新富町駅

東京都中央区にある東京地下鉄の駅

新富町駅(しんとみちょうえき)は、東京都中央区築地一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線である。駅番号Y 20

新富町駅
4番出入口(2020年1月)
しんとみちょう
Shintomicho
Y 19 銀座一丁目 (0.7 km)
(1.3 km) 月島 Y 21
地図下は乗換駅の築地駅
所在地 東京都中央区築地一丁目1-1
北緯35度40分13.8秒 東経139度46分25.4秒 / 北緯35.670500度 東経139.773722度 / 35.670500; 139.773722 (新富町駅)座標: 北緯35度40分13.8秒 東経139度46分25.4秒 / 北緯35.670500度 東経139.773722度 / 35.670500; 139.773722 (新富町駅)
駅番号 Y20
所属事業者 東京地下鉄(東京メトロ)
所属路線 有楽町線
キロ程 22.4 km(和光市起点)
電報略号 トミ
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[メトロ 1]33,659人/日
-2022年-
開業年月日 1980年昭和55年)3月27日
乗換 築地駅東京メトロ日比谷線
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歴史 編集

駅構造 編集

相対式ホーム2面2線を有する地下駅。有楽町線の駅で相対式ホームを有するのは氷川台駅と当駅のみである。若干カーブがかかっているため、2番線ホームは、終日駅員による立ち番がいる。

当駅は鉄筋コンクリートボックスラーメン構造を採用している。この構造では、頂板(天井のコンクリートスラブ)の支間を小さくするため、2本の線路の間に柱部材を設けるのが原則である。しかしながら、当駅ではこの柱が見られない。これは、接続する本線部が複線シールド工法を用いており、駅部に柱を設けると複線シールドの断面も大きくしなければならず、これを回避したことによる[注 1]

当駅が終着駅であった時には銀座一丁目寄りに折り返し用の渡り線があったが、新木場駅への延伸により途中駅になるのに合わせて不要となったため、撤去された[8]

有楽町線の新木場駅近くは東京湾が近く、高潮などの水害対策として、当駅の月島寄りにはトンネルの全断面を閉鎖する「防水扉」を設置している[9][注 2]。通常はトンネル上部の機械室に収容しており、非常時には下降させてトンネルへの浸水を防ぐものである[9]

のりば 編集

番線 路線 行先[11]
1   有楽町線 新木場方面
2 和光市森林公園飯能方面

(出典:東京メトロ:構内図

発車メロディ 編集

2013年平成25年)6月29日からスイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)を使用している。

曲は1番線が「雨が上がれば」(塩塚博作曲)、2番線が「目覚めの電車」(福嶋尚哉作曲)である[12]

利用状況 編集

2022年度の1日平均乗降人員33,659人であり[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中99位。

  • 日比谷線との乗換人員を含んだ2019年度の1日平均乗降人員は49,302人である[13]。他線との接続がある有楽町線の駅では最少で、単独駅である麹町駅よりも利用者数が少ない。

近年の1日平均乗降乗車人員は下表の通りである。

年度別1日平均乗車・乗降人員[14]
年度 1日平均
乗降人員[13]
1日平均
乗車人員[15]
出典
1990年(平成02年) 19,342 [東京都統計 1]
1991年(平成03年) 19,967 [東京都統計 2]
1992年(平成04年) 20,156 [東京都統計 3]
1993年(平成05年) 19,795 [東京都統計 4]
1994年(平成06年) 19,625 [東京都統計 5]
1995年(平成07年) 19,899 [東京都統計 6]
1996年(平成08年) 19,526 [東京都統計 7]
1997年(平成09年) 19,216 [東京都統計 8]
1998年(平成10年) 19,268 [東京都統計 9]
1999年(平成11年) 18,620 [東京都統計 10]
2000年(平成12年) 18,466 [東京都統計 11]
2001年(平成13年) 18,356 [東京都統計 12]
2002年(平成14年) 37,868 18,077 [16][東京都統計 13]
2003年(平成15年) 37,951 18,175 [16][東京都統計 14]
2004年(平成16年) 37,673 18,608 [東京都統計 15]
2005年(平成17年) 38,815 19,088 [東京都統計 16]
2006年(平成18年) 39,781 19,586 [東京都統計 17]
2007年(平成19年) 40,944 20,432 [東京都統計 18]
2008年(平成20年) 41,289 20,507 [東京都統計 19]
2009年(平成21年) 40,549 20,107 [東京都統計 20]
2010年(平成22年) 39,300 19,493 [東京都統計 21]
2011年(平成23年) 37,440 18,652 [東京都統計 22]
2012年(平成24年) 37,707 18,653 [東京都統計 23]
2013年(平成25年) 38,623 19,159 [東京都統計 24]
2014年(平成26年) 38,517 19,132 [東京都統計 25]
2015年(平成27年) 40,183 19,975 [東京都統計 26]
2016年(平成28年) 41,214 20,485 [東京都統計 27]
2017年(平成29年) 41,479 20,627 [東京都統計 28]
2018年(平成30年) 40,846 20,271 [東京都統計 29]
2019年(令和元年) 43,838 21,705 [東京都統計 30]
2020年(令和02年) [メトロ 2]29,547
2021年(令和03年) [メトロ 3]30,162
2022年(令和04年) [メトロ 1]33,659

