地鶏(じどり)とは、日本農林規格 (JAS) に記載されている、在来種[注 1]由来の血液百分率が50%以上の国産の総称。地鳥[2]

地鶏の代表格、名古屋コーチン

概要 編集

在来種純系によるもの、または在来種を素びなの生産の両親か片親に使ったものである。飼育期間が75日以上であり、28日齢以降は平飼いで1m2当たり10羽以下で飼育しなければならない[注 1]

平飼いとは、鶏舎内、又は屋外において、鶏が床面(地面)を自由に運動できるようにして飼育する方法。

農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」(いわゆるJAS法)の規定は全業者への強制力があるわけではなく、地鶏は地面で育てた鶏、もしくは地元の鶏などの意味だと主張されることもある[3]が、JAS法の定義を満たさない鶏の加工品を地鶏として売ることは「不当景品類及び不当表示防止法」(いわゆる景品表示法)違反の恐れがある。

地鶏の種類 編集

出典:国産銘柄鶏ガイドブック2007:2012

日本農林規格に記載されている在来種 編集

明治時代までに国内で成立し、又は導入され定着した品種[1]。これらが由来の血液百分率が50%以上の鶏が地鶏[注 2]として認定される。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ a b 「地鶏肉の日本農林規格(通称、特定JAS)」(1999年6月21日制定、2020年10月30日確認)[1]
  2. ^ 地鶏とは、「地鶏肉の日本農林規格(通称、特定JAS)」(1999年6月21日制定、2020年10月30日確認)[1]に規定する方法で生産している鶏のこと[5]

出典 編集

  1. ^ a b c 食料産業局食品製造課基準認証室 (2015年8月21日). “地鶏肉の日本農林規格(令和2年10月30日確認版)” (PDF). 農林水産省公式ホームページ. JASについて. 農林水産省. 2021年2月1日閲覧。
  2. ^ じどり【地鳥/地鶏】の意味 - 国語辞書 - goo辞書(提供元「デジタル大辞泉」)
  3. ^ 本山秀樹「地鶏とは? 産地混乱――『地べたで』『地元』通用せず――宮崎、相次ぐ名称削除」『朝日新聞』43665号、朝日新聞東京本社2007年11月6日、33面。
  4. ^ 福地鶏について”. 福井県. 2024年4月17日閲覧。
  5. ^ 地鶏・銘柄鶏の定義とレシピ”. もっとチキンが好きになる チキンの里-一般社団法人 日本食鳥協会. 日本食鳥協会. 2021年2月1日閲覧。