日産・ラニア

日産自動車のセダン型乗用車

ラニア(Lannia、藍鳥)は日産自動車東風汽車中国における合弁企業、東風日産が日産ブランドにて中国国内で製造・販売する4ドアセダンである。

日産・ラニア
U15型
フロント
リヤ
概要
製造国 中華人民共和国の旗 中国
販売期間 2015年 -
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン HR16DE 1,598cc[1] 直4 DOHC ガソリン
最高出力 93 kW (126 PS) / 5,600 rpm[1]
最大トルク 168N・m / 4,000 rpm[1]
変速機 エクストロニックCVT (CVT7 W/R)
5速MT
サスペンション
マクファーソンストラット
トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,700mm
全長 4,683mm
全幅 1,780mm
全高 1,465mm
車両重量 1,195 – 1,260kg
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「藍鳥」という名前そのものは、かつて同市場で販売されたブルーバード(=Lan Niao、読みはランニャオ)と全く同じであり、ラニアの名もブルーバードに敬意を払う意図からここに由来している。

概要

中国人による中国人のための車として、また、「すべては若者から」という考え方に基づき、中国の若者たちの強い思いによって企画・開発され、ターゲットも中国で1980年代以降に生まれた「80後」(バーリンホウ)と呼ばれる流行の先端を行く若者に絞っている。 デザインは北京におけるデザイン拠点である「日産デザインチャイナ」の若手デザイナー達によって生み出されており、その他の多くの過程においても、中国人スタッフが舵取り役となっている。

変遷

 
フレンド・ミー コンセプト

2013年4月、上海モーターショーにてルーツとなる「フレンド・ミー コンセプト」(Friend-ME Concept)をワールドプレミア[2]。エクステリアには最新の日産デザイン言語である「Vモーショングリル」やブーメラン型ランプなどが採り入れられ、マキシマムラーノなどに通じるキックアップされたCピラーや屋根が浮いたように見せる「フローティングルーフ」をも採用することで、ダイナミックなスタイリングを実現した。

その後、2014年4月の北京モーターショーでフレンド・ミーを市販向けに近い形に修正した「ラニア コンセプト」(Lannia Concept)が発表された[3]が、この時点で発表されたのはエクステリアのみで、メカニズムやインテリアの詳細は発表されていなかった。

2015年の上海モーターショーでは、より市販仕様に近づけた「ラニア」として発表され[4]、同時に、スマートフォンと接続できるオーディオシステムや、7インチのマルチメディアディスプレイ等、搭載装備の一部も発表された。尚、この時点においてもメカニズムの詳細は発表されなかった。

市販型はシルフィ/シルフィ クラシックサニー(日本名・ラティオ)の中間を担う車種として2015年10月26日に発表・発売開始され[5]、この時点で全ての詳細が明らかとなった。エンジンはティーダシルフィで採用済のHR16DEのみを採用し、ジヤトコが日産と新たに共同開発したエクストロニックCVTの改良版「CVT7 W/R(JF020E型)」と組み合わせている[6]。プラットフォームはBプラットフォームを使用。 エクステリアはフレンド・ミー コンセプトで提唱されたラインを可能な限り踏襲したことで、ダイナミックなデザインを実現。主ターゲットであり、個性を重視する中国の若者層に強くアピール出来るものへと仕上がっている。

インテリアもドライバー中心の設計となっており、素材やデザインもスポーティかつモダンなものを採用することで、若者層へのアピールを強調した。

脚注

  1. ^ a b c 森本太郎 編『世界の自動車オールアルバム 2020年』三栄書房、2020年8月8日、144頁。ISBN 978-4-7796-4170-1 
  2. ^ 日産のコンセプトカー 上海モーターショーで世界初公開”. 人民網 (2013年4月23日). 2015年12月11日閲覧。
  3. ^ 【北京モーターショー2014】中国で開発された日産「ラニア・コンセプト」”. auto blog (2014年4月24日). 2015年12月11日閲覧。
  4. ^ 【北京モーターショー2014】中国で開発された日産「ラニア・コンセプト」”. auto blog (2014年4月24日). 2015年12月11日閲覧。
  5. ^ 日産自動車 中国で「ラニア」の販売開始 ~中国の新世代の心をくすぐる大胆なデザインの中型セダン~”. 日産自動車株式会社 ニュースリリース (2015年10月26日). 2015年12月11日閲覧。
  6. ^ ジヤトコ、ベストセラー変速機CVTの改良型を新開発し、中国向け日産・ラニアに搭載”. clicccar (2015年10月22日). 2015年12月11日閲覧。

関連項目

外部サイト