板楠 忠士(いたくす ただし、1971年12月10日 -)は熊本県出身の日本柔道家サンビスト

獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
嘉納杯
1990 東京 60kg級
1992 東京 60kg級
アジア柔道選手権
1991 大阪 60kg級
モンゴル国体育大学客員講師・モンゴル国スポーツマスターVictor板楠忠士(2021年7月1日)

現役時代は柔道では60kg級の選手であり、サンボでは68㎏級の選手。

身長167cm[1]。組み手は右組み。得意技は背負投 巴投 払腰 腕挫十字固

別名はヴィクトル板楠(Victor Itakusu)。

現在は熊本中央高校の教員[2]。また、九州サンボ連盟の副会長兼技術委員長も務めている[3]

2019年にはサンボ、柔道の活動、活躍、交流が認められ、モンゴル国スポーツマスター モンゴル国スポーツ功労賞 モンゴル国スポーツ政府賞を受賞。

2021年7月1日、モンゴル国体育大学客員講師就任

2023年3月13日、モンゴル国ドルノド州ダシバルバル ソウム総合教育学校客員教師就任

来歴 編集

 モンゴル国ドルノド州ダシバルバル ソウム総合教育学校客員教師就任(3月13日)

来歴 編集

柔道は小学校2年の時に兄に無理やり誘われて、近くの松龍館で始めた[1]。何度もやめようと思いながらも兄が怖くて続けていたが、そのうち力を付け始めて、楠中学3年の時には全国中学校柔道大会55kg級で優勝するまでになった。その後、1983年の世界選手権60kg級で3位になった原口謙一に誘われて、原口が柔道部監督を務める東海大第二高校へ進んだ。中学までは切る柔道をやっていたが、原口に「真っすぐ立って、上から持つ柔道をやれ」と指導されて柔道スタイルを変更した。2年の時にインターハイ軽量級で5位、3年の時に新人体重別60kg級で3位となった。1990年に東海大学へ進学すると、1年の時には早くも選抜体重別で決勝まで進出すると、大学の5年先輩となる世界2位の越野忠則と対戦するが腕挫十字固で敗れた。嘉納杯では決勝で世界3位であるモンゴルのダシュゴンビン・バトトルガを注意で破って1年生ながら優勝を果たした。2年の選抜体重別でも越野に有効で敗れて2位だった。アジア選手権では3位にとどまった。3年の時には正力杯で優勝すると、嘉納杯でも決勝で日体大3年の木村勝範を判定で破って2連覇を達成したことで、アトランタオリンピック代表候補として注目を集めることになった[1]。なお、この当時自らの柔道を次のように語っていた。「センスはない方なのでハートと力の柔道かな?一本取れなくてもいい、僅差でもいいから勝つ柔道です。せこい柔道ですね」[1]。続くドイツ国際では2位に終わった。4年の時には東アジア大会で3位にとどまると、選抜体重別の初戦では世界ジュニアチャンピオンである明治大学2年の園田隆二に判定で敗れて、世界選手権代表の座を逃した。正力杯でも3位に終わり2連覇はならなかった。正力国際では決勝で木村に効果で敗れた。1994年には綜合警備保障の所属となると、講道館杯では優勝を飾った。1995年のドイツ国際では天理大学2年の野村忠宏に指導で敗れて2位だった。選抜体重別では準決勝で園田に判定で敗れて3位にとどまった。その後は大きな実績を上げることなく引退した。

一方で、柔道以外にもサンボに取り組むと、1994年の全日本サンボ選手権大会68kg級では5試合のうち4試合を得意の腕挫十字固に極めるなどして圧勝した。なお、サンボの大会に出場したのはこの時限りではあったが、サンボの神様とも言われるビクトル古賀に長年師事して、日本サンボ第一人者としてサンボの普及発展に努めている[2]

現在はモンゴル国に力を注いでおり、モンゴル政府からサンボ、柔道の活動、活躍、交流が認められ、モンゴル国スポーツマスター 、モンゴル国スポーツ功労賞、 モンゴル国スポーツ政府賞を受賞する。

