岐阜貨物ターミナル駅
岐阜貨物ターミナル駅(ぎふかもつターミナルえき)は、岐阜県岐阜市今嶺四丁目にある日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線の貨物駅。新南陽駅とともに、着発線荷役方式(E&S方式)を初めて採用した駅であり、駅構内に「着発線荷役方式 発祥の地」とした石碑が建っている。
岐阜貨物ターミナル駅 | |
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駅社屋(2007年4月) | |
ぎふかもつターミナル Gifu Kamotsu Terminal | |
◄西岐阜 (1.2 km) (1.6 km) 穂積► | |
所在地 | 岐阜県岐阜市今嶺四丁目18-1 |
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | 東海道本線 |
キロ程 | 400.7 km(東京起点) |
電報略号 | キタ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1986年(昭和61年)11月1日[1] |
備考 | 貨物専用駅 |
歴史 編集
従来岐阜駅で行われていた貨物の取扱を、同駅の高架化工事着工に伴いそれを移転する形で開業した。同時に旅客駅の西岐阜駅も開業した[1]。
年表 編集
駅構造 編集
着発線は4本ある[5]。1本は上下本線の間に中線として存在し、残りの3本は本線の南側にあり、本線側から順に下り1番線、着発1番線、着発2番線となっている[5]。着発1番線・2番線はコンテナ荷役線となっており、その間に1面のコンテナホームがある[5]。ホームの長さは450 mほど。着発線から数本の留置線や引き上げ線が分岐する[5]。駅構内東端のすぐ東側は西岐阜駅となっている。総面積53,000 m2[2]。
ホーム西端から着発2番線を構内踏み切りで渡った場所に駅舎やトラックプールがある。
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コンテナホーム(着発2番線側)
取扱う貨物の種類 編集
- 鉄道コンテナ貨物 - 12ftJR規格コンテナ、20ft・30ftJR規格大型コンテナ、20ft海上コンテナを取り扱う。
- 産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
貨物列車 編集
以下は2014年3月15日改正時点の状況である[6]。
停車する定期列車はコンテナ車で編成された高速貨物列車のみであり、下り列車(穂積方面行)が1日11本(うち当駅終着1本)、上り列車(西岐阜方面行)が1日9本(うち当駅始発1本)停車し、荷役作業を行う。行先は下りが新潟貨物ターミナル駅・広島貨物ターミナル駅・福岡貨物ターミナル駅・熊本駅、上りが名古屋貨物ターミナル駅・西浜松駅・東京貨物ターミナル駅・仙台貨物ターミナル駅である。
上記列車とは別に、名古屋貨物ターミナル駅との間で1日1往復が運行され、1日1本名古屋貨物ターミナル駅→当駅折り返し→札幌貨物ターミナル駅という区間を走行する列車もある(同区間を走行する列車は通常は稲沢駅折り返し)。
以上の列車のほか、臨時列車も設定されている。
駅周辺 編集
国道21号の北約800 mに位置し、接続する岐阜県道173号文殊茶屋新田線が構内をアンダーパスする。日本通運や濃飛倉庫運輸などの通運事業者が多く集まる。
付記 編集
脱線事故(2011年12月) 編集
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2011年(平成23年)12月27日、荷積後の貨物列車(27両編成)が構内で脱線する事故が発生した。ここでは、その事故となった原因を解説する。
隣の駅 編集
脚注 編集
注釈 編集
- ^ (※締結状態のままコンテナを持ち上げるとフォークリフトが前のめりになり、記録装置に荷重計の数値と共に記録が残る)
出典 編集
- ^ a b c 『地方自治年鑑 1987年版』 第一法規出版、1987年9月。ISBN 978-4474013513
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第20巻第13号、鉄道ジャーナル社、1986年12月、117頁。
- ^ JR岐阜貨物ターミナルで27両の貨物列車脱線、中日新聞、2011年12月28日
- ^ 日本貨物鉄道株式会社・濃飛倉庫運輸株式会社 2023年3月28日付ニュースリリース『岐阜貨物ターミナル駅 「積替ステーション」の開設について(東海支社)』(2024年4月23日閲覧)
- ^ a b c d 『2021貨物時刻表』 鉄道貨物協会、p.281
- ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、66-73頁。