木造駅

青森県つがる市木造房松にある東日本旅客鉄道の駅

木造駅(きづくりえき)は、青森県つがる市木造房松ふさまつにある、東日本旅客鉄道(JR東日本)五能線である[1]

木造駅
駅舎(2008年4月)
きづくり
Kizukuri
中田 (2.6 km)
(6.2 km) 五所川原
地図
所在地 青森県つがる市木造房松10[1]
北緯40度48分8.81秒 東経140度23分16.09秒 / 北緯40.8024472度 東経140.3878028度 / 40.8024472; 140.3878028座標: 北緯40度48分8.81秒 東経140度23分16.09秒 / 北緯40.8024472度 東経140.3878028度 / 40.8024472; 140.3878028
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 五能線
キロ程 119.5 km(東能代起点)
電報略号 キリ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
乗車人員
-統計年度-
167人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1924年大正13年)10月21日[1]
備考 簡易委託駅[1]
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歴史 編集

駅構造 編集

単式ホーム1面1線を有する地上駅[1]。元々は相対式ホーム2面2線でを有する交換可能駅であった[1]。横取線が旧上り線跡である。

弘前統括センター(五所川原駅)管理の簡易委託駅(改札業務実施駅)[1]指定券も取扱っている[1]

駅舎は「木造ふれ愛センター」との合築で外壁に土偶を貼付けてある[1]。この土偶は亀ヶ岡遺跡から発掘された遮光器土偶がモチーフ[1]で、ふるさと創生事業の一環として駅舎に造られた[5]。地元では「シャコちゃん」と呼ばれて親しまれている[1]。土偶の「目」の部分には赤く発光する機構が当初より存在しており、設置からしばらくの間は列車の発着に合わせて土偶の目を点滅させていた(「いらっしゃいビーム」)が、周辺住民からの「怖い」「子供が怖がる」などの苦情により点滅を自粛(外部からの要望がある時のみ)した[1][6]。「巨大な土偶が出迎える迫力ある駅舎」として、東北の駅百選に選定された[1]

2019年令和元年)10月 - 2020年(令和2年)3月にかけて行った駅舎改修工事に伴い、駅入口バリアフリー化や空調を設置した他、土偶の目に設置されていた電球LEDへ交換。紫・青・緑・黄色・だいだい・赤・ピンクの7色4パターンを点灯出来るようになり、発光を復活させた[7][8]。以前あった発光への苦情について、2020年時点では利用者は「もう見慣れた」と言う反応で、列車接近合図代わりにする利用客や、撮影するためだけに駅を訪問する客の存在も報じられている[6]

現駅舎は鉄筋コンクリート造である(土偶もコンクリート製)。

利用状況 編集

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員167人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 399 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 374 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 366 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 329 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 307 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 293 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 302 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 302 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 308 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 289 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 285 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 286 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 285 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 266 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 241 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 232 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 212 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 200 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 179 [利用客数 20]
2019年(令和元年) 198 [利用客数 21]
2020年(令和02年) 170 [利用客数 22]
2021年(令和03年) 167 [利用客数 23]
2022年(令和04年) 167 [利用客数 1]

駅周辺 編集

その他 編集

隣の駅 編集

東日本旅客鉄道(JR東日本)
五能線
快速(上りのみ)・普通
中田駅 - 木造駅 - 五所川原駅

脚注 編集

記事本文 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『週刊 JR全駅・全車両基地』 31号 青森駅・弘前駅・深浦駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年3月17日、27頁。 
  2. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、552頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 「木造駅全焼す」『読売新聞読売新聞社、1938年3月3日、夕刊、2面。
  4. ^ “「通報」●関西本線関駅ほか9駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 8. (1983年3月30日) 
  5. ^ JR木造駅舎”. つがる市役所. 2016年2月1日閲覧。
  6. ^ a b 半田カメラ (2020年10月17日). “半田カメラの巨大物巡礼5 青森の駅にそびえる「巨大土偶」地元民の衝撃が愛着に変わった30年 太古のロマンが生み落とした異形の駅舎”. withnews. https://withnews.jp/article/f0201017000qq000000000000000W0eq10801qq000021949A 2020年10月17日閲覧。 
  7. ^ 青森・木造駅の巨大土偶モニュメント、目の発光7色へ”. 弘前経済新聞 (2020年4月1日). 2020年4月2日閲覧。
  8. ^ “しゃこちゃんお色直し/JR木造駅1日改装開業”. 陸奥新報. (2020年3月31日). http://www.mutusinpou.co.jp/news/2020/03/59314.html 2020年10月17日閲覧。 

利用状況 編集

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月26日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月31日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月14日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集