安田記念

日本の中央競馬の重賞競走

安田記念(やすだきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬重賞競走GI)である。競馬番組表での名称は「農林水産省賞典 安田記念(のうりんすいさんしょうしょうてん やすだきねん)」と表記される[3][4]

安田記念
Yasuda Kinen[1]
第73回 安田記念
(優勝馬 ソングライン、鞍上 戸崎圭太
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 東京競馬場
創設 1951年7月1日[2]
2023年の情報
距離 芝1600m
格付け GI
賞金 1着賞金1億8000万円
出走条件 サラ系3歳以上(国際)(指定)
負担重量 定量(3歳54kg、4歳以上58kg
牝馬2kg減)
出典 [3][4]
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安田伊左衛門(1872 - 1958)
安田伊左衛門像(東京競馬場)

競走名の「安田」は明治大正昭和にわたって競馬に携わり、競馬法制定や東京優駿(日本ダービー)の創設などに尽力、日本中央競馬会の初代理事長も務めた安田伊左衛門に由来[5]。東京競馬場には、安田の功績を称え胸像が建立されている[6]

正賞は農林水産大臣賞、日本馬主協会連合会会長賞、ブリーダーズカップ・チャレンジ[7][3][4]

第67回安田記念
(優勝馬:サトノアラジン、鞍上:川田将雅
第72回安田記念
(優勝馬:ソングライン、鞍上:池添謙一

概要 編集

中央競馬における上半期のマイル王決定戦として位置づけられているGI競走[8]

1951年に、「安田賞(やすだしょう)」の名称で創設[9]。名称の由来(前述)となった安田伊左衛門が1958年に死去したため、同年より現名称に改称された[9]

創設当初は東京競馬場の芝1600mで4歳(現3歳)以上の馬によるハンデキャップ競走として施行された[9]が、1984年にグレード制が導入されGI[注 1]に格付け[9]、施行時期も優駿牝馬(オークス)の前に移され5歳(現4歳)以上の馬による定量戦に変更[9]。1996年からは東京優駿(日本ダービー)の翌週に移設のうえ競走条件も「4歳(現3歳)以上」に変更され、現在に至る[9]。2005年から2011年までは「アジアマイルチャレンジ」の対象レースとしても施行された[9]

外国産馬は1984年から、外国馬は1993年からそれぞれ出走可能になったほか、1995年からは地方競馬所属馬も出走可能になった[2]

2016年からブリーダーズカップ・チャレンジの対象競走に指定され、優勝馬には当該年のブリーダーズカップ・マイルへの優先出走権と出走登録料・輸送費用の一部負担の特権が付与される[10]

2017年より、本競走の1 - 3着馬には当該年に行われるジャック・ル・マロワ賞(G1)への優先出走権が付与されることになった[11]。2018年よりヴィクトリアマイルとともにデスティナシオンフランスの名称でジャック・ル・マロワ賞と提携[12]。2021年よりムーラン・ド・ロンシャン賞(G1)も対象競走に追加され、上位3頭に優先出走権が付与される[13]

国際的評価 編集

世界の競馬開催国は国際セリ名簿基準書におけるパートIからパートIVまでランク分けされており、2016年時点で日本は平地競走が最上位のパートI、障害競走はパートIVにランク付けされている[14]

また、各国の主要な競走は国際的な統一判断基準で評価されており、競馬の競走における距離別の区分法として定着しているSMILE区分によると、安田記念は「Mile(1301m - 1899m)」に分類される。国際競馬統括機関連盟(IFHA)が公表した2020年の年間レースレーティング[注 2]の平均値に基づく「世界のトップ100GIレース」によると、安田記念は全体の7位にランキングされた[15]。「Mile(1301m - 1899m)」のカテゴリーからランクインした外国の競走との比較では、ジャック・ル・マロワ賞とならんで最高の評価となっている[1][16]

競走条件 編集

以下の内容は、2023年現在[3][4]のもの。

出走資格:サラ系3歳以上(出走可能頭数:最大18頭)

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(出走資格のある馬のみ)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:定量(3歳54kg、4歳以上58kg、牝馬2kg減)

  • 第1回 - 第33回はハンデキャップ、第34回 - 第45回は57kg、牝馬2kg減、南半球産4歳馬1kg減[2]

