名誉毀損防止同盟

国際ユダヤ人組織

名誉毀損防止同盟英語: Anti-Defamation League、略称: ADL)とは、米国最大のユダヤ人団体。ブネイ・ブリスに起源を持ち、反ユダヤ主義と合法的に対決することを目的としている。同様の目的を掲げつつ、目的のためにはテロリズムなどの非合法手段をも辞さないとするカハネ主義過激派団体ユダヤ防衛同盟 (JDL) とは、この点で対立している。

名誉毀損防止同盟
Anti-Defamation League
(ADL)
設立 1913年
本部 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク
605 3rd Avenue, New York, NY 10158-0180
北緯40度44分56.2秒 西経73度58分30.6秒 / 北緯40.748944度 西経73.975167度 / 40.748944; -73.975167
代表 エイブラハム・フォックスマン
ウェブサイト http://www.adl.org/
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ADL創立の直接の契機はレオ・フランク事件だった。これは、ジョージア州のユダヤ人レオ・フランク殺人冤罪逮捕され、暴徒にリンチを受けて殺された事件である。1913年10月弁護士シグマンド・リヴィングストンによって創立。ユダヤ人団体ではあるが、究極的な目的として、ユダヤ系以外を含む全ての市民の平等をも謳っている。

今日、ADLの年間予算は4000万ドルを超え、全米に29カ所の事務所と、他国に3カ所の事務所を持っている。全米本部はニューヨーク市にある。1987年以来、エイブラハム・フォックスマンが全国理事を務めている。全国議長はハワード・バーコヴィッツ

1993年には、ADLの不法スパイ事件が明るみに出た。ADLはサンフランシスコシカゴアトランタの警察官を通して個人や団体の秘密ファイルを収集していたのである。当初は一部マスコミのみが取り上げていたこの事件は次第に反響を呼び、ついには大手新聞も報道するまでになった。最終的に、ADLには有罪判決が下された[1]

外部リンク 編集