田島令子

日本の女優 (1949-)

田島 令子たじま れいこ[6]1949年2月17日[1][4] - )は、日本女優声優ナレーター東京都新宿区四谷生まれ[2]神奈川県横須賀市出身[3][4][注釈 1]

たじま れいこ
田島 令子
本名 田島 令子[1]
生年月日 (1949-02-17) 1949年2月17日(75歳)
出生地 日本の旗 日本東京都新宿区四谷[2]
出身地 日本の旗 日本神奈川県横須賀市[3][4]
身長 164 cm[5]
血液型 B型[5]
職業
ジャンル
活動期間 1970年 -
事務所 アルファエージェンシー
公式サイト 所属事務所によるプロフィール
主な作品
映画
『喜劇・頑張らなくっちゃ!』(1971年)
テレビドラマ
『分校日記』(1978年)
アニメ
ベルサイユのばらオスカル
クイーン・エメラルダスエメラルダス
洋画吹替え
地上最強の美女バイオニック・ジェミー』ジェミー・ソマーズ 役
 
受賞
TAMA映画祭
最優秀作品賞

2017年映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
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来歴 編集

日本大学藝術学部[1]演劇学科卒業[2][3][4][7][8]。所属事務所劇団欅劇団昴[1]、野間事務所[9]を経て、アルファエージェンシーに所属[3]

小さい頃は、ひとり遊びをしたり、読書をしたりしていることが多く、一人っ子だったため、人と接するのが苦手な子供だったという[2]

高校時代に素人劇団のようなところに所属していた同級生に誘われ、1回だけ舞台に立つ[2]。その時に「ちょっとおもしろいわね」と思ったが、受験勉強に入ってしまったことから、1回だけだったという[2]

役者の職業をしている田島自身については信じられないといい、女子大生になりたく、「演劇を、舞台をやるにはどうしたらいいんだろう?」と思い調べて、日本大学藝術学部に進学[2]。しかし母に「あなた、もしかして推薦で大学に行くとでも思っていたら大きな間違いです。大学というのは、自分が好きな分野を選んで行くものです」と言われたという[2]

大学時代、サークルは所属しておらず。大学2年生の時に日大闘争で学校が閉鎖され、1年間学校に行けなかった[2]。その時に突然、藝術学部の校門に椅子、机が積み上げられ、バリケードで封鎖されてしまって驚いていた[2]。それで、同期の男子学生の紹介で、ニッポン放送の制作のアシスタントディレクターのようなアルバイトを1年くらいしており、弁当を配ったりしていた[2]。大学3年生になり、2年と3年の授業が詰め込まれて授業が大変になり、忙しくなったため、辞めたという[2]

大学4年生の時に卒論だけになったため、「就職しなければ……」と思い、母が知り合いからくれた入団資料があったため、受けることにしていた[2][8]。その日がちょうど学期末テストと重なっていたため、現代演劇協会にに電話して伝えていたところ、「何時になってもいいです。待っていますからいらしてください」と言われた[2]

行っていたところ合格し、大学在学中に劇団雲(現代演劇協会)の研究生として俳優活動をスタート[2][4][8]

1971年松竹映画『喜劇・頑張らなくっちゃ!』でデビュー[3][4]。1974年『メカゴジラ対ゴジラ』では、ポスター序列が女優一番手の準主役を演じる。

1977年から放送のアメリカ合衆国製作のSFドラマ『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』の主役を吹き替え以来[2]、声優としても活動[8]

タケちゃんの思わず笑ってしまいました』、『踊る!さんま御殿!!』など、バラエティ番組への出演も多い。『世界一受けたい授業』では、天海祐希とのコンビで『魔王』の劇を演じた[注釈 2]

1986年、『人間の約束』でただ一度のヌードシーンを演じている[4]

3年B組金八先生』では第3・5シリーズにて共依存の母親役を演じて話題になった[10]

人物 編集

アニメでは『ベルサイユのばら』でのオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ[11]、『クイーン・エメラルダス』でのエメラルダスなど、強い女性キャラクターで当たり役を得る[4]2009年の『派遣のオスカル〜少女漫画に愛をこめて』においても劇中でオスカルの声を担当)。洋画吹き替えでは、フェイ・ダナウェイキャスリーン・ターナーを持ち役としている。

『バイオニック・ジェミー』が好評だったため、日本版次回予告のBGMとして使用された「ジェミーの愛」という歌を吹きこんでおり、シングルレコードも発売された。

松本零士は、当初、『銀河鉄道999』のメーテル役に田島を希望していたという[12]

特技は水泳[5]。趣味は書道[5]

