古書店街

古書店が集中している界隈

古書店街(こしょてんがい)とは、古書店が集中している界隈を指すことば。

靖国通りの南側に軒を連ねる神田古書店街(東京都千代田区神田神保町)

古書店街の形成 編集

歴史ある大学の界隈には、規模の大小はあるものの何軒かの古書店が集まり、ささやかな古書店街をなしていることが多い。すなわち、多くの古書店街は、学生街でもある。

また、1980年代後半以降からは地域おこしのブームによって形成されるケースがヨーロッパで見られる。

古書店街の一覧 編集

日本 編集

日本の代表的な古書店街には、世界でも最大規模といわれる神田古書店街東京都千代田区神田神保町)、学術書専門店の多い本郷古書店街(東京都文京区本郷)や早稲田古書店街(東京都新宿区西早稲田)などがある。 また、大阪府にある「阪急古書のまち」(大阪市北区芝田阪急三番街)は阪急東宝グループの創業者・小林一三の古書店街構想によって生まれたもので、企業主導による古書店街の先駆である。

神田神保町の古書店街では、多くの店が北向きになっている(店の北側が表側)。これは、店頭の書籍が日焼けするのを防ぐためで、古書店街の特徴となっている。

イギリス 編集

イギリスの首都であるロンドンの代表的な古書店街には、チェアリング・クロス・ロード(Charing Cross Road)やホウバン(Holborn)がある[1]。そのほかにもチェアリング・クロス・ロードと繋がったセシル・コート英語版

古書を核とした街おこしで作られた先駆的な事例で有名なヘイ・オン・ワイという「古書の聖地」とも呼ばれる場所がある。

スコットランドにあるウィグタウン英語版も地域振興で計画的に本の街となった。古書店街、本の関連会社などが置かれ、Wigtown Book Festivalなどの大きなイベントも開催された。

アジア 編集

ヨーロッパ 編集

 
ブルガリア、スラヴェイコフ広場の露店
  • ベルギー、ルデュ英語版 - 過疎の村で行われた本のイベントがきっかけで古書店が集まるようになった。8月2,3日に本の祭典『 Nuit du Livre 』が開かれる[2]
フランス
ブルガリア

アメリカ 編集

アフリカ 編集

チュニジア

中東 編集

  • イラク、バグダッド ムタナビ通り英語版 - 9世紀には商店街として発展していた。書店街として確立されたのはアッバース朝(750年 - 1258年)の時代で、それ以後、文化人の交流の場として親しまれてきた[3]

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ 出口保夫『夏目漱石とロンドンを歩く』PHP研究所、1993年。 
  2. ^ 「本の村」ルデュで、古本のお祭り 8月2、3日(ベルギー観光局 ワロン・ブリュッセル)
  3. ^ Birgit Svensson: Vorwort, in: Mit den Augen der Inana. Lyrik und Kurzprosa zeitgenössischer Autorinnen aus dem Irak, aus dem Arabischen von Leila Chammaa und Jessica Siepelmeyer, herausgegeben von Birgit Svensson. Verlag Hans Schiler, Berlin/ Tübingen 2015, ISBN 978-3-89930-434-3, S. 7–10, S. 7.

外部リンク 編集