松嶋菜々子

日本の女優、モデル (1973-)

松嶋 菜々子(まつしま ななこ、1973年昭和48年〉10月13日 - )は、日本女優ファッションモデル神奈川県横浜市出身。夫は俳優の反町隆史。2女の母。セブンス・アヴェニュー所属。

まつしま ななこ
松嶋 菜々子
松嶋 菜々子
本名 野口 奈奈子(のぐち ななこ)
旧姓 : 松嶋)
生年月日 (1973-10-13) 1973年10月13日(50歳)
出生地 日本の旗 日本神奈川県横浜市[1]
身長 172 cm[2]
血液型 A型
職業 女優ファッションモデル
ジャンル 映画テレビドラマファッション雑誌
活動期間 1991年 -
活動内容 ViVi専属モデル
配偶者 反町隆史2001年[1] - )
事務所 MISエステー企画[3]セブンス・アヴェニュー
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
テレビドラマ
ひまわり[1]
劇的紀行 深夜特急
こんな恋のはなし
Sweet Season
GTO
救命病棟24時』シリーズ
魔女の条件
氷の世界
百年の物語
やまとなでしこ
利家とまつ〜加賀百万石物語〜[1]
美女か野獣
家政婦のミタ
ラッキーセブン
なつぞら
映画
リング』シリーズ
ホワイトアウト
犬神家の一族
眉山 - びざん -
犬とあなたの物語 いぬのえいが
藁の楯
祈りの幕が下りる時
 
受賞
日本アカデミー賞
優秀主演女優賞
第22回リング
第24回ホワイトアウト
その他の賞
受賞歴参照
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略歴

1973年10月13日神奈川県横浜市で生まれる。高校1年の終わりごろ、ファッション雑誌ViVi』の読者モデルにスカウトされ、両親の反対を説得しデビュー。労働省のポスター、ViVi専属モデルとして掲載される。

1991年日本マクドナルドの『てりやきバーガー』キャンペーンのテレビCMに出演し、話題となる。同年11月、『なるほど!ザ・ワールド』の放送10周年とタイアップした旭化成水着マスコットガールに選ばれ、1992年度の第17代『旭化成せんいキャンペーンモデル』に選ばれる[4]。『なるほど!ザ・ワールド』に旭化成せんいキャンペーンモデルとして出演。また同年、アサヒビールの飲料部門(アサヒ飲料)のイメージガールに選ばれ[4]1992年度のイメージガールとなる[5]

1992年、18歳から女性ファッション雑誌ViVi』の専属モデルを務める。当時はバブル崩壊の時代を反映し、バブル期に流行ったボディコン(ボディ・コンシャス)に対抗したキャッチコピー「ハートコンシャス・サンプレイ」というものだった。同年、テレビドラマ社長になった若大将』(TBS)で女優デビュー。

1994年から1995年にかけて、バラエティ番組とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ)のコント「近未来警察072」でイジられ役のナナ隊員として出演し、知名度を上げていく。

1995年にテレビCM『アベニール・サリュー』(日産)での「お~ま~た」の台詞とミニスカート脚線美が話題を呼び、指名の仕事が急増。

1996年NHK連続テレビ小説ひまわり』のヒロイン役に抜擢。約2000人が参加したオーディションで、朝ドラが初主演作[2]。メジャー女優にステップアップし、以降はポスト・トレンディ女優の代表格となる[1]

1997年、当時所属していた事務所から独立する。松下電工(現パナソニック)のCMイメージキャラクター『きれいなおねえさん』の2代目を務め、好感度No.1女優に選ばれた。水野真紀に続く『きれいなおねえさん』に扮して話題となった[3]

1998年映画リング』で映画初主演を果たし、主演映画『リング』での演技により第22回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞する。同年にテレビドラマSweet Season』(TBS)に出演。テレビドラマGTO』(関西テレビ)の冬月あずさ役で人気を博す。ドラマも大ヒットとなった。

