新疋田駅
新疋田駅(しんひきだえき)は、福井県敦賀市疋田にある[2]、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。
新疋田駅 | |
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駅舎(2020年5月) | |
しんひきだ Shin-Hikida | |
◄*JR-A01・B08 敦賀 (6.7 km) (7.8 km) 近江塩津 JR-A03・B10► | |
所在地 | 福井県敦賀市疋田70-8 |
駅番号 |
JR-A02(北陸本線) JR-B09(湖西線) |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 |
A 北陸本線 (B 湖西線直通含む) |
キロ程 | 6.7 km(敦賀起点) |
電報略号 | ヒタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
14人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1957年(昭和32年)10月1日[1][2] |
備考 | 無人駅 |
歴史 編集
年表 編集
- 1957年(昭和32年)10月1日:日本国有鉄道北陸本線の木ノ本駅 - 敦賀駅間経路変更に伴い開業する(一般駅)[1][2]。
- 駅建設の際、予定地内に桃の木30本を持つ地主が立木一本あたり5万円を要求。交渉がまとまらず、一時は開業が危ぶまれていた[3]。
- 1960年(昭和35年)8月1日:貨物の取り扱いを廃止し、旅客駅となる[4]。
- 1963年(昭和38年)10月1日:衣掛隧道ループ線の開通に伴い鳩原信号場を廃止し、ループ線を上り線に、旧鳩原信号場廻りを下り線専用とすることで複線化する。
- 1966年(昭和41年)11月30日:沓掛信号場から当駅までが複線化されるとともに、同信号場を廃止する。
- 1971年(昭和46年)3月25日:荷物の取り扱いを廃止する[5]。駅員無配置駅となる[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[4]。
- 2006年(平成18年)
- 2018年(平成30年)
駅名の由来 編集
駅構造 編集
相対式ホーム2面2線を有する地上駅である[2]。上り本線はホームに接していない中央の1線で、通過列車が使用する[1][2]。停車する列車はホームに接する待避線(運転上は上り1番線)を使用する。
当駅から敦賀方面は金沢支社敦賀地域鉄道部の所管となっており、隣の近江塩津駅から先は近畿統括本部所管に変わる。なお、境界標は近江塩津駅の第1場内信号機付近に設置されている。
敦賀地域鉄道部が管理する無人駅である。駅舎は下りホーム(1番のりば)にあり、上りホーム(2番のりば)へは構内踏切を利用する[2]。窓口営業が廃止された後も永らく運転管理の駅員が配置されていたが、後にその要員も無配置となった。自動券売機は設置されていない。
駅舎は、ハンドカットのログハウスの平屋建てで、内部には鉄道写真を飾るギャラリー[2][7][15]や多目的トイレ、待合スペースなどがある。北陸本線の長浜駅 - 敦賀駅間などの電源方式変更(直流化)に伴い、敦賀駅まで延伸される新快速が新たに停車することとなったことに合わせて総工費7,200万円で駅舎が改築され、2006年(平成18年)[15]10月11日に供用を開始した。また、改築と同時にパークアンドライド用の駐車場が整備されている。
直流化に伴い、駅構内に新疋田変電所が新設された。新疋田変電所は電力会社からの受電を1回線のみとし、リチウムイオン電池を用いた補完装置を設置しているので、電力が途絶えても蓄電池での送電が行える。
のりば 編集
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | A 北陸本線 | 下り | 敦賀方面[16] | |
2 | 上り | 近江塩津・長浜・米原方面[16] | 日中は B 湖西線経由のみ | |
B 湖西線 | 近江塩津・近江今津・京都方面[16] |
- 長らくのりば番号は設定されていなかったが、ICOCAの導入までに制定されている。
- 当駅は近畿エリアの路線記号の適用対象であるが、金沢支社管内に含まれているため、2019年3月16日改正時点で路線記号が使用されているのは駅ナンバリングに関わる個所のみである(他支社のように駅掲示時刻表に記載することはしていない)。
- 長編成の列車発着があったためにホームは長いが、電車用ホームを想定した設計の車両(223系や521系)に対応したかさ上げは4両分のみである。
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ホーム(2007年8月、構内踏切から)
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駅舎内に設けられたギャラリースペース(2020年5月)
利用状況 編集
「福井県統計年鑑[17]」によると、近年の1日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1997年 | 33 |
1998年 | 32 |
1999年 | 35 |
2000年 | 24 |
2001年 | 24 |
2002年 | 20 |
2003年 | 20 |
2004年 | 17 |
2005年 | 14 |
2006年 | 13 |
2007年 | 17 |
2008年 | 21 |
2009年 | 28 |
2010年 | 29 |
2011年 | 32 |
2012年 | 26 |
2013年 | 25 |
2014年 | 25 |
2015年 | 23 |
2016年 | 23 |
2017年 | 23 |
2018年 | 26 |
2019年 | 25[18] |
2020年 | 15[19] |
2021年 | 14[20] |
駅周辺 編集
国道161号に面しており、駅構内でこの国道と立体交差する[注釈 1]。駅から少し離れた北側に国道161号(七里半越)と国道8号(新道野越)の合流地点となる疋田交差点がある。それゆえ県境近くであるが車の量は比較的多い。駅北西側には「エメラルドタウン南敦賀」という小さな住宅街がある[22]。
バス路線 編集
駅舎の前に「新疋田駅(追分)」停留所があり、敦賀市コミュニティバスの愛発線(新道野 - 敦賀駅)が乗り入れる(要予約[23])。
駅改名の議論 編集
新疋田駅を「愛発駅」(あらちえき)へ改名することを求める議論があり[15]、2005年(平成17年)に敦賀市議会で取り上げられたほか、2017年(平成29年)には地元の区長会から嘆願書と署名簿が敦賀市長に手渡され[24]、敦賀市では西日本旅客鉄道金沢支社に要望することとした[25]。
その他 編集
隣の駅 編集
脚注 編集
注釈 編集
出典 編集
- ^ a b c d 川島 2010, p. 52.
