水 夏希(みず なつき、1972年8月16日 - )は、日本女優。元宝塚歌劇団雪組トップスター。

みず なつき
水 夏希
本名 増田 千佳(ますだ ちか)
生年月日 (1972-08-16) 1972年8月16日(51歳)
出生地 日本の旗 日本千葉県千葉市
国籍 日本
身長 169cm
血液型 A型
職業 女優
ジャンル 舞台ミュージカル
活動期間 1993年 -
活動内容 1993年宝塚歌劇団入団
1994年月組に配属
1998年花組に異動
2000年宙組に異動
2004年:宝塚90周年の一環として雪組・花組に特別出演する
2005年:雪組に異動
2006年:雪組トップスター就任
2007年AQUA5を結成
2010年:宝塚歌劇団を退団、芸能活動を開始。
主な作品
宝塚歌劇
エリザベート』(2007年)
マリポーサの花』(2008年)
カラマーゾフの兄弟』(2008年)
受賞

宝塚歌劇団年度賞』 2001年度努力賞,団体賞(2002年) 2004年度努力賞(2005年) 2005年度特別団体賞(2006年) 2007年度優秀賞(2008年)

愛宝会 2006年度さくら舞踊賞(2007年)

阪急すみれ会パンジー賞』2007年度男役賞
備考
宝塚歌劇団卒業生
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千葉県千葉市出身、千葉市立登戸小学校[1]千葉大学教育学部附属中学校[1]千葉県立千葉女子高等学校卒。

血液型A型、公称身長169cm。愛称は「ミズ」「ちか」「ナツキ」。

略歴 編集

1991年、2度目の受験に合格し、宝塚音楽学校に入学。同期生には大鳥れい(元花組トップ娘役)、越乃リュウ(元月組組長)、未来優希(元雪組副組長)などがいる。

1993年79期生として宝塚歌劇団に入団。入団時の成績は40人中3番[2]。月組公演『グランドホテル』/『BROADWAY BOYS:』で初舞台後、1994年1月7日[2]月組に配属。

1995年、 入団2年目で『ME AND MY GIRL』で新人公演初主役に抜擢される。

1998年花組に組替え。

1999年、『ロミオとジュリエット'99』でバウホール初主演を果たす。

2000年ベルリン公演参加後に、宙組に組替え。

2001年、『ベルサイユのばら2001』では、オスカルアンドレ彩輝直と役替わりで出演する。

2002年、『鳳凰伝』で初の二番手役、バラクを演じる。

2003年、宝塚大劇場公演『白昼の稲妻』にて初の悪役、ランブルーズ侯爵を演じる。

2004年、宝塚90周年記念企画により、雪組公演『スサノオ-創国の魁-』、花組公演『La Esperanza-いつか叶う-』へ特別出演。

2005年4月、雪組に組替え。

2006年1月、宝塚大劇場星組公演『ベルサイユのばら -フェルゼンとマリーアントワネット編-』にオスカル役で特別出演。1998年の5組化以降、全組への出演を果たす。

2006年2月、『ベルサイユのばら-オスカル編-』でアラン役、アンドレ役の二役を役替わりで演じる。

2006年7月、全国ツアー公演『ベルサイユのばら-オスカル編-』オスカル役で、全国ツアー初主演。

2006年12月26日付けで、雪組トップスターに就任。相手役には白羽ゆりを迎える。月組出身者のトップスターは1997年就任の轟悠以来、9年ぶりだった(水の後任である音月桂は生粋の雪組生え抜きである)。

2007年世界陸上大阪大会の開会式出演に伴い、水と彩吹真央音月桂彩那音凰稀かなめと雪組男役スターのユニット「AQUA5」が結成される。以降、公演の合間のスケジュールで、CDデビュー、CMやテレビの出演、ライブなどが精力的に行われる。

2009年、相手役の白羽が『風の錦絵』/『ZORRO 仮面のメサイア』の東京公演千秋楽をもって退団し、後任の相手役に愛原実花を迎える。

2010年9月12日[2]、『ロジェ』/『ロック・オン!』の東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。

同年10月、ブルーミングエージェンシーに所属し、芸能活動を開始。

2011年、『スミレ刑事の花咲く事件簿』で、舞台とドラマに同時主演。ドラマでは、「Guys☆From The Earth(ガイズ・フロム・ジ・アース)」というユニットで主題歌と作詞を担当。

