希望ヶ丘駅

神奈川県横浜市旭区にある相模鉄道の駅

希望ヶ丘駅(きぼうがおかえき)は、神奈川県横浜市旭区中希望が丘にある、相模鉄道相鉄本線である。駅番号SO11

希望ヶ丘駅
南口(2015年1月3日)
きぼうがおか
Kibōgaoka
SO10 二俣川 (1.7 km)
(1.4 km) 三ツ境 SO12
地図
所在地 横浜市旭区中希望が丘265番地
北緯35度27分37.5秒 東経139度30分51.4秒 / 北緯35.460417度 東経139.514278度 / 35.460417; 139.514278座標: 北緯35度27分37.5秒 東経139度30分51.4秒 / 北緯35.460417度 東経139.514278度 / 35.460417; 139.514278
駅番号 SO11
所属事業者 相模鉄道
所属路線 相鉄本線
キロ程 12.2 km(横浜起点)
電報略号 キホ゛
駅構造 橋上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[相鉄 1]29,877人/日
-2022年-
開業年月日 1948年昭和23年)5月26日
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歴史 編集

  • 1948年昭和23年)5月26日:開業。
  • 1958年(昭和33年)11月1日:複線化[1]
  • 1965年(昭和40年)12月20日:北口駅舎完成、23日より営業開始[2]
  • 1966年(昭和41年)12月15日:南口駅舎改築完成[3]
  • 2000年平成12年)3月26日:駅舎橋上化。
  • 2011年(平成23年)
    • 11月24日:駅エレベーター設置工事の作業中に発生した火花が埃に引火し、コンコース - 1番線(海老名方面)ホーム間のエスカレーター動力部が損傷する火災事故が発生した[4]。これに伴い、同エスカレーターは2012年1月まで運転が停止される事態となった。
    • 12月:エレベーターが予定通りに全基が完成。運用開始。
  • 2014年(平成26年)10月:ホームの壁面塗装が実施され、これまでの白とピンク系から黒系に塗り替えられた[注 1]
  • 2021年令和3年)

駅名の由来 編集

戦後、相模鉄道沿線では早期に住宅地開発を始めた駅で、戦後の混乱期から立ち上がり「明るい未来を目指す」という願いが込められた、一般公募により駅の名称が決まった(東京都世田谷区の主婦が「希望ヶ丘」という名称を投稿し、採用された[8])。地名は駅名に由来している。

なお、駅名については相鉄公式サイトで「希望丘」と表記されるなど、資料によって「希望丘」と「希望丘」の混在が見られる(相鉄線内では鶴ヶ峰駅も同様)。案内表示上は大文字の「ケ」を9割程度に縮小したものを使用している。また地名(住所表記)では「希望丘」の表記が用いられており、近辺の学校や建物の名称も「」と「」が入り交じっている。

駅構造 編集

相対式ホーム2面2線の地上駅で、橋上駅舎を有している。2000年までは各ホーム別に地上駅舎が存在していた。橋上駅舎竣工後も各ホーム横浜寄りに公道と連絡するスロープが設置されている(利用するには駅員の許可が必要)。

出入口 - 改札コンコース間と改札内コンコース - ホーム間を連絡するエスカレーターが各4基設置されている。なお、2011年には前述の場所にエレベーターも各2基設置された。

旭区発足40周年記念として、2009年7月15日から数日間、「A列車で行こう」を列車接近メロディとして試行導入していた[9]

のりば 編集

番線 路線 方向 行先[10]
1   相鉄本線 下り 海老名方面
2 上り 横浜湘南台二俣川のりかえ)羽沢横浜国大方面

駅構内施設 編集

改札外

駅改札内駅ナカ

  • 2番線横浜方面ホーム上
    • クイック&リラクゼーション西洋館

利用状況 編集

2022年度の1日平均乗降人員29,877人である[相鉄 1]。相鉄線全27駅中第10位。旭区内の住民の利用の他に、瀬谷区阿久和東阿久和南泉区池の谷にも至近であり、その住民の利用も多い。