出演作品(女優) 編集

テレビドラマ 編集

NHK 編集

日本テレビ 編集

TBS 編集

フジテレビ 編集

テレビ朝日 編集

テレビ東京 編集

WOWOW 編集

映画 編集

オリジナルビデオ 編集

舞台 編集

バラエティ 編集

CM 編集

出演作品(声優) 編集

吹き替え 編集

女優 編集

洋画 編集

海外ドラマ 編集

テレビアニメ 編集

劇場アニメ 編集

OVA 編集

ラジオ 編集

ゲーム 編集

ナレーション 編集

その他 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 東京都出身とする資料もある[1][5]
  2. ^ かつて『ベルサイユのばら』において田島がアニメ版でオスカル、舞台版では天海がアンドレを演じていた。

出典 編集

  1. ^ a b c d e 日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、317頁。 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 70年代に話題になった“地上最強の美女“の声。慣れない吹き替え…最初は「令子ちゃん、マイクの前でしゃべるんですよ」”. テレ朝POST (2023年8月4日). 2024年1月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e 「われながら不可解 (芝居に足を踏み入れたころ)」『テアトロ』1983年3月号、カモミール社、80 - 81頁。 
  4. ^ a b c d e f g h i 東宝特撮女優大全集 2014, p. 139, 文・友井健人「田島令子」
  5. ^ a b c d e 田島令子 - 日本タレント名鑑
  6. ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 124, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  7. ^ アウト×デラックス 〜何でもうろ覚えで周りが困惑している女優・田島令子〜”. テレビ紹介情報. 価格.com. 2018年8月23日閲覧。
  8. ^ a b c d 湯浅裕行 編「オスカル役声優 田島令子」『ベルサイユのばら アニメ大解剖』三栄〈サンエイムック〉、2020年、72-73頁。ISBN 978-4-7796-4192-3 
  9. ^ 『日本タレント名鑑'83』VIPタイムズ社、1982年、336頁。 
  10. ^ 『金八先生』で注目を集めた“過保護な母親”役。話題作のあまり小学生からも「健ちゃんのママだ !」”. テレ朝POST (2023年8月14日). 2024年1月1日閲覧。
  11. ^ 社会現象になった『ベルばら』のオスカル役。演じるうちに自分の声が出なくなり…「回復まで20年ほどかかりました」”. テレ朝POST (2023年8月8日). 2024年1月1日閲覧。
  12. ^ アニメージュ』1978年12月号、徳間書店、p.12.より。
  13. ^ “仲間由紀恵さん主演・ドラマ10「美女と 男子」制作スタート!”. NHKドラマ トピックスブログ (日本放送協会). (2015年2月3日). オリジナルの2015年2月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150203032917/http://www9.nhk.or.jp/dramatopics-blog/ 2015年2月5日閲覧。 
  14. ^ 鴨志田刑事が定年へ…伊東四朗×羽田美智子「おかしな刑事」完結、三宅裕司も参加”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年12月6日). 2023年12月6日閲覧。
  15. ^ tv asahi|テレビ朝日”. www.tv-asahi.co.jp. 2023年8月10日閲覧。
  16. ^ テレ東ドラマ「好きなオトコと別れたい」の新キャストに木村慧人、紺野彩夏、柏木悠ら”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年2月21日). 2024年2月21日閲覧。
  17. ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 537, 「主要特撮作品配役リスト」
  18. ^ “廣瀬智紀&青木玄徳出演のバディムービー「探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。」が17年初春公開”. シアターガイド. (2016年8月8日). https://web.archive.org/web/20160811185523/http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2016/08/08_02.php 2016年8月10日閲覧。 
  19. ^ 映画『TELL ME hideと見た景色』”. 映画『TELL ME hideと見た景色』. 2022年5月7日閲覧。
  20. ^ 空き家活用サービス「アキサポ」初のTVCM「空き家会議(空き家だよ篇・どうもしない篇)」を4月28日より放映開始”. ジェクトワン. 2023年5月7日閲覧。
  21. ^ ベルサイユのばら - メディア芸術データベース
  22. ^ わが青春のアルカディア 無限軌道SSX|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年11月30日閲覧。
  23. ^ 銀河鉄道999|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年11月23日閲覧。
  24. ^ さよなら銀河鉄道999|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年11月23日閲覧。
  25. ^ わが青春のアルカディア|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年11月30日閲覧。
  26. ^ スペース アドベンチャー コブラ”. トムス・エンタテイメント. 2016年5月22日閲覧。
  27. ^ 宇宙戦艦ヤマト 完結編”. バンダイビジュアル. 2016年6月13日閲覧。
  28. ^ パタリロ! スターダスト計画 - メディア芸術データベース

参考文献 編集

外部リンク 編集