2013年、ブルーミングエージェンシーとの契約を終了し、株式会社AQUAを設立。

2015年、第一興商の社外取締役に就任[3]

宝塚歌劇団時代の主な舞台出演 編集

月組時代 編集

花組時代 編集

宙組時代 編集

雪組時代 編集

雪組トップ時代 編集

ディナーショー 編集

  • 2002年 ディナーショー『SOUL〜煽動する魂〜』

宝塚歌劇団時代のテレビ出演 編集

宝塚歌劇団退団後の主な出演 編集

テレビ 編集

テレビドラマ 編集

DVDドラマ 編集

舞台 編集

  • 2011年5月、『スミレ刑事の花咲く事件簿』(新国立劇場森ノ宮ピロティホール・中京大学文化会館) - 伊原スミレ役
  • 2012年3月、『7DOORS 青ひげ公の城』(東京グローブ座、森ノ宮ピロティホール)- ユディット役
  • 2012年5月、『SHOW-ism IV TATOO14』(兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、SHIBUYA-AX) - Bee役
  • 2012年7月、『BAD GIRLS meets BAD BOYS Dance Legend vol.1』(東京フォーラムホールC、愛知県産業労働センター・ウインクあいち、シアタードラマシティ)
  • 2012年8月、『天空の調べ〜文天祥物語より〜』(淡路市立しづかホール)
  • 2012年11月、『客家』(天王洲 銀河劇場)- 文空祥 役
  • 2013年3月、『屋根の上のバイオリン弾き』(日生劇場) - ツァイテル役
  • 2013年6月、『SHOW-ism IV TATOO14』(シアター・クリエ)- Bee役
  • 2013年9月、『SHOW Beyond the Door』(品川プリンスステラホール)*構成・演出も担当
  • 2013年10月、TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY FINAL『DREAM, A DREAM』(東急シアターオーブ、梅田芸術劇場)- ドリームゲスト
  • 2014年4月、『Love Chase!!』(シアター・クリエ)
  • 2014年7月、NATSUKI MIZU Attractive Concert 2014『蜃気楼〜mirage〜』(赤坂ACTシアター)
  • 2014年8月、DANCE LEGEND vol.2『Argentango アルジェンタンゴ 〜BAD GIRLS meets TANGO BOYS〜』(東京芸術劇場 プレイハウス、シアター・ドラマシティ、名古屋市民会館中ホール)
  • 2014年11月、『CHICAGO THE MUSICAL 〜TAKARAZUKA 100th Anniversary : OG version』 - ヴェルマ・ケリー役(和央ようか湖月わたると役替わり)
  • 2015年3月、リーディングドラマ『サンタ・エビータ ~タンゴの調べに蘇る魂』
  • 2015年5月、DANCE OPERA『マスカレード2015 〜 FINAL』(天王洲 銀河劇場)
  • 2015年7月、30-DELUX『新版 義経千本桜』 - 源義経 役(サンシャイン劇場、名古屋市北文化小劇場、福岡市民会館サンケイホールブリーゼ
  • 2015年9月、『SHOW with MIZU』(EXTHEATER ROPPONGI、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール)
  • 2016年1月、『Honganji』 - 顕如 役(新歌舞伎座、中日劇場、EX THEATER ROPPONGI
  • 2016年4月、ENTERTAINMENT ORIGINAL MUSICAL SHOW『RHYTHM RHYTHM RHYTHM』(天王洲 銀河劇場)[4]
  • 2016年6月、DANCE LEGEND vol.3 BAD GIRLS meets FLAMENCO BOYS『FLAMENCO CAFÉ DEL GATO』(サンケイホールプリーゼ、東京芸術劇場プレイハイス)[5]
  • 2016年7月、『CHICAGO THE MUSICAL 宝塚歌劇OGバージョン』 - ヴェルマ・ケリー役(和央ようか、湖月わたると役替わり)
  • 2016年9月、クリエ プレミア音楽朗読劇『VOICARION』「女王がいた客室」(シアタークリエ)[6]
  • 2016年10月、『サラ・ベルナール ~命が命を生む時~』(兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、シアター1010)-サラ・ベルナール役
  • 2016年12月 - 2017年1月、エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート(梅田芸術劇場メインホール、Bunkamuraオーチャードホール)
  • 2017年3月、ミュージカル『アルジャーノンに花束を』(天王洲 銀河劇場、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール) - アリス・キニアン 役
  • 2017年5月、ドラマティカルシリーズ リーディングvol.1『パンク・シャンソン ~エディット・ピアフの生涯~』(よみうり大手町ホール)
  • 2017年7月-8月、『キス・ミー・ケイト』(東京芸術劇場プレイハウス、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール ほか) - ロイス 役
  • 2017年9月-10月、『ラストダンス -ブエノスアイレスで。聖女と呼ばれた悪女 エビータの物語』(DDD AOYAMA CROSS THEATER)- エビータ 役
  • 2017年12月、『Cosmos Shymphony Pukul~時を刻む鼓動~』(日本青年館ホール、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)
  • 2018年3月、夢幻朗読劇『一月物語』(よみうり大手町ホール)
  • 2018年4月、COTTON CLUB LIVE 『Middle of the journey』(丸の内コットンクラブ)