近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下記の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員
年度 1日平均
乗降人員[# 1]
1日平均
乗車人員[# 2][# 3]
出典
1980年(昭和55年) 18,230 [* 1]
1981年(昭和56年) 18,340 [* 1]
1982年(昭和57年) 18,688 [* 1]
1983年(昭和58年) 18,880 [* 1]
1984年(昭和59年) 19,186 [* 1]
1985年(昭和60年) 19,521 [* 1]
1986年(昭和61年) 20,019 [* 1]
1987年(昭和62年) 19,986 [* 1]
1988年(昭和63年) 20,115 [* 1]
1989年(平成元年) 20,236 [* 1]
1990年(平成02年) 20,611 [* 1]
1991年(平成03年) 21,011 [* 1]
1992年(平成04年) 21,063 [* 1]
1993年(平成05年) 21,230 [* 1]
1994年(平成06年) 21,052 [* 1]
1995年(平成07年) 20,775 [* 1]
1996年(平成08年) 19,658 [* 1]
1997年(平成09年) 18,540 [* 1]
1998年(平成10年) 18,241 [* 1]
1999年(平成11年) 34,158 17,635 [神奈川県統計 1]
2000年(平成12年) 34,114 17,714 [神奈川県統計 1]
2001年(平成13年) 33,650 17,408 [神奈川県統計 2]
2002年(平成14年) 33,503 17,301 [神奈川県統計 3]
2003年(平成15年) 33,386 17,236 [神奈川県統計 4]
2004年(平成16年) 33,289 17,139 [神奈川県統計 5]
2005年(平成17年) 33,302 17,092 [神奈川県統計 6]
2006年(平成18年) 33,205 17,034 [神奈川県統計 7]
2007年(平成19年) 34,226 17,483 [神奈川県統計 8]
2008年(平成20年) 34,734 17,717 [神奈川県統計 9]
2009年(平成21年) 34,789 17,725 [神奈川県統計 10]
2010年(平成22年) 34,735 17,687 [神奈川県統計 11]
2011年(平成23年) 34,132 17,360 [神奈川県統計 12]
2012年(平成24年) 33,973 17,267 [神奈川県統計 13]
2013年(平成25年) 34,269 17,414 [神奈川県統計 14]
2014年(平成26年) 34,012 17,235 [神奈川県統計 15]
2015年(平成27年) 34,916 17,679 [神奈川県統計 16]
2016年(平成28年) 35,173 17,806 [神奈川県統計 17]
2017年(平成29年) 35,126 17,781 [神奈川県統計 18]
2018年(平成30年) [相鉄 2]35,041 17,732 [神奈川県統計 19]
2019年(令和元年) [相鉄 3]34,405 17,446 [神奈川県統計 20]
2020年(令和02年) [相鉄 4]26,699 13,482 [神奈川県統計 21]
2021年(令和03年) [相鉄 5]28,247 14,277 [神奈川県統計 22]
2022年(令和04年) [相鉄 1]29,877 [* 1]15,092

駅周辺 編集

駅は帷子川の支流である二俣川が流れる谷に位置し、周囲を丘陵地に囲まれている。川はホームの下では暗渠構造とされている。

駅の北側に神奈川県道40号横浜厚木線(厚木街道)が通っている。駅周辺は商店街(希望が丘商店会)があり、周囲の高台には住宅街が広がっている。

南口のバスロータリーから4本の道路が延び、一番東側の道路は「訓練校通り」と名付けられた。その当時、神奈川総合高等職業訓練校に向かう道であったことによるものだが、その後同校は独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構関東職業能力開発促進センター(愛称・ポリテクセンター関東)と名称が変更された。また、その西隣の道路は神奈川県立希望ヶ丘高等学校に向かう通りで「高校通り」と名付けられている。

北側 編集

南側 編集

 
そうてつローゼン 希望が丘店

バス路線 編集

最寄りの停留所は、南口のロータリーにある「希望ヶ丘駅」となる。以下の路線相鉄バスにより運行されている。

2016年7月4日より、「隼人中学・高校」バス停が新設されたことに加え、さちが丘陸橋付近の渋滞回避を目的として、朝や夕方など時間帯で経由地・目的地が異なる複数系統による運行が開始された[14]。さらに2019年3月11日には系統の路線改定が実施されている[15]

  • 旭26・旭88・旭89:二俣川駅南口行
  • 旭80:隼人中学・高校行
  • 旭87:緑園都市駅
各路線の詳細は「相鉄バス#旭営業所担当路線」を参照。

記念乗車券 編集

当駅 - いずみ野線ゆめが丘駅間の硬券乗車券「ゆめきぼきっぷ」を、その駅名に因み「夢と希望を結ぶ」として販売しており、受験生や就職活動者の縁起物となっている。特に、受験シーズンが近くなると購入者には絵馬が併せてプレゼントされるのに加え、当駅とゆめが丘駅には願い事を書いた絵馬を掛ける「絵馬掛け」が構内に設置される。設置期間が終了すると寒川神社にて「お焚き上げ」が行われる。なお、2009年度発売分は絵馬と卓上カレンダーと併せて販売された(通信販売を除く)。

物語の舞台 編集

隣の駅 編集

相模鉄道
  相鉄本線
特急
通過
通勤急行(平日上りのみ運転)・快速・各駅停車
二俣川駅 (SO10) - 希望ヶ丘駅 (SO11) - 三ツ境駅 (SO12)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 相鉄では「デザインブランドアッププロジェクト」を2013年頃に立ち上げており[5]、沿線の駅舎(ホーム含む)についてもグレーを基調色としたデザインに順次改修する方針を打ち出しているが、同プロジェクトが発表されたのは2015年11月のことであり[6]、それより約1年前に実施された当駅ホームの塗り替え(黒系塗装)との関連は不明である[独自研究?]
  2. ^ 横浜市で最も標高が高い神社と紹介されることもあるが、ここよりも高い場所にある神社が存在する(朝夷奈切通の途中にある熊野神社(所在地:同市金沢区朝比奈町は標高約118mに位置している[12]。また緑区高尾山の飯縄神社も当社とほぼ同じ標高。)ため、現在では境内の案内板においても記述が修正されている。なお、当社は横浜FCのメンバー(三浦知良ら)が必勝祈願のため参拝した(2006年に参拝しその年のJ2リーグで優勝を果たした[13])ことでも有名である。

