聖戒

鎌倉時代中期の時宗歓喜光寺の僧

聖戒(しょうかい、弘長元年(1261年) - 元亨3年2月15日1323年3月22日))は、鎌倉時代中期の時宗歓喜光寺。時宗開祖一遍の弟子。一説には伊予国の領主河野氏の出身で、一遍の弟または甥という。正応4年(1291年)に京都六条に八幡善導寺(京都府八幡市)を移転させ六条道場歓喜光寺と号し、時宗十二派中の一つである六条派の祖となった。一遍の十年忌に当たる正安元年(1299年)には『一遍聖絵』12巻を撰し、絵師の法眼円伊に描かせた。『一遍聖絵六條縁起』『一遍上人絵伝』とも呼ばれる。

参考文献 編集

  • 平野邦雄・瀬野精一郎編『日本古代中世人名辞典』 吉川弘文館、2006年。
  • 安田元久編『鎌倉・室町人名事典』新人物往来社、1985年。
  • 聖戒編『一遍聖絵』 大橋俊雄校注 岩波文庫、2000年
  • 『一遍上人全集』 橘俊道、梅谷繁樹訳 春秋社、新版2001年
  • 『一遍聖絵 六條縁起』 浅山円祥校注 山喜房佛書林、改訂版1976年

関連項目 編集

先代
時宗六条派
初代:1291年-1323年
次代