- ^ a b c d e f g h 朝日 2012, p. 24.
- ^ 「あやぶまれる新疋田駅の建設 進まぬ用地買収交渉 十月 電化完成にも間に合わぬ?」『産經新聞』産業経済新聞社、1957年5月2日、福井、12面。
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、132頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “日本国有鉄道公示第118号”. 官報. (1971年3月24日)
- ^ 「通報 ●北陸本線田村駅ほか7駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年3月24日、4面。
- ^ a b “まちかどスケッチ 新しくなった新疋田駅”. 敦賀市秘書広報課 (2006年11月1日). 2021年9月3日閲覧。
- ^ 『広報つるが』(PDF)778号、敦賀市企画部広報広聴課、2006年11月14日、2-4頁。 オリジナルの2022年11月16日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 「琵琶湖環状線ぐるり車窓の旅 滋賀県がリーフレット」『産経ニュース』産経新聞大阪本社、2016年10月22日。オリジナルの2023年4月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ “近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!”. 西日本旅客鉄道 (2016年7月20日). 2022年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月4日閲覧。
- ^ 「JR西日本、駅ナンバリングを近畿エリアで展開! のべ300駅で2018年3月導入へ」『マイナビニュース』マイナビ、2016年7月20日。オリジナルの2023年4月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ 『9月15日「ICOCA」を福井県内のJR北陸本線(新疋田駅〜牛ノ谷駅)に導入します! 〜北陸と近畿がICOCAでつながる〜』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道金沢支社、2018年5月30日。 オリジナルの2019年5月28日時点におけるアーカイブ 。2020年9月13日閲覧。
- ^ “イコカ福井県内導入は9月15日 福井駅と敦賀駅は先行で自動改札”. 福井新聞ONLINE (2018年5月31日). 2018年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月4日閲覧。
- ^ 「JR西、福井でイコカ導入 9月15日から北陸線19駅」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2018年5月31日。オリジナルの2022年10月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d e 八百板一平「1周回って27メートル上る 福井・滋賀県境のループ線」『朝日新聞デジタル』読売新聞東京本社、2018年12月1日。オリジナルの2020年11月26日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c “新疋田駅|時刻表”. 西日本旅客鉄道. 2022年9月16日閲覧。
- ^ 福井県統計年鑑
- ^ “福井県統計年鑑(令和元年) 8.駅別JR貨客輸送状況(1日平均)” (XIS). 福井県. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “福井県統計年鑑(令和2年) 8.駅別JR貨客輸送状況(1日平均)” (XIS). 福井県. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “福井県統計年鑑(令和3年) 8.駅別JR貨客輸送状況(1日平均)” (XIS). 福井県. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “JR北陸本線交差部の狭隘トンネルが解消” (PDF). 国土交通省近畿地方整備局 (2015年3月18日). 2022年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月4日閲覧。
- ^ “福井県敦賀市|新疋田駅徒歩3分、エメラルドタウン南敦賀分譲地2区画がそれぞれ0円”. 0円都市開発合同会社(Zero Estate,LLC) (2021年4月13日). 2023年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月22日閲覧。
- ^ “敦賀市コミュニティバス 愛発線時刻表”. 敦賀市コミュニティバス. 2022年3月15日閲覧。
- ^ 「【福井】ハート形電飾で“愛”の出“発”駅PR 敦賀・JR新疋田駅」『中日新聞「中日旅行ナビぶらっ人」』中日新聞社、2017年12月19日。オリジナルの2021年6月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「JR新疋田駅、住民が改名求める 「愛発駅に」敦賀市長へ署名」『福井新聞ONLINE』福井新聞社、2017年3月30日。2017年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 『特別企画乗車券の発売および見直しについて』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2023年2月2日。 オリジナルの2023年3月15日時点におけるアーカイブ 。2023年8月4日閲覧。
- ^ a b 『北陸・せとうち観光ナビ「tabiwa by WESTER」北陸エリアでの 「tabiwa 周遊パス」・「tabiwa チケット」の発売について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2022年11月14日。 オリジナルの2023年1月6日時点におけるアーカイブ 。2023年8月4日閲覧。
参考文献 編集
- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8。
- 『週刊JR全駅・全車両基地18 北陸本線②(森本~米原) 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日。
関連項目 編集
外部リンク 編集
- 新疋田駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道