芳野日向子

日本の女性声優 (1966-)

芳野 日向子(よしの ひなこ、1966年8月17日[2] - )は、日本の元女性声優東京都出身[2]。2008年12月まで青二プロダクションに所属していた。本名・旧芸名は金丸 日向子(かなまる ひなこ)[1]

よしの ひなこ
芳野 日向子
プロフィール
本名 金丸 日向子(かなまる ひなこ)[1]
性別 女性
出身地 日本の旗 日本東京都[2]
生年月日 (1966-08-17) 1966年8月17日(57歳)
血液型 AB型[2][注 1]
職業 声優
事務所 青二プロダクション(最終所属)
公称サイズ(時期不明)[4]
身長 / 体重 155 cm / 40 kg
活動
活動期間 1986年 - 2008年
デビュー作ビックリマン』(十字架天使[5]
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

略歴 編集

高校卒業後フリーターの生活を送っていたが、自分の声にコンプレックスを持っていたため、「短所を長所にしてやろう」と思い、養成所を紹介する雑誌に大きく載っていた青二塾に興味を持ち、東京校の6期生となる[5]。1986年に同期の鈴木砂織丸尾知子とともに声優ユニットQP'S(キューピーズ)を結成。VAPからシングルレコードが1枚発売されている[6]

1987年10月に『ビックリマン』の十字架天使役でアニメ声優デビューする[注 2]。初めてのレギュラー出演だった同役には相当の思い入れがあったようで、なおかつ同じスタッフで1年半続き、番組終了時には学校を卒業したみたいで「こんな私を育てていただいて」という感じだったという。また、「スタッフから第1話からあまり成長していないんじゃないの?」と言われたと苦笑している[5]。本人も「十字架天使は少女から女になったけど、私は一緒に成長できず置いていかれました。それが心残りです」とコメントしている[5]

十字架天使を演じていた頃、小さな子供からの鉛筆書きでひらがなのファンレターが送られてきて、自分も鉛筆書きの手紙の返事を出したら、その子供の母親から「子供が自分宛ての郵便物が初めて来たと言って喜んでいます」という返事をもらい、すごく嬉しかったと語っている[5]。  

人物 編集

声優としては、「超音波ボイス」の先駆者の一人だった[3]

特技はピアノ、水泳[4]、ゴルフ、スキー[7]

後任 編集

芳野の声優業引退後、持ち役を継いだ声優は以下の通り。

出演 編集

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ 編集

1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1998年
1999年
  • キョロちゃん(1999年 - 2001年、マスカーラ、ツーちゃん、販売員1、がんも、パチクリのおばあさん)
2000年
2001年
2002年
2005年

劇場アニメ 編集

OVA 編集

ゲーム 編集

1988年
1991年
  • クイズアベニューII
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
  • ヴァージン・ドリーム(鴻池さゆり)
1997年
1998年
2000年
2001年
2003年
2005年

ドラマCD・カセット 編集

キャラクターソング(ユニット参加曲を含む) 編集

  • アイドルプロジェクト(ぱるぷ・蘭々)
    • 愛だ!?正義だ!?ぱるぷりん
    • IMITATION PAZZLE
    • オ・ン・ナの果実
    • カ・ン・セ・ツ♥キッス
    • 君のハートを狙いうち
    • 恋のワナ 〜Trap of love
    • Don't Stop! -ス・テ・キにめぐり会いたい-
    • 人魚のため息
  • キョロちゃん(マスカーラ)
    • エンゼルアイランド・CMソング
  • コボちゃん(ヒロコ)
    • ハートにちゅう♥
  • 聖羅ヴィクトリー(志村まみ)
    • In The Groove 〜ハデに行こう!!〜
    • 聖羅V 〜花吹雪の乱〜
  • 卒業 〜Graduation〜(志村まみ)
    • 季節のフォトグラフ
    • 午後のDrippy Heart
    • 清華の乙女
    • 卒業 〜Graduation〜
    • 卒業攻略法
    • 卒業旅行
    • ときめきバリエーション
    • ハッピー・アイスクリーム
    • 花の女子高 5vs1
  • 卒業番外篇 ねぇ麻雀しよ!(志村まみ)
    • 麻雀数え歌
  • ビックリマン(十字架天使、ストライクエンジェル)
    • 恋はLucky Raki Raki(ストライクエンジェルのテーマ)
    • ディン ドン ディン
    • ビックリマン音頭
  • 悠久幻想曲(ローラ・ニューフィールド)
    • 友達といるときは

