宇和島駅

愛媛県宇和島市錦町にある四国旅客鉄道の駅

宇和島駅(うわじまえき)は、愛媛県宇和島市錦町にある、四国旅客鉄道(JR四国)予讃線である。宇和島市の代表駅であり、特急列車・宇和海が発着する。予讃線に加えて予土線の列車も乗り入れており、駅番号は予讃線がU28、予土線がG47である。

宇和島駅
駅舎(2020年12月)
うわじま
Uwajima
U27・G46 北宇和島 (1.5 km)
地図
所在地 愛媛県宇和島市錦町10-1
北緯33度13分32.8秒 東経132度34分2.9秒 / 北緯33.225778度 東経132.567472度 / 33.225778; 132.567472座標: 北緯33度13分32.8秒 東経132度34分2.9秒 / 北緯33.225778度 東経132.567472度 / 33.225778; 132.567472
駅番号 U28
G47
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 予讃線
予土線直通含む)
キロ程 297.6 km(高松起点)
電報略号 ウワ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,290人/日(降車客含まず)
-2018年-
乗降人員
-統計年度-
2,580人/日
-2018年-
開業年月日 1914年大正3年)10月18日[1]
備考 直営駅管理駅
みどりの券売機プラス設置駅
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概要 編集

1914年、当駅 - 近永駅間で開通した宇和島鉄道の駅として開業。1933年に国有化され、宇和島線の駅となったのち、1945年卯之町駅 - 当駅間が松山駅方面から建設・延伸されていた予讃本線(現在の予讃線)に編入され、予讃本線所属駅となった(宇和島線の残る区間は1974年に予土線と改称されている)。

線路名称上は同線の単独駅であるが、隣の北宇和島駅を線路名称上の終着駅としている予土線の列車も引き続き当駅まで乗り入れているため、事実上2方向の列車が利用できる。予土線の観光列車、しまんトロッコやホビートレインなども全て当駅を発着する。

かつては当駅より南へ宿毛線を敷設する構想があったが、具現化することなく未成線となったため、当駅は線路が途切れた形の終着駅となっている。

歴史 編集

駅構造 編集

頭端式ホーム2面3線を持つ地上駅。駅改良の前は線路は駅より先に集まり、車止めは1つのみであった。松山方面の特急列車は全て改札口前の1番線から発着する。1番線、2番線の線路の先端部分は、若干右にカーブしている。

2番線・3番線は1番線よりホームが短く、原則普通列車のみが使用する(一部1番線に発着する普通列車もある)。1・2番線の間には給油設備がある[12]

直営駅キオスクは待合室横と駅舎外の2か所にあったが統合され、ビッグキヨスク宇和島店としてリニューアルオープンしている。その後セブン-イレブンに転換され、セブン-イレブンKiosk宇和島店となった。

駅構内に車両基地宇和島運転区を併設し、夜間滞泊もある。

のりば 編集

のりば 路線 行先 備考
1・2・3 予讃線 八幡浜伊予大洲松山方面 特急はすべて1番のりばから発車
予土線 江川崎窪川方面  

駅弁 編集

2022年時点で発売はない。なお、過去に発売していた主な駅弁は下記の通り[13]

  • じゃこ天むす弁当
  • 宇和島のにぎやか弁当

かつては「ときわ食堂」で調製されていた「斗牛弁当」が名物で鉄道ファンや旅行者に親しまれていたが、BSE問題などが原因で2002年頃に発売終了となった(「ときわ食堂」はその後も店舗で「斗牛定食」などを出していたが廃業した)。その後、「おむすび屋片山」が幕の内弁当「えきべん」を発売開始したが2006年で駅弁販売から撤退したため終了した。撤退後は近隣の鮮魚店「森田屋」が「斗牛弁当」を復刻する形で「牛鬼弁当」をキオスクのみで発売開始したが、これも2012年頃に調整元がキオスク販売から撤退したため発売を終了した。

