甲陽園駅

兵庫県西宮市にある阪急電鉄の駅

甲陽園駅(こうようえんえき)は、兵庫県西宮市甲陽園若江町にある、阪急電鉄甲陽線[2]。同線の終着駅である[2]。駅番号はHK-30

甲陽園駅
駅舎(2020年4月)
こうようえん
Koyoen
HK-29 苦楽園口 (1.3 km)
地図
所在地 兵庫県西宮市甲陽園若江町7番19号[1]
北緯34度45分39.3秒 東経135度19分47.9秒 / 北緯34.760917度 東経135.329972度 / 34.760917; 135.329972 (甲陽園駅)座標: 北緯34度45分39.3秒 東経135度19分47.9秒 / 北緯34.760917度 東経135.329972度 / 34.760917; 135.329972 (甲陽園駅)
駅番号 HK30
所属事業者 阪急電鉄
所属路線 甲陽線
キロ程 2.2 km(夙川起点)
駅構造 地上駅[2]
ホーム 1面1線*[2]
乗車人員
-統計年度-
6,723人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年次-
(通年平均) 8,079人/日
-2021年-
開業年月日 1924年大正13年)10月1日[2]
*2010年まで2面2線[2]
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2003年(平成15年)度の第4回近畿の駅百選に選ばれた。

歴史 編集

戦前には駅周辺に本庄京三郎が開発したカルバス温泉と呼ばれる歓楽地があり、甲陽線自体もこの行楽地への足として阪神と争って建設されたものだった。駅前には東亜キネマの撮影所もあった[2]が、昭和に入るとこれらの行楽施設は衰退した。戦後、駅周辺は住宅地に姿を変え、昔日の面影はない。

年表 編集

 
2面2線時代のホーム(2007年8月)

駅構造 編集

 
プラットホーム(2011年8月)

頭端式ホーム1面1線を有する地上駅[2]

かつては2面2線であった(西側ホームを含めれば3面2線)が、駅構内脱線事故以降1号線は使用停止とされ、2号線のみが使用されていた。2年後の2010年(平成22年)6月頃には分岐器を撤去の上、1号線ホームの改修工事を実施。同年8月7日からは配線変更の上2号線を廃止し1号線のみを使用する。駅は1面1線。駅舎寄りの上屋の柱は八幡製鐵所製の鋼材が使用されていたが、改修工事で全て撤去された。

フリーパスゲート 編集

改札口の右横には、以前、制服を着用した夙川学院中学校・高等学校の生徒を対象とした学生専用出入口(フリーパスゲート)が存在した。これは、利用客との信頼関係に基づいて改札を省略し、学生が改札前に滞留することなくスムーズに通れるようにする方式で、日本初の試みであった(同時期に箕面駅、西京極駅にも導入され、その後阪急の複数の駅で導入)。甲陽学院高等学校が現在地に移転してからは当校の生徒も対象となった。不正乗車抑止の観点から、駅員が定期券等の確認に立ち会うこともあった。

2000年代前半のフェアライドシステムの導入と前後して、フリーパスゲートは廃止された。

のりば 編集

号線 路線 行先
1 甲陽線 夙川大阪梅田神戸三宮宝塚方面

ダイヤ 編集

毎時6本が発車する。

以下に、発車する運転系統・停車駅・本数(日中)の一覧を示す。

発車する運転系統・停車駅・本数(日中)の一覧
系統・種別 路線(北方向) 本数 備考
甲陽線 甲陽園-苦楽園口-夙川 6本/時  

利用状況 編集

2021年の通年平均の乗降人員8,079人となる[4]

近年の1日平均乗車人員の推移は下表のとおりである。

以前は夙川学院中学校・高等学校の生徒や夙川学院短期大学の学生の利用が多かったが、前者は2016年に、後者は2013年に、いずれも神戸市に移転した。

年次 1日平均
乗車人員
2001年(平成13年) 7,463
2002年(平成14年) 7,373
2003年(平成15年) 6,800
2004年(平成16年) 6,634
2005年(平成17年) 6,290
2006年(平成18年) 5,940
2007年(平成19年) 6,679
2008年(平成20年) 6,847
2009年(平成21年) 7,159
2010年(平成22年) 6,271
2011年(平成23年) 6,112
2012年(平成24年) 6,142
2013年(平成25年) 6,367
2014年(平成26年) 6,416
2015年(平成27年) 6,427
2016年(平成28年) 6,705
2017年(平成29年) 6,685
2018年(平成30年) 6,737
2019年(令和元年) 6,723

駅周辺 編集

周囲は甲陽園として西宮七園の一つに数えられ、阪神間における高級住宅街の一つとして有名である。

バス路線 編集

「阪急甲陽園駅前」停留所があり、阪神バスの路線が乗り入れる。

隣の駅 編集

阪急電鉄
甲陽線
苦楽園口駅 (HK-29) - 甲陽園駅 (HK-30)

脚注 編集

  1. ^ 『阪急ステーション』 84頁
  2. ^ a b c d e f g h i j 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、89頁。ISBN 9784343006745 
  3. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 12号 阪神電気鉄道 阪急電鉄 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年10月、27-29頁。ISBN 978-4-02-340142-6 
  4. ^ 駅別乗降人員|阪急電鉄”. 2022年12月11日閲覧。

参考文献 編集

  • 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、84頁。ISBN 4-89485-051-6 

関連項目 編集

外部リンク 編集