出馬投票を行った馬のうち優先出走権(次節参照)のある馬から優先して割り当て、その他の馬は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI(JpnI)競走の収得賞金」の総計が多い順に割り当てる。

優先出走権 編集

外国馬、およびレーティング順位の上位5頭(牡馬・セン馬は110ポンド、牝馬は106ポンド以上であることが条件)は本競走に優先出走できる。

JRA所属馬・地方競馬所属馬は同年に行われる以下の競走で1着となった馬に、優先出走権が付与される[17]

競走名 競馬場 距離
マイラーズカップ GII  京都競馬場 芝1600m
京王杯スプリングカップ GII  東京競馬場 芝1400m

地方競馬所属馬の出走資格 編集

地方競馬所属馬は同年に行われる下表の競走で2着以内となった馬に、優先出走権が付与される[18]

競走名 競馬場 距離
マイラーズカップ GII  京都競馬場 芝1600m
京王杯スプリングカップ GII  東京競馬場 芝1400m

上記のほか、高松宮記念及び大阪杯の2着以内馬(本競走とヴィクトリアマイルのいずれかを選択)・NHKマイルカップの3着以内馬・ヴィクトリアマイルの2着以内馬も本競走に出走できる[18]

また、指定された外国の国際G1競走(2歳G1は除く)優勝馬、地方競馬のダート交流GI・JpnI競走(2歳GI・JpnIは除く)優勝馬にも出走資格が与えられる。

賞金 編集

2023年の1着賞金は1億8000万円で、以下2着7200万円、3着4500万円、4着2700万円、5着1800万円[3][4]

歴史 編集

年表 編集

  • 1951年 - 4歳以上の馬によるハンデキャップ競走として「安田賞」の名称で創設、東京競馬場の芝1600mで施行[9]
  • 1958年 - 名称を「安田記念」に変更[9]
  • 1972年 - 流行性の馬インフルエンザの影響で7月に順延開催。
  • 1984年
    • グレード制施行によりGI[注 1]に格付け[9]
    • 名称を「農林水産省賞典 安田記念」に変更[9]
    • 競走条件を「5歳以上」に変更[2]
    • 混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる[2]
  • 1993年 - 国際競走に変更され、外国調教馬が5頭まで出走可能になる[2]
  • 1995年 - 指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が出走可能になる[2]
  • 1996年 - 競走条件を「4歳以上」に変更[2]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、競走条件を「3歳以上」に変更[2]
  • 2004年 - 国際セリ名簿基準作成委員会より国際GIに格付け。
  • 2005年 - 外国調教馬の出走枠が9頭に拡大[19]
  • 2014年 - トライアル制を確立し、指定された競走の1着馬に優先出走を認める。
  • 2016年 - 「ブリーダーズカップ・チャレンジ」指定競走となる。
  • 2020年 - 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「無観客競馬」として実施[20]
  • 2022年 - 安田伊左衛門の生誕150年にあたることから、「安田伊左衛門生誕150周年記念」の副題を付して実施[21]
  • 2023年 - 「競馬法100周年記念」の副題を付して実施[22]

歴代優勝馬 編集

距離はすべて芝コース。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

日本馬の所属表記は1953年までが「国営」、1954年以降は「JRA」としている。外国馬の所属表記は出典が明記されているもののみ表記し、検証できないものは空欄とした。

競走名は第7回まで「安田賞」、第8回以降は「安田記念」[9]

