応竜(おうりゅう)は、中国の古書『山海経』の中にあらわれる怪物である。の一種とされ、四霊の一種とされる[1]

応竜
山海経』より「応龍」
各種表記
繁体字 應龍
簡体字 应龙
拼音 yìnglóng
日本語読み: おうりゅう
英文 Yinglong / Responsive dragon
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中国神話では、帝王である黄帝に直属していた竜。4本足で蝙蝠ないしのような翼があり、足には3本の指がある。天地を行き来することができる。また、水を蓄えて雨を降らせる能力があり、黄帝と蚩尤が争った時は、嵐を起こして黄帝の軍の応援をした。しかし蚩尤との争いで殺生を行ったため邪気を帯び、神々の住む天へ登ることができなくなり、以降は中国南方の地に棲んだという。このため、応竜のいる南方の地には雨が多いのに、それ以外の場所は旱魃に悩むようになったという。

述異記』には、「泥水で育った蝮(まむし)は五百年にして(雨竜)となり、は千年にして(成竜)となり、竜は五百年にして角竜(かくりゅう)となり、角竜は千年にして応竜になり、年老いた応竜は黄竜と呼ばれる」とある。

『瑞応記』では、「黄竜は神の精、応竜は四竜の長」と記されている。四竜とは蒼竜(青竜)赤龍(紅竜)、白竜黒竜のこと[要出典]

応竜は天馬麒麟)を生み、飛竜は鳳凰を生むといわれている。

脚注 編集

関連項目 編集