怪盗(かいとう)は、主にフィクションに登場する盗賊。一般に手口が鮮やかであったり、神出鬼没な者を指し、「泥棒」とは区別される。古くは推理小説冒険小説において、主人公ミステリーなら名探偵)に相対する存在だが、アルセーヌ・ルパンのように怪盗が主人公を務める場合も多い。主人公を務める場合には、多くは義賊的・利他主義的な振る舞いをする。

概要 編集

その目的において通常の泥棒や盗賊と何ら変わり無いが、手段において犯行予告を行ったり、現実・常識的にはあり得ない方法を用いて盗みを行う(いわゆる劇場型犯罪の)者を指す。厳重な警備下にある美術品を、変装などの手口を用いて鮮やかに盗みだすというのが、怪盗の一般的なイメージである。

その特性上、基本的に現実離れした者が多いが、ある程度に現実性が必要なミステリー作品に登場することもある。敵対することとなる探偵役がいる場合も多く、例えばアルセーヌ・ルパンならジュスタン・ガニマール、怪人二十面相なら明智小五郎少年探偵団)である。

アルセーヌ・ルパンに由来して、ステレオタイプの怪盗像は、シルクハット夜会服などの正装マントモノクルを付けていることが多い。ただし、原作においてはルパンがそのような格好をしていたことは少ない。正装でないにせよ、作風がコミカルな物については、機能性を度外視した派手な格好をしていることが多い。

日本のインターネット上においては、日本語の「怪盗」に対応する英語として"phantom thief"を紹介している例が複数見られる[1][2]

怪盗を主題とした作品 編集

小説 編集

漫画 編集

アニメ 編集

ゲーム 編集


特撮ドラマ 編集

映画 編集

脚注 編集

関連項目 編集