千葉クロスカントリー大会

毎年2月に千葉市の昭和の森公園で開催されるクロスカントリー大会

千葉クロスカントリー大会(ちばクロスカントリーたいかい)は、毎年2月に千葉市昭和の森公園で開催されるクロスカントリー大会である。主催は日本陸上競技連盟。国際的な評価が高いクロスカントリー大会とされるIAAFパーミット大会の1戦であり、大会は世界クロスカントリー選手権の日本代表選手選考会を兼ねて実施されていた[1][2]

千葉クロスカントリー大会
昭和の森公園
開催地 千葉市緑区
開催時期 2月
種類 クロスカントリー競走
距離 男子20kmおよび10kmおよび5km
女子 20kmおよび10kmおよび5km
ジュニア男子10kmおよび5km
ジュニア女子5km
中学生3km
小学生1.5km
創立 1966年

前身は1962年に創設されて1965年までの間、例年1月に千葉市検見川および習志野市の会場で開催されていた全国断郊競走大会である。1966年に全日本クロスカントリー大会へ改組となり、第1回大会が2月に奈良公園を会場として開催された。翌年以降は隔年交替で東京大学検見川総合運動場と奈良公園が会場として使用された[3]。1987年の第22回大会以降は日本人選手に加えて外国人選手が招待されるようになり、会場も奈良公園と検見川総合運動場に替えて昭和の森公園へと変更された。1989年第24回大会から千葉国際クロスカントリー大会へと改称された。

中長距離種目の日本国内有力選手や外国人選手を招いて開催され、丘陵地に設けられた公園内の起伏を生かした1周約3000メートルのコースを周回して競技が実施される[4]。直径0.5メートル程度の丸太が障害物として2ヶ所に設置され、幅員は最狭5メートル以下となる走路が細かく曲折する。陸上競技場で開催されるトラックレースと異なり、芝または土が大半を占める細かなうねりを伴った不整地および自然の傾斜への対応が要求される[5]。2012年第47回大会よりコース設定が変更された。

2016年大会は全国中学生クロスカントリー選手権大会との併催となり、国際の名称も消滅される。世界大学クロスカントリー選手権大会英語版の日本代表選考会を兼ねて実施された。 2017年大会は各種目ともに距離が大幅に変更された。それに伴い、世界クロスカントリー選手権大会の日本代表選手選考会ではなくなった。

実施種目 編集

  • 一般男子 - 20km・10km・5km
  • 一般女子 - 20km・10km・5km
  • ジュニア - 男子10km・5km、女子5km
  • 中学生 - 男女3km(全国中学生クロスカントリー選手権大会)
  • 小学生 - 男女1.5km

歴代優勝者 編集

1987年第22回大会以降の男子12000mおよび女子6000mの歴代優勝者記録である。

 
セルゲイ・レベド
 
ライアン・ホール
男子 記録 女子 記録
22 1987   米重修一 35分17秒   ジャクリーン・パーキンス 19分45秒
23 1988   アンドリュー・ロイド 35分03秒   キャロリン・シュワロー 21分19秒
24 1989   アルトゥーロ・バリオス 34分28秒   キャロリン・シュワロー 19分33秒
25 1990   ブラヒム・ブタイブ 34分04秒   キャロリン・シュワロー 19分01秒
26 1991   アディス・アベベ 34分39秒   デラルツ・ツル 19分36秒
27 1992   トーマス・オサノ 35分03秒   デリラ・アシアゴ 19分24秒
28 1993   マティアス・ヌタウリクラ 36分01秒   ビクトリア・ネナーシェワ 20分04秒
29 1994   ゲルト・タイス 35分35秒   ナデジダ・ガリアモア 19分25秒
30 1995   ダニエル・ジェンガ 35分32秒   ツドリタ・キドウ 19分17秒
31 1996   ブラッド・バーキス 36分37秒   ユリア・ネグラ 20分05秒
32 1997   マティアス・ヌタウリクラ 35分50秒   テグラ・ロルーペ 19分55秒
33 1998   ジュリアス・ギタヒ 36分32秒   サリー・バルソシオ 20分37秒
34 1999   ジュリアス・キプト 35分14秒   テグラ・ロルーペ 26分00秒
35 2000   セルゲイ・レベド 35分38秒   市川良子 26分53秒
36 2001   サムエル・カビル 23分33秒   ユリア・オルテアヌ 19分26秒
37 2002   クレイグ・モットラム 35分29秒   ベニータ・ジョンソン 25分43秒
38 2003   リカルド・リバス 36分27秒   ベニータ・ジョンソン 26分09秒
39 2004   サムエル・ワンジル 35分04秒   ベニータ・ジョンソン 18分38秒
40 2005   サムエル・ワンジル 34分54秒   山中美和子 20分01秒
41 2006   ライアン・ホール 35分22秒   サラ・ホール 19分12秒
42 2007   ジョセフ・ギタウ 35分05秒   アナリア・ローザ 19分15秒
43 2008   アルン・ジョロゲ・ブグワ 35分27秒   ルーシー・ワゴイ 19分50秒
44 2009   ビタン・カロキ 34分40秒   清水裕子 19分38秒
45 2010   ビタン・カロキ 34分52秒   勝又美咲 19分39秒
46 2011   ビタン・カロキ 33分58秒   新谷仁美 25分53秒
47 2012   チャールズ・ディランゴ 34分59秒   スーサン・ワイリム 26分41秒
48 2013   チャールズ・ディランゴ 35分01秒   ローズメリー・ワンジル 26分08秒
49 2014 大雪のため中止
50 2015[6]   チャールズ・ディランゴ (KEN) 36:14   ズー・バックマン (AUS) 28:37
      第30回大会と第32回大会はアジアクロスカントリー選手権を兼ねて開催
      8000mのコースで開催

脚注 編集

  1. ^ 千葉国際クロスカントリー大会 歴史 千葉市 (2011-02-05). 2011年3月28日閲覧
  2. ^ Indoor, Cross Country, Race Walking and Combined Events Permit Meetings IAAF (2010-08-07). 2011年3月28日閲覧
  3. ^ 日本陸上競技連盟七十年史編集委員会 『日本陸上競技連盟七十年史』 1995年、1053-1055頁。
  4. ^ 千葉クロカン:佐藤や上野、女子は新谷ら出場 毎日新聞 (2011-02-03). 2011年2月12日閲覧。
  5. ^ 千葉国際クロスカントリー大会 千葉市特設サイト コース紹介 千葉市 (2011-02-05). 2011年2月12日閲覧。
  6. ^ Nakamura, Ken (2015-02-09). Ndirangu and Buckman win at the Chiba Cross Country. IAAF. Retrieved on 2015-02-09.

関連項目 編集

外部リンク 編集