福沢博文

日本の俳優、スタントマン、アクションコーディネーター

福沢 博文(ふくざわ ひろふみ、1970年2月7日[1][2] - )は、日本俳優スタントマンアクションコーディネイターレッド・エンタテインメント・デリヴァー所属[3]。主にスーパー戦隊シリーズスーツアクターとして活躍。長野県出身[4]。身長180cm[4]、A型[4]

ふくざわ ひろふみ
福沢 博文
本名 神尾 博文(かみお ひろふみ)
生年月日 (1970-02-07) 1970年2月7日(54歳)
出生地 日本の旗 日本長野県
身長 180 cm
血液型 A型
職業 アクション俳優
活動期間 1989年 -
活動内容 スーツアクタースタントマンアクション監督
配偶者 神尾直子2002年 - )
主な作品
スーパー戦隊シリーズ
(レッド 役、アクション監督 ほか)
ガメラ3 邪神覚醒』(ガメラ)
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夫人はジャパンアクションエンタープライズ所属の神尾直子[2]2002年に結婚)。

人物 編集

小学生のころ、『太陽戦隊サンバルカン』のバック転が友人の間で流行したことがきっかけで、中学生の時に体操部に入部する[5]。またジャッキー・チェンにもはまっていた[2]

アクション俳優を目指し、高校卒業後すぐ大野剣友会に所属[2][3]

デビュー作は、テレビ番組『ギミア・ぶれいく』のドラマ『インスマスを覆う影』(1992年)の佐野史郎の吹き替え。スーツアクターとしてのデビュー作は『超獣戦隊ライブマン』アトラクションショーのジンマー兵役[6]。初めての特撮現場は、『高速戦隊ターボレンジャー』の戦闘員役であった[2][3]。『ターボレンジャー』への出演がきっかけでレッドアクションクラブに入る[6][3]

1990年代は、戦闘員役や怪人役を経て、『激走戦隊カーレンジャー』より幹部や首領など悪役レギュラー全般で活動していたが[2][3]、『未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』の撮影中にアクション監督竹田道弘からの誘いを受けて2001年の『百獣戦隊ガオレンジャー』でレッド役を演じることとなり、それ以降多くの戦隊でレッド役を担当することとなった[1][2][3]

1999年公開の『ガメラ3 邪神覚醒』では、ガメラのスーツアクターを担当している[2]

特命戦隊ゴーバスターズ』からは、石垣広文の後を受けスーパー戦隊シリーズでメインのアクション監督としても携わっている[1][2]。それと同時に作品に顔出しで出演したり、劇場版で旧戦隊のスーツアクターを担当することもある。

エピソード 編集

アクションの世界にはデビュー前から興味を持っていた[2]。『獣拳戦隊ゲキレンジャー』でゲキレッドのスーツアクターを担当した際、『カンフーは大好きだったが、いざ自分でやってみると技の種類を知らなさすぎた』とコメントするなど悔いがあり[2]、後年アクション監督に転じた後は『ゲキレンジャー』の時に得た教訓を活かしている[7]

アクション監督としては、子供番組でありながらバイオレンス寄りの描写に振ってしまうことを自身の反省点として述べている[2][8]。子供が真似をするとの懸念から自粛しているが、『烈車戦隊トッキュウジャー』ではトッキュウ5号が敵を小さくして潰すという描写を取り入れたという[8]

自身が演じた戦隊レッドの中では、『ゲキレンジャー』のゲキレッドが最も第一印象でのインパクトがあり、ベルトのないデザインのため体型のラインが出てしまうことを危惧した[1]。武器の中では『侍戦隊シンケンジャー』の烈火大斬刀が思い出深いと語っている[1]

出演 編集

テレビドラマ 編集

映画 編集

Vシネマ 編集

ゲーム 編集

舞台 編集

後楽園遊園地ヒーローショー 編集

  • 地球戦隊ファイブマン(1990年) - ファイヤー[2]
  • 五星戦隊ダイレンジャー 集結せよ!無敵パワーの戦士たち(1993年7月3日 - 9月26日)
  • 五星戦隊ダイレンジャー 決戦!6000年戦争(1993年10月2日 - 11月28日)
  • スーパーヒーロー大集合(1993年12月10日 - 1994年2月27日)

イベント 編集

  • JAE NAKED LIVE「がんばろう 日本!」(2011年) - ゲスト出演
  • JAE "春"プレミアムイベント ~Jump Up!~(2016年) - ゲスト出演

Webドラマ 編集

スタッフ 編集

テレビドラマ 編集

アクション監督 編集

監督 編集

テレビスペシャル(全てアクション監督) 編集

CM 編集

  • 損保ジャパン ビジネスマスター・プラス2023編(2023年)ポージング指導、アクション監修[49]

