景初(けいしょ)は、三国時代の明帝曹叡の治世に行われた3番目の元号

237年 - 239年

出来事 編集

西暦・干支との対照表 編集

景初 元年 2年 3年
西暦 237年 238年 239年
干支 丁巳 戊午 己未

他元号との対照表 編集

景初 元年 2年 3年
建興15 延熙 延熙2
嘉禾6 嘉禾7
赤烏
赤烏2
公孫淵 紹漢 紹漢2 -

備考 編集

 
辰馬考古資料館蔵鏡の景初四年銘

平勢隆郎は、魏書明帝紀には景初改暦時に伴う正月の変更(青龍4年は11月で終わるため)によって本来は存在しない筈の青龍4年12月の記事が実際には存在していることなどを指摘して、景初改暦の際にその暦元として採用された壬辰と同じ辰の年(丙辰)である前年の青龍4年(西暦236年)に遡及させて景初元年としたものの、その後魏晋革命の影響によって元に戻されたために正史の記事に混乱が生じたり、正史に基づけば本来はある筈のない「景初4年」銘の三角縁神獣鏡が存在したりする(同説に基づけば、景初は4年まで存在するため)とした説を唱えている[1]

脚注 編集

  1. ^ 平勢隆郎「景初の年代に関する試論」(所収:池田温 編『日中律令制の諸相』(東方書店、2002年) ISBN 978-4-497-20205-5

参考文献 編集

  • 三国志』(中華書局 1974年)
  • 『中国歴代年号考』李崇智(中華書局 2004年)

関連項目 編集


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