  • 2018年4月、坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』(NHKホール)
  • 2018年5月、DRAMATIC SUPER DANCE THEATER FLAMENCO 『マクベス~眠りを殺した男~』(シアター1010)- マクベス夫人 役
  • 2018年6月-8月、『キス・ミー・ケイト』(東京芸術劇場プレイハウス、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール ほか) - ロイス 役
  • 2018年11月-12月、『CACTUS FLOWER』(DDD AOYAMA CROSS THEATER、サンケイホールブリーゼ、静岡マリナート大ホール) -ステファニー役
  • 2018年12月、『リーディングドラマ「シスター」』(よみうり大手町ホール)
  • 2019年1月-2月、『ベルサイユのばら45~45年の軌跡、そして未来へ~』(東京国際フォーラムホールC、梅田芸術劇場メインホール)
  • 2019年3月、『Gran Tango NATSUKI MIZU Con FEDERICO PEREIRO Cuarteto』(イイノホール)
  • 2019年5月、『細雪』(明治座) - 妙子 役
  • 2019年7月、『嘘と勘違いのあいだで』(六本木トリコロールシアター)
  • 2019年9月、『カリソメノカタビラ~奇説デオン・ド・ボーモン~』(浅草九劇)-デオン・ド・ボーモン(シュヴァリエ・デオン) 役
  • 2019年10月、『Alma de Tango~タンゴの魂~』(イイノホール)
  • 2019年12月、ストーリー・コンサート『クララー愛の物語ー』(よみうり大手町ホール)-クララ役-
  • 2019年12月、『I Love Musical』(ヤマハホール)
  • 2020年2月、『FEDERICO PEREIRO  CUARTETO』(Cafe Vinilo <Buenos Aires ,Argentina> )
  • 2020年3月、 越路吹雪40回忌記念公演『Apres Toi~アプレ・トワ』(博多座) <公演中止>
  • 2020年4月-5月、タクフェス春のコメディ祭!『仏の顔も笑うまで』(渋谷区文化総合センター大和田御園座兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール ほか) <公演中止>
  • 2020年7月、Dramatico-musical 『BLUE RAIN』(博品館劇場梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ)
  • 2020年7月、ON STAGE&STREAMING『SHOW-ISMS』(シアタークリエ)
  • 2020年8月、音楽朗読劇『大好きなお母さんへー冷蔵庫のうえの人生ー』(兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール)
  • 2020年9月、『atlas” musical collection ~meets friends~ 』(無観客配信ライブ)
  • 2020年10月-11月、『アルジャーノンに花束を』(博品館劇場) - アリス・キニアン 役
  • 2020年11月、『Gran Tango 2020』 EVITA y LAMARQUE   エビータとラマルケの物語 -エビータ 役 / Tango Espetáculo タンゴ・エスペタクロ(イイノホール)
  • 2020年12月、『忠臣蔵 討入・る祭』(明治座)-鷹司信子 役
  • 2021年1月、『LOVE SONG COVERS tha WORLD 2020~世界に届け!愛の歌でエールを送ろう!~』(板橋区立文化会館大ホール)
  • 2021年4月、『エリザベート 宝塚25周年 スペシャル・ガラ・コンサート』( シアターオーブ、梅田芸術劇場メインホール)
  • 2021年5月-7月、『ミュージカル「17AGAIN」』(東京建物Brillia HALL、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール、鳥栖市民文化会館 大ホール、広島文化学園HBGホール、御園座)-マスターソン校長 役
  • 2021年7月、 ストーリー・コンサート『クララー愛の物語』 -クララ・シューマン 役 (彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール)
  • 2021年8月-9月、『スタンディングオベーション』(TBS赤坂ACTシアター、京都劇場)
  • 2021年9月、『アプローズ~夢十夜~』(宝塚バウホール
  • 2021年、11月-12月、『ミュージカル「ソーホー・シンダーズ」』(紀伊国屋サザンシアター 、日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール ほか)-サイドサドル 役
  • 2021年12月、『シンるひま オリジナ・る ミュージカル「明治座に帆を張・る!!」』(明治座)-北条政子 役
  • 2022年1月、『Music is Beautiful~song&danceで綴るラブストーリー』(渋谷区文化総合センター大和田さくらホール)
  • 2022年2月、Reading Pop 『青い鳥~メーテルリンク「青い鳥」より』(ヒューリックホール東京
  • 2022年6月-7月、『奇人たちの晩餐会』(世田谷パブリックシアター他、フランシス・ヴェベール 作、山田和也 演出)[7]
  • 2022年7月「峰さおり追悼公演」
  • 2022年8-9月「8人の女たち」
  • 2022年9月「雪の女王」
  • 2022年10月「ピアソラ没30周年トリビュート公演」
  • 2202年10月「一路真輝40周年コンサート」
  • 2022年11月「冷蔵庫の上の人生~大好きなお母さんへ」
  • 2022年12-1月 詩楽劇「八雲立つ」
  • 2023年1月、「星の王子さま」
  • 2023年4月-5月、『エンジェルス・イン・アメリカ』(東京都 新国立劇場 小劇場)- 天使 役[8]

