后 蒼(こう そう、生没年不詳)は、前漢学者政治家近君東海郡郯県の人。后倉とも表記される。五経研究の先駆者の一人。孟卿に師事していた閭丘卿は同窓の士である。

事績 編集

最初は夏侯始昌に師事し、孟卿にも師事した。夏侯始昌は五経全般に通じ、孟卿は礼経に通じていた。后蒼は詩経と礼とに通じるようになった。礼について数万言にも及び論じた『后氏曲台記』を記した。

弟子の翼奉蕭望之匡衡は『斉詩』の学を与え、聞人通漢戴徳戴聖慶普には『后氏曲台記』を授けた。

博士となり、最終的に本始2年(紀元前72年)、少府にまでのぼった。

脚注 編集

出典 編集

  • 漢書』儒林伝
  • 『漢書』文芸志