月刊アクション

日本の漫画雑誌

月刊アクション』(げっかんアクション、MONTHLY ACTION)は、かつて双葉社が発行していた月刊漫画雑誌。2013年5月25日創刊[1]、2024年2月24日休刊[2]。毎月25日に発売された[3]

月刊アクション
MONTHLY ACTION
ジャンル 漫画雑誌
刊行頻度 月刊(毎月25日)
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 双葉社
編集部名 漫画アクション編集部
発行人 赤坂了生
編集長 野中郷壱
雑誌名コード 145
刊行期間 2013年5月25日(2013年7月号) - 2024年2月24日(2024年4月号)
ウェブサイト https://getsuaku.com/
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歴史 編集

2013年の創刊[1]。創刊日の5月25日は、双葉社の創立記念日に当たる[4]。刊行表記月は発売月の翌々月[3]で、創刊号は7月号[1]

2012年、双葉社は『漫画アクション』、『コミックハイ!』、『まんがタウン』の3編集部を統合し、漫画アクション編集部とした[5]。本誌はその3誌の編集者が総出で参加し、編集長により雑誌のカラーや慣習(ジャンル、ターゲットなど)に捉われない「自由なマンガづくり」がモットーとして掲げられた[5]。これにより雑誌のカラーを持たない、バラエティに富んだ作品がラインナップされることとなった[5]

創刊号には「特別付録」として森薫描き下ろしのオリジナルキャラクターによるB2判ポスターが封入された[3]。また、「特別企画」として『新クレヨンしんちゃんアクション仮面スタート記念特別編(臼井儀人&UYスタジオ)が掲載された[6]

また、ニコニコ静画とのコラボレーションによるページ「月刊のアクション」では、本誌掲載作品の再掲載[7]のほか、一部の本誌掲載作品の新作が掲載される[7]

本誌の創刊に当たり、アクション仮面の実写版CM映像が作成された[5]。このアクション仮面はプロモーションのために、書店や漫画イベントなどに出現することがある[8]

2015年には、休刊した『コミックハイ!』から多くの作品が本誌に移籍した[9]

2023年5月、創刊10周年を迎える[10]。それを記念して5月25日に本誌の公式漫画サイト「げつあくWEB」が誕生[11][12]。「待てば無料」のシステムとなっており[11]、本誌の最新号も無料で読むことができる[12]

2024年1月、2月24日発売の4月号で休刊となり、連載作品は『漫画アクション』や『webアクション』『マンガがうがう』へ移籍となることを発表[13]。2月24日をもって休刊[2]

歴代編集長 編集

  • 野中郷壱:2013年5月(2013年7月号(創刊号))-

休刊号連載作品 編集

2024年4月号[2]

連載終了作品 編集

アニメ化作品 編集

テレビアニメ
作品 放送年 アニメーション制作 備考
orange 2016年 テレコム・アニメーションフィルム 映画あり
小林さんちのメイドラゴン 2017年(第1期) 京都アニメーション ショートアニメあり
2021年(第2期)
つぐもも 2017年(第1期) ゼロジー
2020年(第2期)
踏切時間 2018年 EKACHI EPILKA
うちのメイドがウザすぎる! 2018年 動画工房 OVAあり
超可動ガール1/6 2019年 studio A-CAT
ノブナガ先生の幼な妻 2019年 アニメーションスタジオ・セブン
ピーター・グリルと賢者の時間 2020年(第1期) ウルフズベイン
2022年(第2期) ウルフズベイン
アニメーションスタジオ・セブン

主催賞 編集

双葉社カミカゼ賞 編集

2013年5月、本誌の創刊と同時に創設された新人賞[16]である。ただし本誌単独の主催ではなく「漫画アクション編集部」としての開催で[16]、「雑誌横断的」な新人賞となっている[16]

概要 編集

ジャンル - ストーリー、ショート、4コマなど、ジャンルは問わず募集する[16]
審査員 - 本誌編集部員とゲスト審査員[16]。第1回のゲスト審査員として福満しげゆきが参加した[16]
掲載 - 佳作以上の受賞作品は本誌および『漫画アクション』、『まんがタウン』、『コミックハイ!』、『WEBコミックアクション』の各誌いづれかへの掲載が約束される[16]

主な賞 編集

大賞 - 賞金100万円[16]
入選 - 賞金30万円[16]
佳作 - 賞金10万円[16]

全てに副賞としてCLIP STUDIO PAINT EXCELSYS)が贈られる[16]

