我孫子智美

日本の陸上競技選手

我孫子 智美(あびこ ともみ、1988年3月17日 - )は、日本の元陸上競技選手。専門は棒高跳滋賀県草津市出身。同志社大学から光泉ACを経て、滋賀レイクスターズに所属していた。

我孫子智美 Portal:陸上競技
2017年アジア陸上競技選手権大会の開会式で旗手を務める我孫子
選手情報
ラテン文字 Tomomi Abiko
国籍 日本の旗 日本
種目 棒高跳
所属 滋賀レイクスターズ
大学 同志社大学社会学部
生年月日 (1988-03-17) 1988年3月17日(36歳)
生誕地 滋賀県草津市
身長 174cm
体重 54kg
コーチ担当者 田尻隆伸
自己ベスト
棒高跳 4m40 (2012年6月9日)
獲得メダル
日本の旗 日本
陸上競技
アジア競技大会
2010 広州 棒高跳
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経歴 編集

学生時代 編集

光泉中学校時代は走高跳を専門としていたが[1]光泉高等学校入学後に顧問の勧めにより棒高跳を始める[1][2]2005年に高校歴代2位の4m00cmを記録した。

同志社大学進学後は2006年から2009年までの日本インカレを4連覇し、日本学生記録を6度更新した[3][4]。2008年には第92回日本選手権で初優勝を果たした。大学進学後も、光泉高校を練習拠点としている[5][6]

選手として 編集

大学卒業後の2010年4月からは光泉ACに所属して競技を続けた後、同年7月から滋賀レイクスターズに所属している。第94回日本選手権で優勝し、11月のアジア大会では銅メダルを獲得した。2012年6月9日の第96回日本選手権において、従来の日本記録を4cm上回る4m40cmの日本新記録をマークして3連覇を達成し[7]ロンドンオリンピック日本代表に選出された。ロンドンオリンピックでは4m25cmをマークし、予選19位タイとなった。

しかし、ロンドンオリンピック後は「日本記録保持者」の重圧や故障に苦しみ、リオデジャネイロオリンピックへの出場を逃している[8][9]2016年から滋賀レイクスターズ陸上スクールのコーチ[注 1][10]を兼任し、2017年の日本選手権で5度目の優勝を果たした。

その後、東京オリンピックへの出場を目指したが再び故障に苦しみ[9]、同オリンピックへの出場を逃している。

引退まで 編集

2020年8月に開催された滋賀県選手権の試合中に右肩を脱臼し、翌月に手術を行ったが、同年12月に現役引退を決断した[8][9][11]2021年3月に滋賀県庁で引退会見が開かれ[8][9][11]、翌月には滋賀県立体育館(ウカルちゃんアリーナ)で引退セレモニーが開催された[10]。引退後は滋賀レイクスターズのスタッフとして活動している[1][9][10]

主な成績 編集

  • 2005年 - 世界ユース選手権 10位
  • 2006年 - 日本選手権 3位
  • 2006年 - 日本インカレ 1位
  • 2006年 - 世界ジュニア選手権 7位
  • 2007年 - 日本インカレ 1位
  • 2008年 - 日本選手権 1位
  • 2008年 - 日本インカレ 1位
  • 2009年 - 日本選手権 2位
  • 2009年 - 日本インカレ 1位
  • 2009年 - 東アジア大会 3位
  • 2010年 - 日本選手権 1位
  • 2010年 - アジア大会 3位
  • 2011年 - 日本選手権 1位
  • 2012年 - 日本選手権 1位 4m40cm(日本新)
  • 2012年 - ロンドンオリンピック 予選19位タイ
  • 2014年 - 仁川アジア大会 2位
  • 2015年 - 第21回アジア選手権 3位
  • 2016年 - アジア室内競技大会 3位
  • 2016年 - テキサスリレー 1位
  • 2017年 - 織田記念陸上 1位
  • 2017年 - 日本選手権 1位

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ (※子供を対象とした陸上教室のコーチ)

出典 編集

  1. ^ a b c 我孫子智美(元陸上・棒高跳び選手)”. 草津市. 2023年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月11日閲覧。
  2. ^ 読売新聞 2011年6月10日大阪朝刊、滋セ2面、28ページ
  3. ^ 女子棒高跳び 我孫子智美選手新規所属のお知らせ”. 滋賀レイクスターズ オフィシャルブログ. 滋賀レイクスターズ. 2010年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月24日閲覧。
  4. ^ 日本インカレ女子棒高跳優勝者”. 月陸Online. 月刊陸上競技. 2023年2月24日閲覧。 “(メモ:2009年の日本インカレ(第61回大会)で日本学生記録4m22cm(当時)を記録。最新の日本学生記録は日本学生競技連合を参照)”
  5. ^ 毎日新聞2008年7月17日、滋賀版、21ページ
  6. ^ 毎日新聞2012年6月10日大阪朝刊、運動面、19ページ
  7. ^ 日本新跳んだ!我孫子が五輪有力に/陸上」『日刊スポーツ』、2012年6月9日。2023年2月24日閲覧。オリジナルの2016年3月23日時点におけるアーカイブ。
  8. ^ a b c 滋賀レイクスターズ所属の我孫子智美選手引退 棒高跳び日本記録保持者」『びわ湖大津経済新聞』、2021年3月31日。2023年2月24日閲覧。オリジナルの2021年5月3日時点におけるアーカイブ。
  9. ^ a b c d e 安藤仙一朗「女子棒高跳び・我孫子選手が現役引退 「やりきった」」『朝日新聞デジタル』、2021年4月1日。2023年2月24日閲覧。オリジナルの2021年4月1日時点におけるアーカイブ。
  10. ^ a b c 大津で棒高跳び日本記録保持者我孫子智美選手引退セレモニー」『びわ湖大津経済新聞』、2021年4月14日。2023年2月24日閲覧。オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブ。
  11. ^ a b 「幸せな18年間だった」 我孫子智美さん引退報告 草津市出身の女子棒高跳び日本記録保持者」『中日新聞』、2021年4月1日。2023年2月24日閲覧。オリジナルの2021年3月31日時点におけるアーカイブ。

関連項目 編集

外部リンク 編集

先代
錦織育子
女子棒高跳日本記録保持者
2012/6/9 -
次代
-