イメージ・アルバム 編集

歌唱レコード 編集

テレビドラマ 編集

映像商品 編集

  • 〜悠久幻想曲キャラクタービデオ〜 悠久Graffiti(1998年)[14]
  • 悠久ファイナルコンサート 〜真夏の卒業式〜(2000年)

吹き替え 編集

CM 編集

テレホンサービス 編集

  • ビックリマンエキサイティングテレフォン(十字架天使)
  • リカちゃん電話(ミキちゃん、マキちゃん)

その他 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 血液型をA型と書かれた資料もある[3]
  2. ^ 声優としてのデビューは同年4月から放送開始したNHK教育テレビジョン『あいうえお』のきらり役の方が半年早い。
  3. ^ EDクレジットに準拠。本名は「三条久美子」。
  4. ^ EDクレジットに準拠。劇中では「ケイコ」と呼ばれていた。
  5. ^ 声優ユニットQP'Sの「ひな子」として歌唱。VAPから1986年7月21日発売(10243-07)。シングルレコードのA面に収録。
  6. ^ 同上。シングルレコードのB面に収録。

シリーズ一覧

  1. ^ 第1シリーズ(2002年 - 2003年)、第2シリーズ『AXESS』(2004年)、第3シリーズ『Stream』(2005年)、第4シリーズ『BEAST』(2005年 - 2006年)、第5シリーズ『BEAST+』(2006年)

出典 編集

  1. ^ a b c d e 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、381頁。ISBN 4-87376-160-3 
  2. ^ a b c d 芳野日向子 - J:COMオンデマンド for J:COM LINK”. linkvod.myjcom.jp. 2023年9月16日閲覧。
  3. ^ a b 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、38-39頁。ISBN 4-19-720012-9 
  4. ^ a b 『日本タレント名鑑(2002年版)』VIPタイムズ社、2002年4月30日、588頁。ISBN 978-4-9901242-0-5 
  5. ^ a b c d e f g 鈴木倫太郎(編)「ジ・インタビュー 金丸日向子」『月刊OUT』1990年5月号、みのり書房、1990年5月1日、34-35頁、雑誌01587-5。 
  6. ^ 「NEW STAR FLASH」『平凡』1986年9月号、マガジンハウス、1986年9月、209-210頁。 
  7. ^ 芳野日向子|青二プロダクション - ウェイバックマシン(2016年10月8日アーカイブ分)
  8. ^ ビックリマン”. 東映アニメーション. 2022年9月14日閲覧。
  9. ^ ビックリマン”. 東映アニメーション. 2020年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
  10. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーションラインナップ. トランスフォーマーV(ビクトリー). 東映アニメーション. 2022年9月18日閲覧。
  11. ^ ロックマンエグゼ”. メディア芸術データベース. 2022年6月18日閲覧。
  12. ^ ビックリマン 第1次聖魔大戦|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年9月15日閲覧。
  13. ^ Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村はハレのち晴れ”. 東映アニメーション. 2023年6月18日閲覧。
  14. ^ 情報>悠久キャラクタービデオ「悠久Graffiti」”. AnimeFan News. ニフティ (1998年9月24日). 2017年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月14日閲覧。
  15. ^ トクホン内服液「肩たたき ワープロ/後輩/伝票」”. 放送ライブラリー. 2022年6月30日閲覧。
  16. ^ ブレーン』1994年3月号、宣伝会議、1994年3月、132頁、雑誌07899-02。 

外部リンク 編集