湯谷温泉駅

愛知県新城市豊岡にある東海旅客鉄道の駅

湯谷温泉駅(ゆやおんせんえき)は、愛知県新城市豊岡滝上にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。

湯谷温泉駅*
ホーム(2021年10月)
ゆやおんせん
Yuya-Onsen
三河大野 (2.4 km)
(2.6 km) 三河槙原
地図
所在地 愛知県新城市豊岡滝上15
北緯34度58分13.01秒 東経137度36分47.36秒 / 北緯34.9702806度 東経137.6131556度 / 34.9702806; 137.6131556座標: 北緯34度58分13.01秒 東経137度36分47.36秒 / 北緯34.9702806度 東経137.6131556度 / 34.9702806; 137.6131556
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CD 飯田線
キロ程 38.0 km(豊橋起点)
電報略号 ユヤ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
44人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1923年大正12年)2月1日
備考 無人駅
* 1991年に湯谷駅から改称。
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概要 編集

当駅は、豊橋駅(愛知県)から飯田駅長野県)を経て辰野駅(同県)へ至る飯田線の途中駅中間駅)の一つである。新城市北東の長篠地区に位置し、湯谷温泉玄関口でもある。豊橋 - 飯田間を結ぶ特急伊那路」の停車駅の一つ。

鳳来寺鉄道によって1923年大正12年)に開設された。その後1943年昭和18年)の国有化を経て、1987年(昭和62年)からJR東海に移管されている。JR移行後の1991年平成3年)に、それまでの湯谷駅(ゆやえき)から現駅名に改称された。

歴史 編集

 
鳳来寺鉄道時代の旧駅舎(1926年)
 
JR化後の旧駅舎(2009年7月)

湯谷温泉駅を開設した鳳来寺鉄道は、現在の飯田線中南部に当たる大海 - 三河川合間を運営していた私鉄である。1923年2月の同区間開通に伴って新設された「湯谷停留場[注釈 1]」がこの駅の前身である。駅には鳳来寺鉄道直営の宿泊施設が併設されていた。1943年8月、鳳来寺鉄道は買収・国有化されて国鉄飯田線が成立、それに伴って湯谷停留場も国鉄に移管され、名称も「湯谷駅」となまった。

1987年4月の国鉄分割民営化では、JR東海へと継承された。その4年後の1991年12月、「湯谷温泉駅」へと改称した。改称は湯谷温泉を宣伝するためのもので、当時の鳳来町と湯谷温泉発展会が費用を負担して実施された[1]

2019年令和元年)6月駅舎解体が報じられた[2]

年表 編集

駅構造 編集

単式ホーム1面1線の地上駅である。上下双方の列車が同じホームを使用する。

かつては新城市観光協会と湯谷温泉発展会[6]に委託された簡易委託駅であったが、2015年3月31日限りで契約終了となり、現在は無人駅となっている。

管理駅駅長配置駅)である豊川駅管理下に置かれている[7]。なお、国鉄時代の1985年に一度無人駅となり、1991年に再度駅員が配置された経緯がある。外にトイレがある。

停車列車 編集

優等列車に関しては、特急「伊那路」が1996年3月の運行開始時から停車駅の一つとしている。

特急以外の列車は2010年3月改正時点で、下り(中部天竜方面行)は1日12本(ほぼ1 - 3時間に1本)、上り(豊橋方面行き)は13本(1 - 2時間に1本、最大1時間に2本)設定されている。種別は普通列車が主だが、上りに1本のみ快速列車がある。

駅周辺 編集

駅周辺は宇連川(三輪川)を挟んで温泉宿が立ち並び、「湯谷温泉」と呼ばれる。

駅があるのは宇連川右岸にある湯谷と言う集落であり、川の対岸は能登瀬という集落である。駅前を通る愛知県道439号を南へ向かうと橋平と言う集落で、ここから湯谷大橋で宇連川を渡ると国道151号(別所街道)に繋がる。国道を南へ向かうと井代と言う集落があり、さらに南へ進むと次の三河大野駅前へと出る。一方、能登瀬集落を抜けて国道へ北へ向かうと、三河槙原駅の対岸へと出る。

鳳来寺山を登る愛知県道524号鳳来寺山パークウェイ)が、駅から県道439号を300m程南へ向かった場所から西へ向かっており、その付近に新城市Sバス湯谷温泉もっくる新城線の「湯谷温泉駅南」バス停がある。

隣の駅 編集

東海旅客鉄道(JR東海)
CD 飯田線
快速(上りのみ運転)・普通
三河大野駅 - 湯谷温泉駅 - 三河槙原駅

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「停留場」とは、転轍機(分岐器・ポイント)が設置されていない駅を指す種別である。当時、私鉄のみに存在した。

出典 編集

  1. ^ 『飯田線百年ものがたり』、133頁
  2. ^ a b 早川昌幸 (2019年6月5日). “湯谷温泉駅舎、7月にも解体 JR東海飯田線”. 中日新聞. https://www.chunichi.co.jp/article/501 2021年10月11日閲覧。 
  3. ^ a b c d e 『停車場変遷大事典』2、100頁
  4. ^ 『飯田線百年ものがたり』、92頁
  5. ^ 『飯田線百年ものがたり』、127頁
  6. ^ 「新城市内2駅を無人化」東日新聞、2011年11月26日配信
  7. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732・733頁

参考文献 編集

  • 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6 
  • 川島令三『中部ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 塩尻駅-名古屋東部、講談社、2010年。ISBN 978-4-06-270064-1 
  • 東海旅客鉄道(編)『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年。 
  • 東海旅客鉄道飯田支店(監修)『飯田線百年ものがたり』新葉社、2005年。 
  • 電子国土基本図(地図情報) - 電子国土Web

関連項目 編集

外部リンク 編集