能力値(のうりょくち、attributes, ability scores)とは、ロールプレイングゲームなどのゲームで使用される用語のひとつ。

概要 編集

能力値とは、ゲーム内での扱いのために数値化された、キャラクターを構成する能力のことである [1]

キャラクターのひとつの能力値が、人間の平均値より高ければ、その能力は平均よりも優れているということになる。 その逆に、人間の平均値より低ければ、その能力は平均よりも劣っているということになる。

能力値の項目 編集

能力値の項目として何を採用するのかは、それぞれのゲームによって異なっている。

例えば、世界で最初のロールプレイングゲームであるダンジョンズ&ドラゴンズでは、以下の能力値が採用されている [2]

  • 筋力 - 腕力や、肉体の力を使いこなす技量を表す。
  • 敏捷力 - 機敏さ、反射神経、平衡感覚を表す。
  • 耐久力 - 健康状態や、疲労に耐える持久力を表す。
  • 知力 - どれだけ優れた学習能力と論理的思考能力を持つかを表す。
  • 判断力 - 意志力、思慮分別、知覚力、直観を表す。
  • 魅力 - 個性の強さ、弁舌の巧みさ、統率力、肉体的な美しさを表す。

行為判定 編集

テーブルトークRPGでは、能力値は行為判定の成功率に影響する基準値として使用される。

下方判定では、一般的に能力値がそのまま基準値となり、指定されたダイスを振って基準値以下の出目であれば、行為判定は成功となる。

上方判定では、指定されたダイスを振って出目に能力値(あるいは能力値から算出される修正値)を足し、 GMの指定した目標値以上の数値になれば、行為判定は成功となる。

参考文献 編集

  1. ^ 『D&D ルールサイクロペディア プレイヤーズ』電撃ゲーム文庫、1994年、47頁より ISBN 4-07-301820-5
  2. ^ 『D&D プレイヤーズ・ハンドブック第3.5版』ホビージャパン、2005年、8頁より ISBN 4-89425-361-5

関連項目 編集