旃陀羅(せんだら)とは、日本の中世の一時期から仏教経典の用語を概念化して、主として僧侶や知識層に広まった、被差別民への呼称。

語源 編集

インドの被差別民チャンダーラが漢音訳されたものである。『マヌ法典』では首陀羅(しゅだら)の父と婆羅門(ばらもん)の母との混血児をいう。

経典 編集

経典『観無量寿経』の一節に登場する[1][2]

日蓮 編集

日蓮宗の開祖日蓮は、安房の国の「旋陀羅」出身だと自称していたと伝えられる。[3]

脚注 編集

  1. ^ “経典の中の差別語問題 真宗大谷派が謝罪 書き換えられない文言、問われる解決のかたち”. 京都新聞. (2021年9月18日). https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/640716 2021年9月20日閲覧。 
  2. ^ “真宗教団連合公開講座 テーマ「是栴陀羅と差別問題について」”. 文化時報プレミアム. (2019年9月14日). https://bunkajiho.co.jp/blog/?p=1426 2021年9月20日閲覧。 
  3. ^ 『佐渡御勘気抄』に「海辺の旃陀羅が子なり」とある。

関連項目 編集