利用状況 編集

2017年(平成29年)度の1日平均の乗車人員1,290人であり、これはJR四国で17番目に多い[14]

各年度の1日平均乗車人員は以下のとおり[15]

年度 1日平均
乗車人員
2000年 1,754
2001年 1,669
2002年 1,571
2003年 1,579
2004年 1,516
2005年 1,483
2006年 1,421
2007年 1,360
2008年 1,384
2009年 1,297
2010年 1,251
2011年 1,267
2012年 1,258
2013年 1,279
2014年 1,369
2015年 1,362
2016年 1,319
2017年 1,320

駅周辺 編集

 
駅前周辺(2011年3月)
 
宇和島城より望んだ駅周辺の市街地(2009年7月)

宇和島市の代表駅で、辺りは宇和島市の中心街である。

バス路線 編集

宇和島駅前には宇和島自動車のバスが乗り入れている。多くの路線バスは駅から約800メートル離れた宇和島バスセンターが起終点となっており、高速バスなども同センター発着となっている。

  • 津島・城辺宿毛方面
  • 大洲・伊予市・松山道後温泉方面
  • 吉田方面
  • 松野方面
  • 野村方面
  • 市内バス
  • 松山空港線(空港直行リムジンバス・運休中)
    • 神戸大阪行きの高速バスは駅前には入らず、宇和島バスセンターから発着している。

その他 編集

 
駅前に展示されている、私鉄宇和島鉄道蒸気機関車のレプリカ

隣の駅 編集

※予讃線の特急「宇和海」の隣の停車駅は、各列車記事を参照のこと。

四国旅客鉄道(JR四国)
予讃線・予土線(予土線は北宇和島駅まで予讃線)
北宇和島駅 (U27, G46) - 宇和島駅 (U28, G47)

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、642頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 大島高義、河野藤夫、藤本雅之: “宇和島鉄道及び愛媛鉄道に関わる鉄道遺産”. 愛媛県総合科学博物館研究報告,No.3,61-71,(1998). 愛媛県総合科学博物館. 2017年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月20日閲覧。
  3. ^ 「軽便鉄道停車場位置変更、停留場設置及哩程異動」『官報』1916年12月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、129頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  5. ^ “JR四国 宇和島駅新築工事 来月から仮駅舎に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1996年9月11日) 
  6. ^ 鉄道ジャーナル』第32巻第7号、鉄道ジャーナル社、1998年7月、98頁。 
  7. ^ 貨物駅の廃止及び呼称の統一について』(PDF)(プレスリリース)日本貨物鉄道、2006年3月16日。 オリジナルの2021年3月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210317072100/https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/b28ffdfef63004276740e6dca3a48f75.pdf2021年3月17日閲覧 
  8. ^ 平成28年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2015年12月18日、1頁。 オリジナルの2021年6月24日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210624073115/https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2015%2012%2018.pdf2021年8月1日閲覧 
  9. ^ a b 「みどりの券売機プラス」を16駅に設置します』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2021年7月26日。 オリジナルの2021年7月29日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210729074010/http://jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2021%2007%2026.pdf2021年8月1日閲覧 
  10. ^ 日本放送協会. “JR宇和島駅「みどりの窓口」今日の営業で廃止|NHK 愛媛のニュース”. NHK NEWS WEB. 2022年2月5日閲覧。
  11. ^ “JR四国の旅行商品販売窓口「ワーププラザ」、8駅で営業終了へ”. 朝日新聞. (2022年9月22日). https://www.asahi.com/articles/ASQ9P7KPSQ9PPTLC01D.html 2022年9月22日閲覧。 
  12. ^ 関崇博・成田冬紀・小川金治 『国鉄の車両(17) 四国各線』 保育社、1984年、p.17
  13. ^ 『JR時刻表 2015年7月号』交通新聞社、2015年、489頁。 
  14. ^ 会社案内 - JR四国
  15. ^ 愛媛県統計年鑑

関連項目 編集

外部リンク 編集