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主 1着本賞金
第1回 1951年7月1日 東京 1600m イツセイ 牡3 国営 1:38 0/5 保田隆芳 尾形藤吉 岩崎利明
第2回 1952年7月6日 東京 1600m スウヰイスー 牝3 国営 1:39 0/5 保田隆芳 松山吉三郎 高峰三枝子
第3回 1953年6月14日 東京 1600m スウヰイスー 牝4 国営 1:38 1/5 保田隆芳 尾形藤吉 高峰三枝子
第4回 1954年6月6日 東京 1600m フソウ 牡4 JRA 1:41 2/5 高橋英夫 鈴木信太郎 中村正行
第5回 1955年6月12日 東京 1600m クリチカラ 牡5 JRA 1:38 4/5 森安弘明 尾形藤吉 栗林友二
第6回 1956年6月10日 東京 1600m ヨシフサ 牡4 JRA 1:38 2/5 渡辺正人 中村広 岡田吉信 60万円
第7回 1957年6月9日 東京 1600m ヘキラク 牡4 JRA 1:38 4/5 蛯名武五郎 藤本冨良 浅井礼三 70万円
第8回 1958年6月1日 東京 1600m ラプソデー 牡4 JRA 1:37 2/5 坂本栄三郎 小西喜蔵 椎野浅五郎 80万円
第9回 1959年6月7日 東京 1600m ヒシマサル 牡4 JRA 1:37 3/5 小野定夫 矢野幸夫 阿部雅信 120万円
第10回 1960年6月5日 東京 1800m オンワードベル 牡4 JRA 1:50.2 高橋英夫 二本柳俊夫 樫山純三 150万円
第11回 1961年6月11日 東京 1800m ホマレボシ 牡4 JRA 1:49.7 八木沢勝美 稗田敏男 川口文子
第12回 1962年6月10日 東京 1600m トウコン 牡4 JRA 1:38.3 山岡忞 矢野幸夫 塩飽望
第13回 1963年6月2日 東京 1600m ヤマノオー 牡4 JRA 1:36.6 森安弘明 内藤潔 内藤潔 180万円
第14回 1964年6月7日 東京 1600m シモフサホマレ 牡5 JRA 1:37.2 油木宣夫 矢野幸夫 山口米吉
第15回 1965年6月6日 東京 1600m パナソニツク 牝5 JRA 1:37.6 嶋田功 稲葉幸夫 那須野牧場 200万円
第16回 1966年6月5日 東京 1600m ヒシマサヒデ 牡4 JRA 1:39.5 小野定夫 稗田敏男 阿部雅信 400万円
第17回 1967年5月21日 中山 1600m ブツシヤン 牡5 JRA 1:36.3 大和田稔 二本柳俊夫 河野魁 550万円
第18回 1968年6月30日 東京 1600m シエスキイ 牡5 JRA 1:36.7 郷原洋行 大久保房松 小林庄平 700万円
第19回 1969年6月1日 東京 1600m ハードウエイ 牝4 JRA 1:35.9 加賀武見 柄崎義信 鈴木健司 1000万円
第20回 1970年5月31日 東京 1600m メジロアサマ 牡4 JRA 1:35.9 矢野一博 保田隆芳 北野豊吉 1200万円
第21回 1971年6月20日 東京 1600m ハーバーゲイム 牝4 JRA 1:36.8 野平祐二 野平省三 小川乕三 1400万円
第22回 1972年7月23日 東京 1600m ラファール 牝4 JRA 1:38.4 中島啓之 奥平真治 高木美典
第23回 1973年6月10日 東京 1600m ハクホオショウ 牡4 JRA 1:35.7 伊藤正徳 尾形藤吉 西博 1500万円
第24回 1974年6月9日 東京 1600m キョウエイグリーン 牝5 JRA 1:35.7 東信二 境勝太郎 松岡正雄 1800万円
第25回 1975年6月8日 東京 1600m サクライワイ 牝4 JRA 1:36.6 小島太 高木良三 (株)さくらコマース 2100万円
第26回 1976年6月13日 東京 1600m ニシキエース 牡5 JRA 1:36.6 森安重勝 森安弘昭 小林清 2300万円
第27回 1977年6月12日 東京 1600m スカッシュソロン 牝4 JRA 1:35.1 横田吉光 古賀嘉蔵 飯田正 2400万円
第28回 1978年6月11日 東京 1600m ニッポーキング 牡5 JRA 1:35.1 郷原洋行 久保田金造 山石祐一 2500万円
第29回 1979年6月10日 東京 1600m ロイヤルシンザン 牡4 JRA 1:35.7 的場均 大久保房松 鄭恩植
第30回 1980年6月8日 東京 1600m ブルーアレツ 牡5 JRA 1:36.0 嶋田功 見上恒芳 佐野済 2800万円
第31回 1981年6月7日 東京 1600m タケデン 牡6 JRA 1:36.7 増沢末夫 元石孝昭 武市伝一 2900万円
第32回 1982年6月13日 東京 1600m スイートネイティブ 牝5 JRA 1:35.0 岡部幸雄 野平祐二 和田共弘 3100万円
第33回 1983年6月12日 東京 1600m キヨヒダカ 牡5 JRA 1:35.8 増沢末夫 森安弘昭 清峯隆 3200万円
第34回 1984年5月13日 東京 1600m ハッピープログレス 牡6 JRA 1:37.8 田原成貴 山本正司 藤田晋 5000万円
第35回 1985年5月12日 東京 1600m ニホンピロウイナー 牡5 JRA 1:35.1 河内洋 服部正利 小林百太郎 5200万円
第36回 1986年5月11日 東京 1600m ギャロップダイナ 牡6 JRA 1:35.5 柴崎勇 矢野進 (有)社台レースホース 5400万円
第37回 1987年5月17日 東京 1600m フレッシュボイス 牡4 JRA 1:35.7 柴田政人 境直行 円城和男 6000万円