ディスコグラフィー 編集

参加作品 編集

  • 越路吹雪トリビュートアルバム『越路吹雪に捧ぐ』(2016年12月21日)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 第1部のみ主役。第2部の主役は成瀬こうき
  2. ^ 2000年5月9日以降は、ベルリン公演出演のため休演。代役は彩吹真央が務めた。
  3. ^ 彩輝直と交代で役替わりを務めた。
  4. ^ 東京宝塚劇場公演は、2004年1月13日まで出演し、1月14日から千秋楽までは安蘭けいが星組から特別出演した。

出典 編集

  1. ^ a b 元宝塚トップスター:水夏希さんの表敬訪問(千葉市市長・熊谷俊人のBlog、2011年3月9日)
  2. ^ a b c 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』、阪急コミュニケーションズ2014年4月1日、105頁。ISBN 9784484146010
  3. ^ 役員人事に関するお知らせ”. 第一興商 (2015年6月19日). 2015年6月22日閲覧。
  4. ^ “「RHYTHM RHYTHM RHYTHM」水夏希&東山義久が見どころ語る動画公開”. ステージナタリー. (2016年3月30日). https://natalie.mu/stage/news/181503 2016年4月1日閲覧。 
  5. ^ 緒月遠麻、初参加!DANCE LEGEND vol.3『FLAMENCO CAFE DEL GATO』開催決定”. エンタステージ (2016年2月2日). 2016年2月5日閲覧。
  6. ^ 鈴村健一、竹下景子、上川隆也らが出演する音楽朗読劇「VOICARION」”. ステージナタリー (2016年3月6日). 2016年3月6日閲覧。
  7. ^ “ギックリ腰から始まる物語…片岡愛之助×戸次重幸でフランス喜劇「奇人たちの晩餐会」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2022年3月15日). https://natalie.mu/stage/news/469340 2022年3月25日閲覧。 
  8. ^ “上村聡史演出のフルオーディション公演「エンジェルス・イン・アメリカ」出演者決定”. ステージナタリー (ナターシャ). (2022年2月7日). https://natalie.mu/stage/news/464626 2022年3月26日閲覧。 
  9. ^ “越路吹雪37回忌、トリビュートアルバム&メモリアルコンサートに宝塚OGら”. ステージナタリー. (2016年10月26日). https://natalie.mu/stage/news/206881 2016年10月26日閲覧。 

外部リンク 編集