1999年、3本の連続ドラマ(『救命病棟24時』(フジテレビ)、『魔女の条件』(TBS)、『氷の世界』(フジテレビ))は、いずれもヒットし、話題となった。同年に『第50回NHK紅白歌合戦』では初の審査員を務める。

2000年、8月に3夜連続で放送されたスペシャルドラマ『百年の物語』(TBS)に主演し、平均視聴率29.6%を獲得。テレビドラマやまとなでしこ』(フジテレビ)でも30%越えを達成し、大ブレイクを果たした。

2001年2月21日、テレビドラマ『GTO』で共演した俳優の反町隆史と結婚。翌22日に、反町が自身の公式サイトでファンに報告し、フジテレビのV3スタジオで、反町、松嶋2人揃って会見を開いた。2人の人気は当時絶頂であり、21世紀最初のビッグカップル誕生と騒がれた。

2002年NHK大河ドラマ利家とまつ〜加賀百万石物語〜[6]唐沢寿明とダブル主演[1]。連続テレビ小説と大河ドラマの両方でヒロインを務めるのは史上初(彼女以降、宮﨑あおい井上真央吉高由里子有村架純が両方務めている)。

2004年2月妊娠が公になり女児(第1子)を出産[7]。その後、8月には住友生命のCMで活動再開。

2005年、1月スタートのテレビドラマ救命病棟24時』で本格的に女優復帰。11月にドラマ・コンプレックス火垂るの墓- ほたるのはか -』(日本テレビ)で冷酷な叔母役を演じ、ドラマ・コンプレックス史上最高視聴率21.2%を獲得。松嶋はテレビ誌[要出典]で、『火垂るの墓』の澤野久子役のオファーを聞いた時、当初やりたくないと思ったことを告白している。

2006年、グローバルな貧困根絶キャンペーン『ほっとけない世界のまずしさキャンペーン』に参加。

2007年、女児(第2子)を出産[8]

2008年、3月に住友生命のCMで復帰。

2009年、7月スタートのテレビドラマ救命病棟24時』で本格的に女優復帰。

2011年、10月スタートのテレビドラマ家政婦のミタ』(日本テレビ)で2年ぶり(単独主演としては11年ぶり)の連ドラ主演。仕事は完璧にこなすも、無表情で機械的な家政婦を演じ、視聴率は平均視聴率25.2%、最高視聴率は日本のテレビドラマ史上歴代3位タイとなる40.0%という驚異の高視聴率を記録した[1]。このドラマは社会現象となり、困難な実社会で働く女性たちから共感と支持を集め、往年の「菜々子の神通力」を業界に改めて知らしめる結果となった[1]

2012年テレビドラマラッキーセブン』(フジテレビ)に2クール連続でドラマ出演(前述の『家政婦のミタ』から引き続き。松嶋の2クール連続出演は14年振り、月9枠の出演は11年振り)。

2015年8月、TBSの終戦70年スペシャルドラマ『レッドクロス〜女たちの赤紙〜』で4年ぶりのドラマ主演[9]

2019年4月NHK連続テレビ小説なつぞら』に柴田富士子役として出演(『ひまわり』から23年ぶり)。

2023年1月12日、『第34回日本ジュエリーベストドレッサー賞』40代部門を受賞。過去受賞した20代、30代部門に続き3度目の受賞は同賞初の快挙となった。

人物

学生時代

エピソード

  • 小さい頃から視力が悪く眼鏡をかけているが、普段はコンタクトを使う[10]
  • 小学生まで横浜市鶴見区、中学生からは座間市で過ごした。『ひまわり』出演が決まってから実家を出て、NHKの近くに引っ越した[2]
  • ひまわり』のオーディションは、当時所属していた事務所から「受からないかもしれないけどオーディションを受けてみて」と勧められた。オーディションを受けた後に「一緒にうなぎを食べに行こう」とスタッフからNHK近くの店へランチに誘われる。主演に決まり、プロデューサーから「ドラマで食事のシーンがあるから、食べ方を見たくて食事に連れて行った」という話を聞いた[11]

