岡田可愛

日本の女性俳優

岡田 可愛(おかだ かわい、: 오카다 가와이, 1948年10月19日 - )は、日本の元女優。後にアパレル関係の仕事をしている[1]。本名・伊藤可愛。青蘭学院高等学校(現青稜高等学校)卒。

おかだ かわい
岡田 可愛
本名 伊藤可愛
生年月日 (1948-10-19) 1948年10月19日(75歳)
出生地 日本の旗 大阪府大阪市生野区
血液型 O型
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1960年代 -
配偶者 あり
著名な家族 岡田亮輔(息子)
公式サイト 岡田可愛オフィシャルブログ
主な作品
サインはV
青春とはなんだ
進め!青春
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来歴・人物 編集

大阪市生野区に6人兄妹の末っ子として生まれる[1]。両親とも韓国人[2]

名前は可愛いという意味ではなく「可愛」(愛される可し)、つまり多くの人に愛されるようにという意味で、父の友人である漢文の先生に名づけられた[1]

父親の事業の失敗などで小学校4年の大晦日に一家で東京・吉原へ移り住む。小学校6年の時に一番上の姉によって劇団日本児童へ入れられる(父が厳格で簡単に出掛けさせてくれなかったことから、妹の付き添いをするために外へ出たいという口実からされたことだった[1])。子役時代はオーディション合格率100パーセントだった。NHK教育テレビの生放送「マッチ売りの少女」がデビュー作。木下恵介監督作品のオーディションにも受かったが、北海道ロケで家を離れるのが嫌で断ったこともあった。1962年、中学2年の時に吉永小百合主演『キューポラのある街』(日活)で映画デビュー。本名の可愛をそのまま芸名とした。

東宝の社長シリーズに主演の森繁久彌の娘役として出演し、助監督だった松森健がテレビドラマ『青春とはなんだ』(日本テレビ)で監督デビューする際に女生徒役として推薦される。夏木陽介主演のこのドラマは大人気となり、お転婆で明るい女生徒・松井勝子を演じた岡田可愛も一躍お茶の間の人気者になる。結局、シリーズ化された青春学園シリーズに連続4作一度も休むことなく延べ132本に出演した。最後の『進め!青春』終了時には皆勤賞を貰っているが、著書『失敗なんて怖くない』によれば、実は、自立して生活していたため1回でも出演回がないと給料に響くため監督に頼み込んで無理やりシーンを作ってもらっていたという。

1969年、女子バレーボールを扱ったスポーツ根性ドラマ『サインはV』(TBS)の主役・朝丘ユミに抜擢される。この作品はあらゆる層から支持される国民的人気ドラマとなり、人気を不動のものにする。その後も数多くのテレビドラマ、映画に出演していたが、結婚して子供が生まれたのを機に女優業を休止し、子供服を中心とした婦人服のアパレル業「キッズエンジェル」についている[1]。休業中もとんねるずの番組などにゲスト出演することもあった。

現在、QVCなどで婦人用アパレルや豆乳おからクッキーなどを販売している。俳優の岡田亮輔は実の息子である。

出演 編集

映画 編集

テレビドラマ 編集

その他のテレビ番組 編集

ラジオ 編集

CM 編集

オーディオ・コメンタリー 編集

  • DVD『ニュージーランドの若大将』(2006年3月東宝発売)
藤岡琢也と一緒に出演。加山雄三松本めぐみのことから自身のデビュー時から青春学園シリーズ、『サインはV』の頃のことなども語っている。

ディスコグラフィ 編集

シングル 編集

# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
キングレコード
1 1968年
7月1日
A面 涙こらえて 岩谷時子 いずみたく BS-859
B面 あなただけに
2 1969年
1月1日
A面 悲しきカナリヤ いずみたく 親泊正昇 BS-932
B面 恋のめざめ 山上路夫 親泊正昇 渋谷毅
ビクター
3 1970年
5月5日
A面 わたし、癖になってしまったの なかにし礼 都倉俊一 大柿隆 SV-2038
B面 あなたが私なら
4 1970年
10月5日
A面 小さな日記 原田晴子 落合和徳 青木望 SV-2093
B面 待っている少女 なかにし礼 井上忠夫 大柿隆
5 1971年
3月5日
A面 愛の日記 あきひろし 猪俣公章 船木謙一 SV-2135
B面 孤独 荒木一郎
6 1971年
10月5日
A面 青い海 島津ゆう子 夏木ジロー 田辺信一 SV-2201
B面 窓辺で 井上たかし
7 1972年
7月25日
A面 Tomorrow なかにし礼 三保敬太郎 青木望 SV-2281
B面 明日へ飛び出せ
8 1972年
12月20日
A面 忘れたはずの愛 峰新也 SV-2309
B面 つくり話 北山修 井上かつお

アルバム 編集

発売日 規格 規格品番 アルバム
ビクター音楽産業
1971年 LP SJX-66 小さな日記

Side:A

  1. 小さな日記
  2. つくり話
  3. 遠くへ行きたい
  4. 白いブランコ
  5. 初恋の人に似ている
  6. 星に祈りを

Side:B

  1. 愛の日記
  2. 花と小父さん
  3. 悲しくてやりきれない
  4. 見あげてごらん夜の星を
  5. 空よ
  6. 孤独

タイアップ曲 編集

楽曲 タイアップ
1968年 悲しきカナリヤ 日本テレビ系テレビドラマ「進め!青春」挿入歌

著書 編集

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e サンデー毎日 2016年2月14日号「『昭和のテレビ』第21回・スポ根編 柔道一直線サインはV」p.124 - 126
  2. ^ 金一勉『朝鮮人がなぜ「日本名」を名のるのか 民族意識と差別』三一書房、1978年5月15日 第1版第1刷発行、148頁。「両親が韓国人というのは本当よ。両親にはよく電話をかけるの。日本人だって、韓国人だって、どっちでもいいでしょ。騒ぐほうがおかしいわよ。早くお金を貯めて両親と一緒に住みたいわ」とあっさりと言ってのけた。

外部リンク 編集