戦争写真(せんそうしゃしん)とは、戦争を題材とした写真のことである。戦闘シーンを撮影したものや爆撃後の街を撮影したものに限られず、戦争後の傷ついた子ども達を撮影したものなども含まれるため、戦争写真の幅は広い。場合によっては、反戦の主張を含む写真をすべて含める場合もある。

一般に、報道写真ドキュメンタリーの分野に含まれ、歴史的には、その発生の端緒となったとする考え方もある。いわば、報道写真の花形分野ともいえ、報道写真家で、戦争写真を目指す者も多い。

戦争写真を撮影し、発表する目的は、報道的な意味合いだけでなく、戦争の悲惨さを伝え、その防止を訴えるといった、人道的な意味合いを強く持つ場合も多い。

一方で、戦争写真は、戦争がスクープの対象となることから、「特ダネ」としての地位を持っており、第二次世界大戦前・大戦後のロバート・キャパ、大戦後のマグナム・フォトなどの例をあげるまでもなく、一般市民の好奇の目にさらされているという特徴もある。さらに、一部の報道写真家にとっては、戦争写真は、極めて魅力的なものであるようで、命が危険に曝されるにもかかわらず、戦地に向かう者があとを絶たない。それゆえ、戦地で命を落とす報道写真家も多い。

実例 編集

特に有名なものを挙げるが、やらせ写真との疑惑があるものもある。その他の例はページ末尾のカテゴリ参照。

参考文献 編集

関連項目 編集