受賞者一覧 編集

双葉社カミカゼ賞
締切 ゲスト審査員 大賞 入選 佳作 選外奨励賞 発表号
1 2013年9月30日 福満しげゆき 該当作なし 該当作なし
  • DS「私たちの最適解」
  • 真昼てく「雪に陽だまり」
  • 永田一由「ピンチヒッター」
  • ヤマモト岳輝「フルトフル」
  • 2014年1月号(2013年11月25日発売)[17]
2 2014年3月31日[17] 押見修造[17]

レーベル 編集

本誌掲載作品は月刊アクションコミックスに収録される[18]。同レーベルは「ACTION COMICS」のサブレーベルであり、表紙や扉、奥付には「ACTION COMICS」の記載のみである[19][20]が、カバー及び本体の背表紙には「GEKKANN ACTION」と記載されたロゴマークが入り[19][20]、帯などにも「月刊アクションコミックス」の記載が入る[21][22]
2014年1月10日に創刊され[18]、新刊は毎月10日頃(曜日により変更される)に発売となる。
第1回刊行分は『アクション仮面』『王様ゲーム 起源』『カリュクス』『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』『ガール メイ キル』の5冊であった[18][21][22](ISBN順)。また、同内容の電子書籍版の無料購読の権利が付いている(期間限定、専用アプリ要)[21][22]

脚注 編集

  1. ^ a b c “月刊アクション創刊号に森薫ポスター、高野苺の新作予告も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年5月25日). https://natalie.mu/comic/news/91378 2024年2月24日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae “月刊アクションが休刊、「メイドラゴン」「つぐもも」など各作品の移籍先が明らかに”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年2月24日). https://natalie.mu/comic/news/562386 2024年2月24日閲覧。 
  3. ^ a b c 『月刊アクション』2013年7月号表紙より。
  4. ^ “月刊アクション創刊へ、リアル版アクション仮面など軸に”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2013年4月10日). https://natalie.mu/comic/news/88423 2013年6月30日閲覧。 
  5. ^ a b c d コミックナタリー2013年5月特集記事より。 Power Push 月刊アクション特集、全ラインナップ紹介&女子編集者が女子目線でイチオシ紹介
  6. ^ 『月刊アクション』2013年7月号(創刊号)「CONTENTS」(802ページ)より。
  7. ^ a b 『月刊アクション』2014年2月号「ニコニコ静画「月刊のアクション」のお知らせ」(752ページ)より。
  8. ^ Webアクション特集記事より。リアル版「アクション仮面」スペシャル動画
  9. ^ “「女子高生Girls-High」など移籍作6本が月刊アクションで一挙始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年6月25日). https://natalie.mu/comic/news/151805 2023年6月1日閲覧。 
  10. ^ “月刊アクション創刊10周年!クール教信者らの色紙当たる記念企画にクレしん読み切りも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年5月25日). https://natalie.mu/comic/news/525967 2023年6月1日閲覧。 
  11. ^ a b “月刊アクション掲載作が読めるげつあくWEB誕生、「メイドラゴン」など期間限定で無料に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年5月25日). https://natalie.mu/comic/news/525982 2023年6月1日閲覧。 
  12. ^ a b 吹越友一 (2023年5月25日). “「小林さんちのメイドラゴン」が全話無料公開! 「げつあくWEB」オープン記念”. Game Watch. インプレス. 2023年6月1日閲覧。
  13. ^ “月刊アクションが2月発売号をもって休刊、「メイドラゴン」「つぐもも」などを10年発表”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年1月25日). https://natalie.mu/comic/news/558418 2024年1月25日閲覧。 
  14. ^ 本誌掲載第1回目は『別冊マーガレット』2012年12月号掲載の第9話の再掲載で、新作となる第10話は2014年4月号に掲載された。
  15. ^ 「「本橋兄弟」移籍のお知らせ」『月刊アクション』2023年2月号、双葉社、2022年12月23日、506頁。 
  16. ^ a b c d e f g h i j k 『月刊アクション』2013年7月号「新人賞募集のお知らせ」(794-795ページ)より。
  17. ^ a b c 『月刊アクション』2014年1月号「新人賞結果発表と第2回募集のお知らせ」(782-783ページ)より。
  18. ^ a b c 『月刊アクション』2014年2月号表紙より。
  19. ^ a b 単行本『アクション仮面』表紙/扉/奥付より。
  20. ^ a b 単行本『カリュクス』表紙/扉/奥付より。
  21. ^ a b c 単行本『アクション仮面』帯より。
  22. ^ a b c 単行本『カリュクス』帯より。

関連項目 編集

関連項目の脚注 編集

外部リンク 編集