岩本 ナオ(いわもと ナオ、1月10日[1] - )は、日本漫画家岡山県[1]児島郡灘崎町(現:岡山市南区[2]出身。血液型はO型[1]

いわもと ナオ
岩本 ナオ
生誕 日本岡山県[1]
活動期間 2004年 -
ジャンル 少女漫画
受賞
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来歴 編集

子供のころ、赤石路代作品を読み、そのヨーロッパ描写に影響を受ける。また、『王家の紋章』にも夢中になる。特に両作のコスチュームに惹かれる。漫画の影響で、中学・高校時代に西洋史に興味を持ち、大学の専攻は、「古代ギリシャローマ」。卒論テーマは「古代ギリシャ彫刻[3]

2004年、『その彼女の存在』で第10回月刊フラワーズコミックオーディション金の花賞を受賞し、『月刊フラワーズ』(小学館)2004年5月号に掲載されデビュー。以降、同誌や『凛花』(小学館)で作品を発表。2007年から『月刊フラワーズ』で『町でうわさの天狗の子』を連載した。同作で第55回(平成21年度)小学館漫画賞少女向け部門を受賞。2016年に『金の国 水の国』で、「このマンガがすごい!2017」オンナ編1位受賞[3]。『マロニエ王国の七人の騎士』で「このマンガがすごい!2018」オンナ編1位受賞[4]。同作家が別作品で2年連続1位を受賞するのは「このマンガがすごい!」で初めてのこととなる[4]2021年10月2日から12月13日まで、岡山県の吉備川上ふれあい漫画美術館にて原画展を開催[5]。岩本にとって初の個展開催となる[5]

作風 編集

  • 『町でうわさの天狗の子』連載中の2012年12月ファンタジー読み切り短編『赤い果実と花飾り』以前は[6]、 「自分が育った土地を舞台にした作品しか描けない」「連載するのに自分の知らない土地を長期間舞台にするのは緊張する」と公言していて[7]、田舎を舞台にした作品が多かった。『Yesterday, Yes a day』に登場する家屋は自身の実家をモデルにしている。
  • その後、1年間休養して[6]、2014年12月から、海外的な過去世界を舞台にしたファンタジー作品を続けて連載で発表し、元々はこういう作品が書きたかったと表明し、前期は自信が無かったと、釈明した[8]

作画には、以下の道具を使用している。(『季刊エス』インタビューより)

  • モノクロ
    • 原稿用紙はIC135g
    • ペン先はゼブラ丸ペンの固いタイプ。2021年10月から大きい顔の作画用にゼブラ日本字ペン先を使用[注釈 1][6]
    • スクリーントーンはデリータ
    • インクは、人物がデリータの六番、背景はPILOT製図用。
  • カラー
    • 主線はデリータの三番、ペン先はモノクロと同じ
    • 着彩はウィンザー&ニュートン(Winsor & Newton

作品リスト 編集

出演 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2020年漫勉neo出演時に浦沢直樹から送られたペン先、丸ペンよりは柔らかくてGペンよりは硬い[6]

出典 編集

  1. ^ a b c d 小学館コミック -フラワーズ- 岩本ナオ PROFILE”. 小学館. 2013年2月6日閲覧。
  2. ^ 「雨無村」のモデル、岩本ナオの故郷で複製原画展を開催”. コミックナタリー (2010年3月28日). 2017年12月2日閲覧。
  3. ^ a b 【インタビュー】岩本ナオ『金の国 水の国』【祝!『このマンガがすごい!2017』オンナ編1位!!】”. このマンガがすごい!WEB. 宝島社 (2016年12月10日). 2017年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月12日閲覧。
  4. ^ a b このマンガがすごい!1位は「約束のネバーランド」&「マロニエ王国の七人の騎士」”. コミックナタリー (2017年12月9日). 2017年12月11日閲覧。
  5. ^ a b “「岩本ナオ原画展」郷里の岡山で開催、約70点の原画展示や質問・プレゼント企画も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年8月30日). https://natalie.mu/comic/news/443002 2021年8月30日閲覧。 
  6. ^ a b c d 『TV Bros.WEB』「ブロスコミックアワードのその後、どんな感じ?インタビュー7」2021年10月、収録同月2021年11月5日閲覧
  7. ^ 「岩本ナオ」作者紹介:『雨無村役場産業課兼観光係』「マンガ家の出身地はこちら!!」中国地方編-マンガペディア、(株)エイトリンクス - 小学館グループ、2023年11月15日閲覧
  8. ^ 2020年10月8日『漫勉neo』第18回「岩本ナオ」
  9. ^ GIANT KILLINGムック連載のサッカー観戦コミックエッセイ。
  10. ^ 岩本ナオがモーニングに登場、野球部を舞台にした新作読み切り”. コミックナタリー (2015年9月24日). 2015年9月25日閲覧。
  11. ^ a b “flowersに岩本ナオ読み切り「海が見える大井町」掲載、秋里和国の40周年記念記事も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年6月28日). https://natalie.mu/comic/news/483318 2022年6月28日閲覧。 

外部リンク 編集