第38回 1988年5月15日 東京 1600m ニッポーテイオー 牡5 JRA 1:34.2 郷原洋行 久保田金造 山石祐一 6700万円
第39回 1989年5月14日 東京 1600m バンブーメモリー 牡4 JRA 1:34.3 岡部幸雄 武邦彦 竹田辰一 7200万円
第40回 1990年5月13日 東京 1600m オグリキャップ 牡5 JRA 1:32.4 武豊 瀬戸口勉 近藤俊典 8000万円
第41回 1991年5月12日 東京 1600m ダイイチルビー 牝4 JRA 1:33.8 河内洋 伊藤雄二 辻本春雄 8700万円
第42回 1992年5月17日 東京 1600m ヤマニンゼファー 牡4 JRA 1:33.8 田中勝春 栗田博憲 土井宏二 9300万円
第43回 1993年5月16日 東京 1600m ヤマニンゼファー 牡5 JRA 1:33.5 柴田善臣 栗田博憲 土井宏二
第44回 1994年5月15日 東京 1600m ノースフライト 牝4 JRA 1:33.2 角田晃一 加藤敬二 (有)大北牧場
第45回 1995年5月14日 東京 1600m ハートレイク 牡4 UAE 1:33.2 武豊 S.ビン・スルール ゴドルフィン 9400万円
第46回 1996年6月9日 東京 1600m トロットサンダー 牡7 JRA 1:33.1 横山典弘 相川勝敏 藤本照男
第47回 1997年6月8日 東京 1600m タイキブリザード 牡6 JRA 1:33.8 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)大樹ファーム
第48回 1998年6月14日 東京 1600m タイキシャトル 牡4 JRA 1:37.5 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)大樹ファーム
第49回 1999年6月13日 東京 1600m エアジハード 牡4 JRA 1:33.3 蛯名正義 伊藤正徳 (株)ラッキーフィールド
第50回 2000年6月4日 東京 1600m フェアリーキングプローン 騸5 香港 1:33.9 R.フラッド I.アラン 劉錫康
第51回 2001年6月3日 東京 1600m ブラックホーク 牡7 JRA 1:33.0 横山典弘 国枝栄 金子真人
第52回 2002年6月2日 東京 1600m アドマイヤコジーン 牡6 JRA 1:33.3 後藤浩輝 橋田満 近藤利一
第53回 2003年6月8日 東京 1600m アグネスデジタル 牡6 JRA 1:32.1 四位洋文 白井寿昭 渡辺孝男
第54回 2004年6月6日 東京 1600m ツルマルボーイ 牡6 JRA 1:32.6 安藤勝己 橋口弘次郎 鶴田任男
第55回 2005年6月5日 東京 1600m アサクサデンエン 牡6 JRA 1:32.3 藤田伸二 河野通文 田原源一郎
第56回 2006年6月4日 東京 1600m ブリッシュラック 騸7 香港 1:32.6 B.プレブル A.クルーズ W.ウォン 1億円
第57回 2007年6月3日 東京 1600m ダイワメジャー 牡6 JRA 1:32.3 安藤勝己 上原博之 大城敬三
第58回 2008年6月8日 東京 1600m ウオッカ 牝4 JRA 1:32.7 岩田康誠 角居勝彦 谷水雄三
第59回 2009年6月7日 東京 1600m ウオッカ 牝5 JRA 1:33.5 武豊 角居勝彦 谷水雄三
第60回 2010年6月6日 東京 1600m ショウワモダン 牡6 JRA 1:31.7 後藤浩輝 杉浦宏昭 山岸桂市
第61回 2011年6月5日 東京 1600m リアルインパクト 牡3 JRA 1:32.0 戸崎圭太 堀宣行 (有)キャロットファーム
第62回 2012年6月3日 東京 1600m ストロングリターン 牡6 JRA 1:31.3 福永祐一 堀宣行 吉田照哉
第63回 2013年6月2日 東京 1600m ロードカナロア 牡5 JRA 1:31.5 岩田康誠 安田隆行 (株)ロードホースクラブ
第64回 2014年6月8日 東京 1600m ジャスタウェイ 牡5 JRA 1:36.8 柴田善臣 須貝尚介 大和屋暁
第65回 2015年6月7日 東京 1600m モーリス 牡4 JRA 1:32.0 川田将雅 堀宣行 吉田和美
第66回 2016年6月5日 東京 1600m ロゴタイプ 牡6 JRA 1:33.0 田辺裕信 田中剛 吉田照哉 1億300万円
第67回 2017年6月4日 東京 1600m サトノアラジン 牡6 JRA 1:31.5 川田将雅 池江泰寿 (株)サトミホースカンパニー
第68回 2018年6月3日 東京 1600m モズアスコット 牡4 JRA 1:31.3 C.ルメール 矢作芳人 (株)キャピタル・システム 1億1000万円
第69回 2019年6月2日 東京 1600m インディチャンプ 牡4 JRA 1:30.9 福永祐一 音無秀孝 (有)シルクレーシング
第70回 2020年6月7日 東京 1600m グランアレグリア 牝4 JRA 1:31.6 池添謙一 藤沢和雄 (有)サンデーレーシング 1億3000万円
第71回 2021年6月6日 東京 1600m ダノンキングリー 牡5 JRA 1:31.7 川田将雅 萩原清 (株)ダノックス
第72回 2022年6月5日 東京 1600m ソングライン 牝4 JRA 1:32.3 池添謙一 林徹 (有)サンデーレーシング 1億8000万円
第73回 2023年6月4日 東京 1600m ソングライン 牝5 JRA 1:31.4 戸崎圭太 林徹 (有)サンデーレーシング