映画 編集

特記のないものはすべてアクション監督としての参加。

Vシネマ(全てアクション監督) 編集

Webドラマ 編集

アクション監督 編集

監督 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ ズ・グムン・バ(EPISODE1)[26][27]、ズ・ゴオマ・グ(EPISODE2)[26]、ズ・メビオ・ダ(EPISODE3)[28][27]、ズ・バヅー・バ[27]、メ・ガドラ・ダ[27]、メ・ガリマ・バ[27]、ゴ・ベミウ・ギ[27]、ズ・ゴオマ・グ強化体 / 究極体(EPISODE36 - 39)[29]、ン・ダグバ・ゼバ[27]ほか
  2. ^ 監督デビュー作品。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g 豪快演義 2012, pp. 108–109, 「SUITS ACTOR INTERVIEW_01 福沢博文」
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an 「Mr.平成ライダー&Mr.平成レッドの軌跡 福沢博文(東映ヒーローMAX vol.44掲載)」『東映ヒーロー仮面俳優列伝』(第1版)辰巳出版、東京、2014年12月19日(原著2013年2月)、23-35頁。ISBN 978-4-7778-1425-1 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 「スーパー戦隊制作の裏舞台 福沢博文」『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 vol.1 百獣戦隊ガオレンジャー講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年2月25日、33頁。ISBN 978-4-06-509512-6 
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb 公式プロフィールより。
  5. ^ 手裏剣戦隊ニンニンジャー 忍びの5 宇宙忍者 UFOマル!”. 東映. 2015年3月15日閲覧。
  6. ^ a b c 「Interview 福沢博文×三村幸司×小野友紀」『東映ヒーローMAX Vol.5』辰巳出版、2003年、31頁。ISBN 978-4886418753 
  7. ^ 「福沢博文インタビュー」『獣電戦隊キョウリュウジャー公式完全読本』ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2014年、82頁。ISBN 978-4-7986-0828-0 
  8. ^ a b トッキュウジャー公式完全読本 2015.
  9. ^ 中川素州 (2011年9月5日). “ジェットマン!”. 「motoブログ」. 2011年9月5日閲覧。
  10. ^ 中川素州 (2013年8月6日). “来た〜”. 「motoブログ」. 2014年3月14日閲覧。
  11. ^ 『東映ヒーローMAX Vol.18』辰巳出版、78頁。 
  12. ^ 特選!! 思い出の名場面「第十二回 特撮監督 佛田洋のチョイス」”. 東映ヒーローネット. 2011年7月7日閲覧。
  13. ^ a b c 激走戦隊カーレンジャー 第38話”. 東映公式サイト. 2011年7月7日閲覧。
  14. ^ a b 21st 3 2017, pp. 8–9, 「アバレッド」
  15. ^ 「監督インタビューPARTIV 中澤祥次郎」『特捜戦隊デカレンジャー コンプリート・ブック』用田邦憲 編、双葉社〈双葉社のアニメ・特撮シリーズ〉、2005年5月20日、51-55頁。ISBN 4-575-29801-8 
  16. ^ 飯島玲子他「連載「スーツアクター Close Up」高岩成二×福沢博文 対談」『ヒーローヴィジョン』Vol.39、東京ニュース通信社、2011年3月、89頁、ISBN 978-4-86336-133-1 
  17. ^ 用田邦憲 編「STAFF INTERVIEW 監督 中澤祥次郎」『魔法戦隊マジレンジャー スーパーレジェンドブック』双葉社、2006年5月5日、78-81頁。ISBN 4-575-29892-1 
  18. ^ kzkevzyde6zaljlのツイート(1558797261999849472)
  19. ^ a b c 真剣勝負 2010, p. 111, 「Shinken Suit-Actor's Talk 01 福沢博文×押川善文×竹内康博」.
  20. ^ 豪快演義 2012, p. 115, 「SUITS ACTOR INTERVIEW_04 竹内康博」.
  21. ^ 豪快演義 2012, p. 95, 「LEGEND COMMENT_05 和田圭市」.
  22. ^ 『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』劇場パンフレット
  23. ^ 『HERO VISION Vol.61』東京ニュース通信社、2016年8月23日、27頁。 
  24. ^ 暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン37話 イとニとザとシ”. 東映. 2022年11月20日閲覧。
  25. ^ 中川素州 (2009年2月11日). “うるうる…”. 「motoブログ」(中川素州公式ブログ). 2011年7月7日閲覧。
  26. ^ a b テレビマガジン特別編集 2001, p. 78.
  27. ^ a b c d e f g 超全集 最終巻 2019, p. 67.
  28. ^ テレビマガジン特別編集 2001, p. 79.
  29. ^ テレビマガジン特別編集 2001, pp. 95–97.