2021年7月1日、モンゴル国体育大学客員講師就任【モンゴル国体育大学と国際教育交流協定・・・熊本中央高校|くま経 フォトレポート|くまもと経済 (kumamoto-keizai.co.jp)】

成績 編集


社会貢献・表彰・授章等

2018年 熊本県視覚障害者柔道連盟からサンボ専任コーチとして感謝状受賞

   (日本人で初めての視覚障害者柔道連盟のサンボ専任コーチ)

2018年 護身術アドバイザー就任

2019年 モンゴル遠征監督(モンゴル国・エンフバヤル柔道大会団体5位)

2019年 1月7日 モンゴル国スポーツ功労賞受賞

2019年 8月12日 モンゴル国スポーツマスター(柔道)受賞  *日本人初の受賞

2019年 7月25日 モンゴル国スポーツ政府賞受賞

2019年 12月6日 モンゴル国民主革命30周年記念功労賞受賞

2019年 10月21日 熊本県知事表敬訪問

2020年 12月14日 モンゴル国大使館表敬訪問

2020年 日本・モンゴル 柔道・レスリングクラブ協会 柔道・サンボコーチ

2020年 フィリピン国サンボ連盟強化選手 アジア大会特別指導者

2021年 12月10日 モンゴル国柔道連盟50周年記念功労賞

2021年 2月12日 熊本市長表敬訪問

2021年 3月1日 熊本市スポーツ奨励賞受賞

2021年 モンゴル国スポーツ庁とモンゴル国体育大学主催:国際学会

    「The 2nd International Scientific and Practical Conference 」

    『モンゴル国国際スポーツ学術大会:国技・民族スポーツの遺産と発展』

    を日本代表として発表(4月22日)

2021年 7月1日 モンゴル国体育大学客員講師就任

2022年 1月23日 モンゴル国オリンピック委員会スポーツ功労賞受賞

2022年 10月18日~10月19日 モンゴル国体育大学訪問、柔道ワークショップ

    10月18日 日本・モンゴル 柔道・レスリング協会杯大会スペシャルゲストとしてスピーチ

2022年 10月18日 日本・モンゴル 柔道・レスリングクラブ協会感謝状受賞

2022年 10月19日 モンゴル国盲人連合協会感謝状受賞

     10月19日 モンゴル国営出演www.facebook.com/MNBSport

2023年 3月13日モンゴル国ドルノド州のダシバルバル ソウム総合教育学校の柔道とサンボのコーチ及び本学校客員教師

2023年 4月8日 Victor板楠忠士:モンゴル国勲章受勲お祝い会 KKR熊本ホテル

2023年 9月7日 モンゴル国国営放送出演

2023年 9月8日 在モンゴル国特命全権大使清水武則杯女子国際柔道大会 監督(モンゴル国スポーツマスター)

2023年 9月9日 モンゴル国青年組織設立100周年記念賞受賞(日本人初の受賞)

2023年 9月9日 モンゴル国MJ柔道協会でVictor板楠忠士柔道セミナー

2023年 9月9日 ジャパンフェスティバル感謝状(両国大使館)受賞

2023年 10月8日 ポーランド柔道連盟名誉功労賞受賞

2023年 11月21日 熊本県総務部長表敬訪問

2023年 10月24日~11月22日 ジョージア柔道連盟(旧ソ連・グルジア共和国)コーチコース修了(修了証)

2023年 12月10日 モンゴル国ウランバートル市設立350周年記念賞受賞(日本人初の受賞)

2024年 1月29日 埼玉県秩父市荒川中学校 夢と豊かな心をはぐくむ講演会 

         演題「柔道・サンボを通した国際貢献」~恩師の思いをつなぐ~

2024年 4月2日 在福岡モンゴル国名誉領事館表敬訪問

2024年 4月4日 モンゴル国オリンピック委員会最高勲章 アルタンオチル賞受賞

関連項目 編集

脚注 編集

外部リンク 編集