安田記念の記録 編集

  • レースレコード - 1:30.9(第69回優勝馬インディチャンプ)[23][24]
    • 優勝タイム最遅記録 - 1:41 2/5(第4回優勝馬フソウ)[25]
  • 最低単勝支持率での勝利 - 1.67%(第71回優勝馬ダノンキングリー)[26]
  • 最高単勝払戻金額 - 4760円(第71回優勝馬ダノンキングリー)[26]
  • 最年長優勝馬 - 7歳
    • トロットサンダー(第46回)、ブラックホーク(第51回)、ブリッシュラック(第56回)
  • 最年少優勝馬 - 3歳
    • イツセイ(第1回)、スウヰイスー(第2回)、リアルインパクト(第61回)
  • 最多優勝馬 - 2勝
    • スウヰイスー(第2回・第3回)、ヤマニンゼファー(第42回・第43回)、ウオッカ(第58回・第59回)、ソングライン(第72回・第73回)
  • 最多優勝騎手 - 4勝
    • 岡部幸雄(第32回・第39回・第47回・第48回)[27][28]
  • 最多勝調教師 - 4勝
    • 尾形藤吉(第1回・第3回・第5回・第23回)[29][30]
  • 最多勝利種牡馬 - 4勝
  • 親子制覇
    • ヒシマサル - ヒシマサヒデ
    • ニホンピロウイナー - ヤマニンゼファー
    • エアジハード - ショウワモダン
  • 騎手・調教師の両方で優勝
    • 保田隆芳(第1回〜第3回、第20回)、森安弘昭(第5回・第13回、第26回・第33回)、野平祐二(第21回、第32回)、伊藤正徳(第23回、第49回)

