小坂町 (岐阜県)

日本の岐阜県益田郡にあった町

小坂町(おさかちょう)は、かつて岐阜県益田郡にあった。2004年(平成16年)3月1日に益田郡の他の3町1村と合併して下呂市が発足し、小坂町は廃止された。合併後は下呂市小坂地域となっている。

おさかちょう
小坂町
巌立
小坂町旗
小坂町旗
小坂町章
小坂町章
小坂町旗 小坂町章
廃止日 2004年3月1日
廃止理由 新設合併
萩原町小坂町下呂町金山町馬瀬村下呂市
現在の自治体 下呂市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 岐阜県
益田郡
市町村コード 21582-1
面積 247.50 km2
総人口 3,873
推計人口、2004年2月1日)
隣接自治体 益田郡 萩原町下呂町
大野郡 久々野町朝日村
長野県 木曽郡 開田村三岳村王滝村
町の木 ヒノキ
町の花 ヒメシャガ
町の鳥 ライチョウ
小坂町役場
所在地 509-3195
岐阜県益田郡小坂町小坂町815-5
座標 北緯35度57分03秒 東経137度15分38秒 / 北緯35.95097度 東経137.26047度 / 35.95097; 137.26047 (小坂町)座標: 北緯35度57分03秒 東経137度15分38秒 / 北緯35.95097度 東経137.26047度 / 35.95097; 137.26047 (小坂町)
小坂町の位置
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地理 編集

飛騨地方南東部に位置しており、御嶽山の飛騨側の登山口がある。御嶽山から続く急峻な地形のため、集落は飛騨川、小坂川とその支流からなる谷底に形成されている。

面積の97%が山林であり、森の巨人たち百選に選ばれたヒノキの巨樹がある天保林など、そのうち6割以上を国有林が占めている。また、日本の滝百選にも選ばれた根尾の滝をはじめとしたが多い町でもある。町で「滝調査委員会」を組織し町内の谷筋を数年かけて全て調査した結果、5m以上の滝だけで200か所以上確認された。調査後、「日本一滝の多い町」として売り出している。なお、御嶽山の賽の河原からシン谷へ落ちる標高2800mのところに日本最高所の滝がある。

御嶽山周辺は御嶽山県立自然公園に指定されている。長野県側は御岳県立公園という名称である。

隣接していた自治体 編集

歴史 編集

行政区画の変遷 編集

  • 1875年(明治8年)3月7日 - 益田郡小坂郷11ヵ村が合併して筑摩県益田郡小坂村となる。
  • 1876年(明治9年)8月21日 - 筑摩県が廃止されて飛騨三郡(大野郡吉城郡、益田郡)が岐阜県の一部となる。
  • 1889年(明治22年)7月1日 - 町村制の施行によって益田郡小坂村が発足する。
  • 1898年(明治31年)3月2日 - 小坂村が町制施行して小坂町が発足する。
  • 2004年(平成16年) 3月1日 - 下呂町萩原町金山町馬瀬村と合併して下呂市が発足。同日小坂町廃止。

行政 編集

歴代町長 編集

姉妹都市 編集

国内
国外

教育 編集

中学校 編集

小学校 編集

2004年以前に廃校となった学校 編集

経済 編集

産業 編集

古くから、林業の町として栄えてきた。山林の大多数が国有林で、1町で営林署(小坂営林署)を設置したほどで、旧名古屋営林局管内での木材生産量は最上位であった。そのほかは、自然と温泉をいかした観光業も盛んである。

交通 編集

 
飛騨小坂駅

鉄道 編集

道路 編集

小坂町に高速道路はない。

一般国道
主要地方道
一般県道
長距離自然歩道

名所・旧跡・観光スポット 編集

 
御嶽パノラマラインから望む御嶽山
 
濁河温泉

名所・旧跡 編集

温泉 編集

小坂温泉郷として環境省の国民保養温泉地に指定されている。

  • 濁河温泉 - 通年営業の温泉街としては、万座温泉とともに日本最高所にある。また、周辺の亜高山帯原生林には、遊歩百選にも選定された原生林探勝路も整備されている。御嶽山周辺の自然を活用するために、濁河温泉付近に「岐阜県御嶽少年自然の家」が設置されている。
  • 湯屋温泉
  • 下島温泉

脚注 編集

  1. ^ 『映画年鑑 1963年版 別冊 映画便覧 1963』時事通信社。1963年の映画館(東海地方)「消えた映画館の記憶」を参照。

関連項目 編集

外部リンク 編集