出典 編集

記事本文の出典 編集

  1. ^ 兼平二男 「希望が丘の町のはじまりと会活動の歴史」「希望が丘町内会冊子」1985年(昭和60年)、9ページ
  2. ^ 『相鉄五十年史』1967年、107ページ
  3. ^ 『相鉄五十年史』1967年、110ページ
  4. ^ 希望ヶ丘駅コンコースでの火災発生について(お詫び) (PDF) - アーカイブ
  5. ^ 相鉄、ネイビーブルーで挑むメジャーへの道東洋経済オンライン 2015年12月17日)
  6. ^ 相鉄グループ100周年と都心相互直通運転に向けて「デザインブランドアッププロジェクト」が本格始動 (PDF) (相鉄グループ 2015年11月5日)
  7. ^ a b 希望ケ丘駅のホームドアの運用を開始します”. 相模鉄道 (2021年10月5日). 2021年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月5日閲覧。
  8. ^ 兼平二男 「希望が丘の町のはじまりと会活動の歴史」「希望が丘町内会冊子」1985年(昭和60年)、8ページ
  9. ^ 旭区誕生40周年、旭ジャズまつり20回開催を記念して相鉄線4駅で「JAZZ」駅メロディを試験導入 (PDF) 2009年7月17日、相模鉄道
  10. ^ 希望ヶ丘 駅構内マップ”. 相模鉄道. 2023年6月5日閲覧。
  11. ^ 神明社(春の木神明社)(神奈川県神社庁
  12. ^ チャリ巡礼2009 その26 栄区 朝比奈切通し&熊野神社(レキササイズ:歴史散策でダイエット 2009年6月18日)
  13. ^ 【希望が丘商店会】<PR>横浜FC 春ノ木神明社にお礼参り(相鉄Style:希望ヶ丘Style 2006年12月2日)
  14. ^ 平成28年7月4日 旭営業所における停留所新設および系統新設について(相鉄グループ:バスに関するお知らせ 2016年6月22日)
  15. ^ 二俣川駅南口・希望ヶ丘駅・緑園都市駅発着系統の路線改定のお知らせ(相鉄グループ:バスに関するお知らせ 2019年2月28日)

利用状況の出典 編集

相模鉄道の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 相鉄グループ要覧2023-2024 (PDF) (Report). p. 69. 2023年10月22日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
  2. ^ 相鉄グループ要覧2019-2020 (PDF) (Report). p. 16. 2023年10月22日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
  3. ^ 相鉄グループ要覧2020-2021 (PDF) (Report). p. 17. 2020年9月27日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
  4. ^ 相鉄グループ要覧2021-2022 (PDF) (Report). p. 19. 2021年12月1日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
  5. ^ 相鉄グループ要覧2022-2023 (PDF) (Report). p. 18. 2023年10月22日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
私鉄の統計データ
  1. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  2. ^ 神奈川県県勢要覧 - 神奈川県
  3. ^ 横浜市統計書 - 横浜市
神奈川県県勢要覧
  1. ^ a b 平成13年 (PDF) - 227ページ
  2. ^ 平成14年 (PDF) - 225ページ
  3. ^ 平成15年 (PDF) - 225ページ
  4. ^ 平成16年 (PDF) - 225ページ
  5. ^ 平成17年 (PDF) - 227ページ
  6. ^ 平成18年 (PDF) - 227ページ
  7. ^ 平成19年 (PDF) - 229ページ
  8. ^ 平成20年 (PDF) - 233ページ
  9. ^ 平成21年 (PDF) - 243ページ
  10. ^ 平成22年 (PDF) - 241ページ
  11. ^ 平成23年 (PDF) - 241ページ
  12. ^ 平成24年 (PDF) - 237ページ
  13. ^ 平成25年 (PDF) - 239ページ
  14. ^ 平成26年 (PDF) - 241ページ
  15. ^ 平成27年 (PDF) - 241ページ
  16. ^ 平成28年 (PDF) - 249ページ
  17. ^ 平成29年 (PDF) - 241ページ
  18. ^ 平成30年 (PDF) - 225ページ
  19. ^ 令和元年 (PDF) - 225ページ
  20. ^ 令和2年 (PDF) - 225ページ
  21. ^ 令和3年 (PDF) - 217ページ
  22. ^ 令和4年 (PDF) - 221ページ
横浜市統計書 9運輸 -鉄道、軌道駅別利用人員
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 相模鉄道線乗降車人員-横浜市

関連項目 編集

外部リンク 編集