEST. 2022年8月25日閲覧。
  6. ^ 内田海智が2度目のツアー本戦で初勝利、第2シードのノリーに対する2回戦へ [韓国オープン]”. テニスマガジンオンライン. 2022年9月26日閲覧。
  7. ^ Kovacevic Stuns Kecmanovic On Tour Debut In Seoul”. atptour.com. 2022年9月26日閲覧。
  8. ^ 内田海智がチャレンジャー大会のダブルスで初タイトルを獲得、望月慎太郎はシングルスで8強入り [ソウル・チャレンジャー]”. テニスマガジンオンライン. 2022年10月16日閲覧。

外部リンク 編集