  30. ^ インフォメーション 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー”. 2012年1月7日閲覧。
  31. ^ 『東映ヒーローMAXスペシャル 侍戦隊シンケンジャー INTERVIEW BOOK』辰巳出版、2009年、54頁。ISBN 978-4-7778-0690-4 
  32. ^ a b bushido 2010, p. 17.
  33. ^ a b c 『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕 公式ガイドブック 一筆、天装!』角川書店、2011年、32-35頁。ISBN 978-4048545884 
  34. ^ しいはし「緊張で死にそう」御茶男とゴーカイジャーが共演”. ナタリー. 2011年7月7日閲覧。
  35. ^ a b 劇場パンフレットに記載[要文献特定詳細情報]
  36. ^ 『海賊戦隊ゴーカイジャー』大人仕様のなりきり玩具、「ゴーカイサーベル&ゴーカイガン -MEMORIAL EDITION-」発売記念!小澤亮太×福沢博文スペシャル対談!!”. 電撃ホビーウェブ (2022年11月11日). 2022年11月12日閲覧。
  37. ^ ガオVSスーパー戦隊”. もとちゃんnote. 2022年9月15日閲覧。
  38. ^ kzkevzyde6zaljlのツイート(1365948876532764674)
  39. ^ 「宇宙船vol.136特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2012」『宇宙船』vol.136(2012.春号)、ホビージャパン、2012年3月31日、別冊p.23、ISBN 978-4798603681 
  40. ^ 宇宙船150 2015, p. 97, 「特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER」竹本昇監督インタビュー
  41. ^ 「テン・ゴーカイジャー」にナビィ役・田村ゆかり出演、スーツアクターも再集結”. 映画ナタリー. ナターシャ (2021年10月6日). 2021年10月6日閲覧。
  42. ^ a b ゲストキャスト&スーツアクター情報発表!!”. 東映ビデオオフィシャルサイト (2024年3月15日). 2024年3月15日閲覧。
  43. ^ リバイス 第30話:「声優! SAY ME! 青春のあとしまつ」”. 仮面ライダーWEB【公式】. 東映. 2022年4月22日閲覧。
  44. ^ 2020年スーパー戦隊シリーズ 『魔進戦隊キラメイジャー』 2020年3月8日(日)午前9時30分~放送スタート!!”. 東映オフィシャルサイト. 2019年12月26日閲覧。
  45. ^ スーパー戦隊第45弾は「機界戦隊ゼンカイジャー」、1人の人間と4人のロボがヒーローに”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2020年12月21日). 2020年12月21日閲覧。
  46. ^ 『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』 2022年3月6日(日)スタート! 【毎週日曜】 午前 9:30〜10:00 放送”. 東映 (2021年12月22日). 2021年12月22日閲覧。
  47. ^ 仮面ライダーギーツ 35話:「慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い」”. 東映オフィシャルサイト. 東映. 2023年5月7日閲覧。
  48. ^ キャッチ!スパイだ!?ライダー失格! | 仮面ライダーWEB【公式】|東映”. キャッチ!スパイだ!?ライダー失格! | 仮面ライダーWEB【公式】|東映. 2023年11月12日閲覧。
  49. ^ インフォメーション -株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー-”. www.redactionclub.com. 2023年6月12日閲覧。
  50. ^ 「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」 meets 「仮面ライダー電王」目指せ!ドン王 / デン1話 たべよう - YouTube
  51. ^ インフォメーション -株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー-”. www.redactionclub.com. 2023年6月12日閲覧。
  52. ^ 「ドンブラザーズVSドンブリーズ」ドンドラゴクウに新フォーム!“ステイシー”世古口凌はトゥルーライバル役”. シネマトゥデイ (2023年8月27日). 2023年10月28日閲覧。

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集

先代
高岩成二
1998年、『ギンガマン』 - 2000年、『タイムレンジャー』)
スーパー戦隊シリーズ
歴代主役戦士・歴代レッド役スーツアクター
福沢博文
2001年、『ガオレンジャー』 - 2004年、『デカレンジャー』)
次代
高岩成二
2005年、『マジレンジャー』)
先代
高岩成二
(2005年、『マジレンジャー』)
スーパー戦隊シリーズ
歴代主役戦士・歴代レッド役スーツアクター
福沢博文
2006年、『ボウケンジャー』 - 2009年、『シンケンジャー』)
次代
竹内康博
2010年、『ゴセイジャー』)
先代
竹内康博
(2010年、『ゴセイジャー』)
スーパー戦隊シリーズ
歴代主役戦士・歴代レッド役スーツアクター
福沢博文
2011年、『ゴーカイジャー』)
次代
押川善文
2012年、『ゴーバスターズ』 - 2014年、『トッキュウジャー』)