交友関係

免許・資格

家族

  • 父、母、兄がいる。
  • 結婚後は夫、娘が2人。テレビドラマGTO』で共演した反町隆史とは、『GTO』撮影終了から約1年後の1999年11月に交際がスタートし、2001年2月21日ZEPP TOKYOでのライブ(国内最後のライブとなっている)を終えた後に結婚。2月22日に、反町自身の公式サイトでファンに報告し、フジテレビのスタジオで反町、松嶋2人揃って会見を開いた[12]

出演

テレビドラマ

映画

テレビアニメ

劇場アニメ

プロモーションビデオ

バラエティ番組

 音楽番組 

ドキュメンタリー番組

CM

受賞歴

書籍

  • 松嶋菜々子と行くパリの旅本(2004年、集英社

写真集

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h 別冊宝島2551『日本の女優 100人』p.119.
  2. ^ a b c 松嶋菜々子(1)「自信がないのでヒロインは無理」”. サンスポ (2019年3月31日). 2021年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
  3. ^ a b 松嶋菜々子”. テレビドラマ人名録. 2020年5月14日閲覧。
  4. ^ a b 水着姿のキャンギャル 水着審査拒否し合格した後の女優K”. NEWSポストセブン (2016年5月28日). 2021年2月5日閲覧。
  5. ^ 2001年アサヒビールイメージガール決定のお知らせ 第15代イメージガールに「出川 紗織(でがわ さおり)」を起用』(プレスリリース)アサヒビール株式会社、2000年1月30日https://www.asahibeer.co.jp/news/2000/1130.html2023年1月12日閲覧 
  6. ^ 番組エピソード 大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語』 - NHKアーカイブス
  7. ^ 松嶋菜々子さん女児出産 ファクスに喜びつづる”. 47NEWS (2004年6月1日). 2012年9月8日閲覧。
  8. ^ 松嶋菜々子さん、二女出産 11月30日”. 47NEWS (2007年12月10日). 2012年9月8日閲覧。
  9. ^ 松嶋菜々子×チーム半沢で終戦70年ドラマ 視聴率40%超えコラボ!”. スポーツ報知 (2015年5月16日). 2015年5月16日閲覧。
  10. ^ 松嶋菜々子(2)感激した川島なお美さんからのワイン”. サンスポ (2019年4月7日). 2021年2月5日閲覧。
  11. ^ NHK総合『松嶋菜々子ヒロイン「ひまわり」の魅力』2022年5月6日 16:30-16:45放送分にて本人談。
  12. ^ 最強夫婦「反町&松嶋」VS 「木村&工藤」 家庭円満、娘2人…共通する理想の家庭像”. アエラドット. 朝日新聞社 (2020年5月1日). 2020年5月2日閲覧。
  13. ^ “2019年度前期 連続テレビ小説「なつぞら」キャスト発表!”. NHKドラマトピックス (日本放送協会). (2018年4月26日). http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/296281.html 2020年10月20日閲覧。 
  14. ^ 『GTOリバイバル』反町隆史&松嶋菜々子の夫婦共演が実現 冬月あずさの26年後の姿も公開【コメント全文】”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年3月26日). 2024年3月26日閲覧。
  15. ^ “松嶋菜々子、松本潤主演『どうする家康』出演決定 母・於大の方役「有り難くうれしく思います」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2022年11月7日). https://www.oricon.co.jp/news/2256046/full/ 2022年11月7日閲覧。 
  16. ^ 西島秀俊、松嶋菜々子の夫に!満州で出会い恋に落ちる…”. シネマトゥデイ (2015年7月3日). 2015年7月3日閲覧。
  17. ^ “松嶋菜々子“職場復帰”3年ぶり連ドラ主演 低迷フジ救う!?”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年5月20日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/05/20/kiji/K20160520012620930.html 2016年5月20日閲覧。 
  18. ^ “松嶋菜々子3年ぶり連ドラ主演で「働く女性」に!”. ニュースウォーカー. (2016年5月20日). https://thetv.jp/news/detail/78263/ 2016年5月20日閲覧。 
