北部戦線ロシア語: Северный фронт北部方面軍、もしくは北部正面軍とも)は、第二次世界大戦中(独ソ戦初期)にソ連北西部、レニングラード地域に設置された赤軍の方面軍級部隊である。

概要 編集

独ソ戦勃発2日後の1941年6月24日、レニングラード軍管区の部隊(第7軍、第14軍、第23軍、管区航空隊)に基づき創設。6月28日からは、バルト艦隊が北部戦線の作戦統制下に入った。8月19日、北西戦線の第8軍と第48軍が編入された。

6月25日~29日の間、北部戦線、北洋艦隊及びバルト艦隊の航空部隊は、フィンランド及びノルウェー北部の敵飛行場19ヶ所を空襲した。6月29日~10月10日の間、北部戦線は、防勢作戦を行い、ザーパドナヤ・リツァ、カンダラクシャ西方90km、ウフタ西方、ロゴオーゼロ、オネガ湖、シヴィリ、カレリア地峡の線でドイツ・フィンランド軍の前進を停止させた。

7月10日、最高司令部スタフカは、北部戦線の一部部隊をレニングラード南西部の防衛に割き、ルガ作戦集団(ロシア語: Лужская оперативная группа。指揮官K.ピャドィシェフ中将)を創設した。ルガ防衛線では、レニングラード方面への敵の前進をほぼ1ヶ月間遅滞させた。

8月26日、8月23日付最高司令部スタフカの命令に基づき、北部戦線は、レニングラード戦線カレリア戦線に分離された。

編制 編集

  • 第7軍
  • 第14軍
  • 第23軍
  • 第8軍 - 8月19日から
  • 第48軍 - 8月19日から

指揮官 編集

  • 司令官:マルキアン・ポポフ中将
  • 軍事会議議員:N.クレメンチェフ軍団委員
  • 参謀長:D.ニキシェフ少将(6月~8月)、N.ゴロデツキー大佐(8月)

関連項目 編集

外部リンク 編集