真如寺(しんにょじ、中国語: 真如寺; 拼音: zhēnrúsì)は、中華人民共和国江西省九江市永修県にある雲居山に位置する寺院真如禅寺雲居禅院とも呼ばれる。禅宗の一派、曹洞宗の発祥の地として有名で、漢族地区仏教全国寺院の一つでもある[要出典]

真如寺
明の高僧の顓愚觀衡の塔
真如寺 (江西省)の位置(中華人民共和国内)
真如寺 (江西省)
中華人民共和国における位置
基本情報
所在地 中華人民共和国の旗 中国江西省九江市永修県
座標 北緯29度05分52秒 東経115度35分29秒 / 北緯29.09778度 東経115.59139度 / 29.09778; 115.59139座標: 北緯29度05分52秒 東経115度35分29秒 / 北緯29.09778度 東経115.59139度 / 29.09778; 115.59139
宗教 仏教
宗派 曹洞宗
建設
様式 中国建築
創設 806年
完成 1959年(再建)
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真如寺
各種表記
簡体字 真如寺
拼音 zhēnrúsì
注音符号 ㄓㄣ ㄖㄨˊ ㄙˋ
発音: ジェンルースー
日本語読み: しんにょじ
英文 Zhenru Temple
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歴史 編集

古来より、雲居山は全国の禅宗にとって有名な場所であり、禅宗の聖地のような場所である。始まりは唐の憲宗元和元年(806年)と言われ、当時は雲居禅院と言われた。道容禅師が建立し、弟子である全慶・全誨などにより寺院は守られた。唐の僖宗中和3年(883年)に雲居道膺禅師が招かれ住職となり、徐々に名前が知られるようになった。僖宗はこの寺院に「龍昌禅院」という名前を与え、曹洞宗が広められるようになった。

北宋真宗大中祥符年間に、「真如禅寺」に名前が変えられた。万暦帝万暦20年(1592年)に、北京の万仏堂の住職であった洪断和尚により雲居山にある真如寺の再建が行われた。その後、日中戦争で壊された。

1953年中国仏教協会の名誉会長であった虚雲禅師により寺院が再建され、1959年に完工。1957年に江西省の保護単位となり、2006年全国重点文物保護単位に指定された。文化大革命の初めの頃には、仏像・法器は徹底的な破壊に遭い、法師らは迫害に遭い、僧侶らはしかたなく一時的に還俗したことがある。1983年中華人民共和国国務院により漢族地区仏教全国重点寺院に認定される。2015年4月2月、元全国人民代表大会常務委員会委員長である呉邦国が婦人を伴い寺院を参拝している。同年9月9日には、カンボジアの国王であったノロドム・シハモニが来訪し、釈迦の像を真如寺に寄贈している。

1959年10月13日、近代における禅宗の高僧である虚雲禅師はこの地で示寂、享年120、法臘101[1]1982年9月に高さ5.5m、直径3mになる虚雲禅師の舎利塔が建てられた[2]1990年9月には、虚雲紀念堂が増築されている。また、2017年12月21日、元中国仏教協会会長である一誠もこの地で示寂、享年91、法臘68年であった。

伽藍 編集

山門、天王殿、鐘楼、鼓楼、大雄宝殿、蔵経閣、虚雲紀念堂

唐の道膺禅師の塔
北宋の心印禅師の塔
清の晦山戒顕の塔
北宋の心空恵照の塔
虚雲の塔

脚注 編集

  1. ^ 雲居山真如禅寺”. www.yjsfj.com. 2020年11月30日閲覧。
  2. ^ 虚雲紀念堂 - 真如禅寺内院 - 雲居山真如禅寺”. www.yjsfj.com. 2020年11月30日閲覧。