  19. ^ “松嶋菜々子が山崎豊子作品に初出演 劇中衣装デザイン公募も”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2016年12月12日). https://www.sanspo.com/article/20161212-YYA7B4YUWRLKTNMZXPLRVVTZFI/ 2016年12月12日閲覧。 
  20. ^ “織田裕二と松嶋菜々子、17年ぶりに共演キター!揃って「楽しみ」”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2017年10月24日). https://www.sanspo.com/article/20171024-3W2Z3WINBJPMVIHISH3U7AVSDE/ 2017年10月24日閲覧。 
  21. ^ “松嶋菜々子:テレ朝ドラマ初主演 一人娘を誘拐された弁護士役で「緊迫感を私なりに演じたい」”. まんたんウェブ. (2018年8月27日). https://mantan-web.jp/article/20180826dog00m200029000c.html 2018年9月13日閲覧。 
  22. ^ 松嶋菜々子×遊川和彦が10年ぶり再タッグ 松本潤主演ドラマ出演決定「とても楽しみです」”. ORICON NEWS. 株式会社oricon ME (2022年1月7日). 2022年1月7日閲覧。
  23. ^ “橋本環奈主演ドラマ「王様に捧ぐ薬指」に松嶋菜々子、山田涼介の母親役”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年2月20日). https://natalie.mu/eiga/news/513441 2023年2月20日閲覧。 
  24. ^ 松嶋菜々子、『黄金の刻』で西島秀俊と9年ぶり共演 服部金太郎を支え続けた妻・まん役に”. リアルサウンド映画部. blueprint (2024年2月7日). 2024年2月7日閲覧。
  25. ^ 浅田次郎「母の待つ里」が実写化、出演は中井貴一・松嶋菜々子・佐々木蔵之介・宮本信子”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年3月15日). 2024年3月16日閲覧。
  26. ^ “阿部寛「新参者」シリーズ完結へ 最大の謎が明らかに”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2017年6月26日). https://www.cinematoday.jp/news/N0092468 2017年6月26日閲覧。 
  27. ^ “町田くんの世界:実写映画主演に新人2人抜てき 岩田剛典、高畑充希、戸田恵梨香ら豪華キャストも”. まんたんウェブ (MANTAN). (2019年1月22日). https://mantan-web.jp/article/20190121dog00m200049000c.html 2019年1月23日閲覧。 
  28. ^ “「ミステリと言う勿れ」に鈴木保奈美、滝藤賢一、松坂慶子、角野卓造、段田安則が出演”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年6月29日). https://natalie.mu/eiga/news/530742 2023年7月12日閲覧。 
  29. ^ 8年ぶりに「セコム、してますか?」が復活! 松嶋菜々子さん、倍賞千恵子さんが出演する新CMを9月20日(月)から放映開始』(プレスリリース)セコム株式会社、2021年9月17日https://www.secom.co.jp/corporate/release/2021/nr_20210917.html2023年1月12日閲覧 
  30. ^ 反町隆史&松嶋菜々子、新CMで夫婦初共演「約20年ぶりに一緒に出られてよかった」 “夫婦の日”に公開”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年11月20日). 2023年11月20日閲覧。
  31. ^ “『第24回日本ジュエリーベストドレッサー』に剛力彩芽、松嶋菜々子ら選出”. ORICON NEWS (oricon ME). (2013年1月24日). https://www.oricon.co.jp/news/2020967/full/ 2023年1月12日閲覧。 
  32. ^ “松嶋菜々子、プラチナダイヤのネックレス「朝ドラ主演やり遂げた時に買った」ジュエリーの思い出”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2023年1月12日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202301120000491.html 2023年1月12日閲覧。 

関連項目

外部リンク