駅周辺 編集

築地と新富の境界に立地する。

バス路線 編集

最寄りとなるバス停留所は、1番出入口付近に位置する中央区役所バス停であり、以下の路線バス日立自動車交通により運行されている。

隣の駅 編集

東京地下鉄(東京メトロ)
  有楽町線
銀座一丁目駅 (Y 19) - 新富町駅 (Y 20) - 月島駅 (Y 21)

脚注 編集

記事本文 編集

注釈 編集

  1. ^ これらの条件の結果、車両を邪魔する柱がないことから、有楽町線の地上区間が開通するまでの間、営団の車両紹介の公式写真や鉄道雑誌などの公的資料の写真は、当駅で撮影されたものが圧倒的に多い[要出典]
  2. ^ 『東京地下鉄道有楽町線建設史』の「図21 新富町駅 地下1階平面図」では月島駅寄りの日比谷線との交差部手前に「防水扉室」が書かれている[10]

出典 編集

  1. ^ 東京地下鉄道有楽町線建設史、196 - 197頁。
  2. ^ 東京地下鉄道有楽町線建設史、318頁。
  3. ^ 「営団地下鉄有楽町線が全通」『交通新聞』交通新聞社、1988年6月8日、1面。
  4. ^ 「営団地下鉄」から「東京メトロ」へ』(プレスリリース)営団地下鉄、2004年1月27日。 オリジナルの2006年7月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20060708164650/https://www.tokyometro.jp/news/s2004/2004-06.html2020年3月25日閲覧 
  5. ^ PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。 オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200501075147/https://www.tokyu.co.jp/file/061221_1.pdf2020年5月5日閲覧 
  6. ^ 有楽町線新富町、月島、新木場駅に設置! 全179駅中81駅がホームドア付きとなり、さらにホームの安全性が向上』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2013年3月25日。 オリジナルの2019年12月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191202134354/https://www.tokyometro.jp/news/2013/pdf/metroNews20130321_hs1012.pdf2020年3月7日閲覧 
  7. ^ 3月17日(土)から新たな乗換駅の設定を開始します 人形町駅(東京メトロ・都営交通)⇔水天宮前駅、築地駅⇔新富町駅』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2018年2月15日。 オリジナルの2019年4月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190427212238/https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20180215_12.pdf2020年3月7日閲覧 
  8. ^ 東京地下鉄道有楽町線建設史、726頁。
  9. ^ a b 東京地下鉄道有楽町線建設史、832 - 833頁。
  10. ^ 東京地下鉄道有楽町線建設史、458頁。
  11. ^ 新富町駅 時刻表”. 東京メトロ. 2024年4月23日閲覧。
  12. ^ 個人でのソーシャルメディアでの音源使用について”. 株式会社スイッチオフィシャルサイト. 株式会社スイッチ. 2019年10月3日閲覧。
  13. ^ a b レポート - 関東交通広告協議会
  14. ^ 中央区ポケット案内 - 中央区
  15. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  16. ^ a b 瀬ノ上清二「鉄道ピクトリアル」第55巻第3号、電気車研究会、2005年3月10日、ISSN 0040-4047 

利用状況 編集

東京地下鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 各駅の乗降人員ランキング”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗降人員ランキング(2020年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗降人員ランキング(2021年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
東京都統計年鑑

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集