真実の瞬間 (1991年の映画)

真実の瞬間』(しんじつのとき、Guilty by Suspicion)は、1991年アメリカ映画アーウィン・ウィンクラー脚本監督1950年代マッカーシズムに揺れるハリウッド共産主義者の疑いをかけられた映画監督を主人公にした。

真実の瞬間
Guilty by Suspicion
監督 アーウィン・ウィンクラー
脚本 アーウィン・ウィンクラー
製作 アーノン・ミルチャン
製作総指揮 スティーヴン・ルーサー
出演者 ロバート・デ・ニーロ
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影 ミヒャエル・バルハウス
編集 プリシラ・ネッド・フレンドリー
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1991年3月15日
日本の旗 1991年11月2日
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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あらすじ 編集

1951年のある日、新進気鋭の映画監督デヴィッド・メリルは、20世紀フォックスの社長ダリル・F・ザナックから呼び出され、連邦議会下院下院非米活動委員会が彼を召喚しようとしていると告げられる。メリルは疑いを晴らすために誰かを売るように弁護士から助言されたが、それを断ったがために、メリル自身が疑いの標的にされ、ハリウッドから事実上追放されてしまった。メリルは家族とも離れて一人各地を転々とするが、どこにいてもFBIの尾行がついてくる。そしてメリルはある決意を秘めて…。

キャスト 編集

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モデル 編集

主人公デヴィッド・メリルは、実在の映画監督ジョン・ベリー英語版がモデルになっている。ベリーは非米活動委員会での証言を拒否しハリウッドから追放された映画関係者(通称ハリウッド10)を取り上げた短編ドキュメンタリーを制作し、そのことで彼自身もまた赤狩りの対象になり、妻子を残しフランスへの亡命を余儀なくされた。ベリーは1964年アメリカ合衆国に帰国したが、本拠は生涯パリに置いていた。この映画の公開から8年後の1999年、パリで死去した。また、マーティン・スコセッシが演じる映画監督ジョー・レッサーはジョゼフ・ロージーがモデルである。なお、ベリー自身はスペイン内戦中に共産党に入党していた。

備考 編集

  • 弁護士役を演じたサム・ワナメイカーは、実際に赤狩りを体験している。

関連項目 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集