外国調教馬の成績 編集

脚注・出典 編集

参考文献 編集

  • 「安田記念」『中央競馬全重賞成績集【GI編】』日本中央競馬会、1996年、887-949頁。 

注釈 編集

  1. ^ a b 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。
  2. ^ 年間レースレーティングは、個々のレースにおける上位4頭のレーティングを年度末のランキング会議で決定した数値に置き換え算出した平均値。なお、牝馬限定競走以外のレースで、対象馬が牝馬の場合はアローワンスが加算される(日本の場合+4ポンド)。

出典 編集

  1. ^ a b THE WORLD'S TOP 100 G1 RACES for 3yo's and upwards” (PDF). International Federation of Horseracing Authorities. 2021年5月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 中央競馬全重賞成績集【GI編】
  3. ^ a b c d e 重賞競走一覧(レース別・関東)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 22. 2023年9月11日閲覧。
  4. ^ a b c d e 令和5年第3回東京競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
  5. ^ 2023年度第3回東京競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2023年5月29日閲覧。
  6. ^ 東京競馬場(場内マップ)”. 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
  7. ^ 平成29年度重賞競走一覧(レース別・関東)日本中央競馬会、2017年2月6日閲覧
  8. ^ データ分析:安田記念 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l 歴史・コース:安田記念 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2021年6月2日閲覧。
  10. ^ ブリーダーズカップチャレンジ競走の指定について”. 日本中央競馬会 (2020年5月9日). 2021年5月10日閲覧。
  11. ^ ヴィクトリアマイル(GI)及び安田記念(GI)優勝馬等に対するジャックルマロワ賞(G1)への優先出走権付与について日本中央競馬会、2017年5月30日閲覧
  12. ^ 優駿牝馬(GI)優勝馬等の仏・ヴェルメイユ賞(G1)への優先出走権付与および「デスティナシオンフランス」について日本中央競馬会、2018年4月17日閲覧
  13. ^ "ヴィクトリアマイルと安田記念の上位3頭に新たにムーランドロンシャン賞の優先出走権". Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. 27 April 2021. 2021年4月27日閲覧
  14. ^ INTERNATIONAL GRADING AND RACE PLANNING ADVISORY COMMITTEE "INTERNATIONAL CATALOGUING STANDARDS and INTERNATIONAL STATISTICS 2021"” (PDF). The Jockey Club Information Systems, Inc.. p. 90. 2022年5月5日閲覧。
  15. ^ 世界のトップ100GIレースがIFHAから発表!”. 日本中央競馬会 (2021年1月27日). 2021年5月10日閲覧。
  16. ^ International Federation of Horseracing Authorities”. www.ifhaonline.org. 2021年1月26日閲覧。
  17. ^ 平成29年度競馬番組等について” (PDF). 日本中央競馬会. 2016年5月30日閲覧。
  18. ^ a b 「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和5年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
  19. ^ 2005年の成績表参照。
  20. ^ 6月の中央競馬の開催等について”. 日本中央競馬会 (2020年5月28日). 2020年6月17日閲覧。
  21. ^ 安田伊左衛門生誕150周年記念競走の実施”. 日本中央競馬会 (2022年5月20日). 2022年5月21日閲覧。
  22. ^ 競馬法100周年記念事業の実施日本中央競馬会、2022年12月12日閲覧
  23. ^ 中央競馬レコードタイム GIレース”. 日本中央競馬会. 2021年5月10日閲覧。
  24. ^ 2019年 農林水産省賞典 安田記念 JRA”. www.jra.go.jp. 2019年6月2日閲覧。
  25. ^ グレード制導入後は1:37.8(第34回優勝馬ハッピープログレス)
  26. ^ a b ダノンキングリー単勝支持率1・67%は過去最低/安田記念アラカルト|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2021年6月7日閲覧。
  27. ^ 連続記録は保田隆芳の3年連続(第1回〜第3回)
  28. ^ ハンデ戦だった時代(1983年・第33回以前)を除くと岡部の他に武豊・川田将雅が3勝で並び、連覇は岡部が唯一となる
  29. ^ 連覇は栗田博憲(第42回・第43回)、藤沢和雄(第47回・第48回)、角居勝彦(第58回・第59回)、堀宣行(第61回・第62回)、林徹(第72回・第73回)が記録
  30. ^ ハンデ戦だった時代(1983年・第33回以前)を除くと、堀宣行・藤沢和雄の3勝が最多

各回競走結果の出典 編集

外部リンク 編集